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第2章
今の状況の考察と上位文明の驚異
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皆がアトランジェを見た。
「アトランジェ、どうしてここが君の世界だと分かったのかい?」
「今ランスが言ったじゃない。月が違うって。確かにあっちの世界と、私の世界のとは違うのは分かっていたけど、空を見る限り、私が知っている月の姿だからかな。因みに別世界だけど、故郷の月と同じに見える事ってあるのかな?」
「まずあり得ないだろう。この世界の月は歪だ。完全に欠けている。自然のじゃないと思う。それにクレーターに特徴が有る。人工物の気配を感じるんだよ」
「志郎さん、確かにお月様の様子が違うし、妙に四角い所が有るのは文明レベルが高くて、月に地上から見える大きさの建造物を作るだけの技術を持っているという事になるのですか?」
「それを考えているんだ。近くまで行って見てくる手も有るが、なあアトランジェ、そういえば何があったのかをもう一度話して欲しい。それと
ツイナブオドーロに来ているのは分かったが、今いる場所や地方?等が分かるか?」
「いえ。ここが何処なのか見当がつきません。それにあの月にある四角いのは里が襲われる数日前に気が付きました。そんなに毎日月を見ていないのでいつからかは正確には分かりませんが、あればエイリアンに相違ありません!上空より一気に攻めてきたとしか言えないの」
「イリーナに聞いても分からんわな。何せ限定的な覚醒だったのだものな。封印されている間の事はどうしようまないよな?」
イリーナは首を横に振るだけだ。
「今分かっている事を伝える。上空遥か高く、成層圏の手前まで行くと魔法かビームによる攻撃を受けた。ヘルムに当たって自動反撃によりそれは破壊されたようだが、衛星軌道から攻撃をしているっぽい。いくつか破壊したが、多分沢山ある。そこからあの月の事を考えると・・・水樹、どうなる?」
「異界からの侵略者ではなく、この世界の他の文明が侵略してきているのでしょうか?それって、何かしらの恒星間航行の能力を有している相手ですよね?」
「そうなるな。オリヴィアは話に付いて行けるよな?イリーナも?」
「確かに私達の世界にもそのような文明レベルが有るし、勿論天界はそれを凌駕する理を曲げる力を持っています」
「勿論有るぞよ。但しな、神は干渉できぬ。天界や神界にちょっかいを掛けてくれば別じゃ」
「よし、じゃあ、恒星間航行の能力を持った奴らとのセカンドコンタクトか。まあ、侵略者には鉄槌をだが、何故侵略しているのかは謎だな。俺があちこちにゲートポイントを作って回るから、皆はシェルターで待機だな。特にイリーナは体が馴染むまで無理はするなよ」
「なあ、ランスよ。我の力が殆ど喪しなわれておるのじゃ。力が戻るかのう?」
俺はそっと抱きしめた。
「その、ランス、我の力、そなたから感じるのじゃ。ステータスを見てみるのじゃ」
俺は言われるがままにステータスを見たが、俺は1/3ずつ人間、大天使、神が混ざり特殊な状態だった。
ただ、変な能力が有るのは分かったが、読めないし理解できなかった。
「1/3位神化しているが、力は確かに有るが、女神用の力の為に俺には理解も制御、使用すら出来ないぞ。ただ、選ぶと使用申請がまだ無い感じだな。」
イリーナが少し考えてから何かをしてきた。
脳内ディスプレイに不明文字に対して使用許可をするかを聞いてきた。
「まだ許可は出さぬで一旦拒否して欲しいのじゃ」
「イリーナがやったのか?」
「主の話でな、試してみたのじゃがどうやら主の許可が有れば魔力を糧に女神の力を使えるようじゃ。ただ、魔力不足により今は使えば滅んでしまうのじゃ。使えるのは我に残された、自衛の力のみじゃ」
「分かった。それも含め、暫くは力を取り戻す手段を模索してくれ。俺は数日を掛けてこの星を1周してみるよ。それとレイナとアトランジェにじっくり天体や恒星間の事等を教えてやってくれ。天動説や地動説がまかり通るような文明レベルだからな」
そうして俺はシュワッチ!と声を発し、空に飛ぶのであった。
「アトランジェ、どうしてここが君の世界だと分かったのかい?」
「今ランスが言ったじゃない。月が違うって。確かにあっちの世界と、私の世界のとは違うのは分かっていたけど、空を見る限り、私が知っている月の姿だからかな。因みに別世界だけど、故郷の月と同じに見える事ってあるのかな?」
「まずあり得ないだろう。この世界の月は歪だ。完全に欠けている。自然のじゃないと思う。それにクレーターに特徴が有る。人工物の気配を感じるんだよ」
「志郎さん、確かにお月様の様子が違うし、妙に四角い所が有るのは文明レベルが高くて、月に地上から見える大きさの建造物を作るだけの技術を持っているという事になるのですか?」
「それを考えているんだ。近くまで行って見てくる手も有るが、なあアトランジェ、そういえば何があったのかをもう一度話して欲しい。それと
ツイナブオドーロに来ているのは分かったが、今いる場所や地方?等が分かるか?」
「いえ。ここが何処なのか見当がつきません。それにあの月にある四角いのは里が襲われる数日前に気が付きました。そんなに毎日月を見ていないのでいつからかは正確には分かりませんが、あればエイリアンに相違ありません!上空より一気に攻めてきたとしか言えないの」
「イリーナに聞いても分からんわな。何せ限定的な覚醒だったのだものな。封印されている間の事はどうしようまないよな?」
イリーナは首を横に振るだけだ。
「今分かっている事を伝える。上空遥か高く、成層圏の手前まで行くと魔法かビームによる攻撃を受けた。ヘルムに当たって自動反撃によりそれは破壊されたようだが、衛星軌道から攻撃をしているっぽい。いくつか破壊したが、多分沢山ある。そこからあの月の事を考えると・・・水樹、どうなる?」
「異界からの侵略者ではなく、この世界の他の文明が侵略してきているのでしょうか?それって、何かしらの恒星間航行の能力を有している相手ですよね?」
「そうなるな。オリヴィアは話に付いて行けるよな?イリーナも?」
「確かに私達の世界にもそのような文明レベルが有るし、勿論天界はそれを凌駕する理を曲げる力を持っています」
「勿論有るぞよ。但しな、神は干渉できぬ。天界や神界にちょっかいを掛けてくれば別じゃ」
「よし、じゃあ、恒星間航行の能力を持った奴らとのセカンドコンタクトか。まあ、侵略者には鉄槌をだが、何故侵略しているのかは謎だな。俺があちこちにゲートポイントを作って回るから、皆はシェルターで待機だな。特にイリーナは体が馴染むまで無理はするなよ」
「なあ、ランスよ。我の力が殆ど喪しなわれておるのじゃ。力が戻るかのう?」
俺はそっと抱きしめた。
「その、ランス、我の力、そなたから感じるのじゃ。ステータスを見てみるのじゃ」
俺は言われるがままにステータスを見たが、俺は1/3ずつ人間、大天使、神が混ざり特殊な状態だった。
ただ、変な能力が有るのは分かったが、読めないし理解できなかった。
「1/3位神化しているが、力は確かに有るが、女神用の力の為に俺には理解も制御、使用すら出来ないぞ。ただ、選ぶと使用申請がまだ無い感じだな。」
イリーナが少し考えてから何かをしてきた。
脳内ディスプレイに不明文字に対して使用許可をするかを聞いてきた。
「まだ許可は出さぬで一旦拒否して欲しいのじゃ」
「イリーナがやったのか?」
「主の話でな、試してみたのじゃがどうやら主の許可が有れば魔力を糧に女神の力を使えるようじゃ。ただ、魔力不足により今は使えば滅んでしまうのじゃ。使えるのは我に残された、自衛の力のみじゃ」
「分かった。それも含め、暫くは力を取り戻す手段を模索してくれ。俺は数日を掛けてこの星を1周してみるよ。それとレイナとアトランジェにじっくり天体や恒星間の事等を教えてやってくれ。天動説や地動説がまかり通るような文明レベルだからな」
そうして俺はシュワッチ!と声を発し、空に飛ぶのであった。
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