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第1章
第491話 サラマンダーの事
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いよいよダンジョンもクライマックスだ!と決めつけてはいるが、ダンジョンの状態から100階層が打ち止めとみなしている。こればかりは水樹がどう予測したのかという事を知られていても、手の打ちようがない筈だ。
このダンジョンの製作者の意図とは関係なく、ダンジョンが成長するには時間が掛かるからである。ダンジョンの状態からは初期の状態だと思われる。初期の状態から手を加えられるようになるまでにはそれなりに時間が経過している必要が有るのだ。
水樹もこれは罠ではないのか?と、巧妙な罠である可能性があると警戒をしている。途中の階層まで手を加えており、急に手を加えなくなったのは俺達がそうだと思い込み、油断を誘っているのではないかという感じだ。
ただ、水樹はかなり警戒しているが、俺はいつもの事ながら警戒が緩く、楽観視している。そう罠ではなく、本当にそうだと思っているのだ。どちらにしても最下層に近い為、この階層からは警戒度を一段上げなければならない。
サラマンダーを先行させておけば罠も解除してくれる。正確に言えば、俺達が罠を発動させ、引っ掛かるような事をしなくて済むようにアラカジメ罠をわざと発動させているからである。一度発動させた罠は少なくとも2日は復活しない筈だ。80階層からと同様に進んでいる。
実際のところ91階層は特に何の変哲もない。91階層より先も初期評価は大差なく、大した事がない状態であった。やはりサラマンダーはさくっと100階層にあるボス部屋の入り口まで辿り着いており、順次報告が入ってくる。
サラマンダーは本気を出せば音速を超えて飛ぶ事ができる。だが、衝撃波が凄いので俺達がいるところでそれをやると俺達に影響が出てしまう。ある意味凄いのが、勿論小型の速度特化型ではあるが、狭いダンジョン内でもコントロール出来ている事だ。
なので一緒にいる時はそれをしないが、先行で調査をする分にはお構いなしで行けるので、やはり早々に100階層のボス部屋まで辿り着く個体もいたのだ。
また、マップの方もどんどん作られており、朝の段階で既に全てのマップが完成している状態であった。
基本的に紙にマップを書いたとすると、1階層毎に紙をひっくり返したマップになっている。そういうマップが出来上がっていた
罠を発動させているが、こちらも予測の範疇内で、この階層等で発生しうる想定内の罠しかなかった。
やはりいつものようにサラマンダーを前後に護衛として作り出し、俺達は順調に進んでいた。念の為にサラマンダーの上位個体も作った。これには膨大な魔力を必要とするが、意識を持っている為、かなりの戦力になる。
もしも俺達とはぐれた場合、例えばダンジョンの外に弾き出されてしまった場合等は、事力で魔物を倒し、その魔石を糧として生きていく事になる。もしくは俺の妻達の誰かを見つけ、そこで保護してもらう。魂から俺の仲間だと判断できる筈なのだ。
何があるか分からないので、そう指示をしてある。ただサラマンダーは口が聞ける訳ではない。その為俺以外には手振り身振りで知らせてくるが、やはり何かの精霊が宿っているようで身振り手振りでの意思疎通が図れる。但し俺にはイメージを直接送れるのだ。
そういう個体を向こうの世界にもいくつか生み出していた。そして今日も予定していた95階層を突破し、明日の最終日?に備え、早々に休むのであった。
このダンジョンの製作者の意図とは関係なく、ダンジョンが成長するには時間が掛かるからである。ダンジョンの状態からは初期の状態だと思われる。初期の状態から手を加えられるようになるまでにはそれなりに時間が経過している必要が有るのだ。
水樹もこれは罠ではないのか?と、巧妙な罠である可能性があると警戒をしている。途中の階層まで手を加えており、急に手を加えなくなったのは俺達がそうだと思い込み、油断を誘っているのではないかという感じだ。
ただ、水樹はかなり警戒しているが、俺はいつもの事ながら警戒が緩く、楽観視している。そう罠ではなく、本当にそうだと思っているのだ。どちらにしても最下層に近い為、この階層からは警戒度を一段上げなければならない。
サラマンダーを先行させておけば罠も解除してくれる。正確に言えば、俺達が罠を発動させ、引っ掛かるような事をしなくて済むようにアラカジメ罠をわざと発動させているからである。一度発動させた罠は少なくとも2日は復活しない筈だ。80階層からと同様に進んでいる。
実際のところ91階層は特に何の変哲もない。91階層より先も初期評価は大差なく、大した事がない状態であった。やはりサラマンダーはさくっと100階層にあるボス部屋の入り口まで辿り着いており、順次報告が入ってくる。
サラマンダーは本気を出せば音速を超えて飛ぶ事ができる。だが、衝撃波が凄いので俺達がいるところでそれをやると俺達に影響が出てしまう。ある意味凄いのが、勿論小型の速度特化型ではあるが、狭いダンジョン内でもコントロール出来ている事だ。
なので一緒にいる時はそれをしないが、先行で調査をする分にはお構いなしで行けるので、やはり早々に100階層のボス部屋まで辿り着く個体もいたのだ。
また、マップの方もどんどん作られており、朝の段階で既に全てのマップが完成している状態であった。
基本的に紙にマップを書いたとすると、1階層毎に紙をひっくり返したマップになっている。そういうマップが出来上がっていた
罠を発動させているが、こちらも予測の範疇内で、この階層等で発生しうる想定内の罠しかなかった。
やはりいつものようにサラマンダーを前後に護衛として作り出し、俺達は順調に進んでいた。念の為にサラマンダーの上位個体も作った。これには膨大な魔力を必要とするが、意識を持っている為、かなりの戦力になる。
もしも俺達とはぐれた場合、例えばダンジョンの外に弾き出されてしまった場合等は、事力で魔物を倒し、その魔石を糧として生きていく事になる。もしくは俺の妻達の誰かを見つけ、そこで保護してもらう。魂から俺の仲間だと判断できる筈なのだ。
何があるか分からないので、そう指示をしてある。ただサラマンダーは口が聞ける訳ではない。その為俺以外には手振り身振りで知らせてくるが、やはり何かの精霊が宿っているようで身振り手振りでの意思疎通が図れる。但し俺にはイメージを直接送れるのだ。
そういう個体を向こうの世界にもいくつか生み出していた。そして今日も予定していた95階層を突破し、明日の最終日?に備え、早々に休むのであった。
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