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第1章
サラマンダー先生を忘れていた!
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今日は61階層からのスタートだ。
俺はずっと何か忘れている事があると悶々としていたのだが、自力では思い出せなかった。
今日の隊列等の打ち合わせをしている時に水樹がはっとなり、質問をしてきた。急に立ち上がったのだ。
「あのう、志郎さん、今回のダンジョンではどうしていつものサラマンダーを出さないのですか?何か理由があるのでしょうか?」
俺は相当間抜けな顔をしたと思う。あっ!しまったという感じだ。
「そう、それだ!それだよ!それこそずっと何かを忘れていると思っていたんだが、何故か思い出せなくて悶々としていたんだよ。そうだよ先生を出してなかったよ。これを出していればもっと楽に行けたのにな。俺って馬鹿だよな」
皆俺の事を慰めてくれた。誰も今まで気づかなかったのだから、自分を責めないでと。確かに不思議なのだ。誰か一人くらい気が付いても良さそうなのだが。
アトランジェだけはそれが何かを知らないので、興味津々だった。
サラマンダーのような自立型の魔法は試行錯誤をしていたが、全て失敗に終わっている。サラマンダーしか作れなかったのだ。理由が分からないが、その分?段々とサラマンダーが高度化していったのかなと思う。
そもそもこの手のは一人につき一種類しか作れないのかもわからない。ただ他に使える者がいないので理由がわからない。
俺が命令するしないに関わらず、何があっても俺への攻撃だけはできないのだ。
あくまで攻撃の話だ。助けに入るのに、ダメージを与えるしかない場合敵もろとも攻撃をする事もある。
動くものを作り出す魔法自体は作れる。ただゴーレムなどを出しても、俺が直接操作しなければならない。勿論遠隔操作は出来るのだが、自立はムリだった。ただ、元々サラマンダーは、文献に有ったゴーレムのようなのを参考にしたのだ。
サラマンダーは魔力を糧に稼働する。勿論指定した命令が終わったり、魔力が尽きると霧散していく。確かあちらの世界では自意識を持たせるところまで成功していたような気がする。会話はできないが、魔物を倒し、その魔石を取り込んでいけば理論的には半永久的に生き続ける事ができる。
確か向こうの世界にある程度の数を置いてきた時に、別れ際にお辞儀までしていたような気がする。
今回総勢30匹ぐらいを出した。いくつかのグループに分けて、各々違う命令を出していった。
例えば69階層までの魔物を駆逐してこいなどだ。勿論その階層の魔物を駆逐せよ!というのを出すグループも作った。
後は突起物があれば全て触って来いだとか、床を踏みしめてこいだ。また、地図を見せ現在地を把握して来いなどと命令して送り出した。
おかげで5分もしないうちに現在地が判明した。あくまでも今迄の階層と同じとの前提条件とし、結果今までと同じ地形になっているという事が確認出来た。
そうなっているとは予測はしていたので、驚きはしなかったが、やはり変わりなかった。
ただ、今までは端っこからスタートだったのが、中心部に近い所からのスタートだ。
それとマッピングも指示をしたのだ。サラマンダーは不思議な事に俺がどこにいるのか分かるのだ。
報告する必要がある場合、迷わず俺のところに向かって来れるようだ。
そして何の苦労もする事もなく、今日は64階層を終える事ができた。ただしひとつだけ懸案事項が出た。
68階層で69階層までの魔物を駆逐せよと送り出したサラマンダー達が倒された事だ。サラマンダーの力は A 級冒険者以上の実力がある。それらが倒されたのだ68階層に何かがある? そういう話をしながら今日は休む事になった。
また能力が上がったようで、作り出したサラマンダーの居場所と、大雑把だが倒された場所が分かるようになったのであった。
俺はずっと何か忘れている事があると悶々としていたのだが、自力では思い出せなかった。
今日の隊列等の打ち合わせをしている時に水樹がはっとなり、質問をしてきた。急に立ち上がったのだ。
「あのう、志郎さん、今回のダンジョンではどうしていつものサラマンダーを出さないのですか?何か理由があるのでしょうか?」
俺は相当間抜けな顔をしたと思う。あっ!しまったという感じだ。
「そう、それだ!それだよ!それこそずっと何かを忘れていると思っていたんだが、何故か思い出せなくて悶々としていたんだよ。そうだよ先生を出してなかったよ。これを出していればもっと楽に行けたのにな。俺って馬鹿だよな」
皆俺の事を慰めてくれた。誰も今まで気づかなかったのだから、自分を責めないでと。確かに不思議なのだ。誰か一人くらい気が付いても良さそうなのだが。
アトランジェだけはそれが何かを知らないので、興味津々だった。
サラマンダーのような自立型の魔法は試行錯誤をしていたが、全て失敗に終わっている。サラマンダーしか作れなかったのだ。理由が分からないが、その分?段々とサラマンダーが高度化していったのかなと思う。
そもそもこの手のは一人につき一種類しか作れないのかもわからない。ただ他に使える者がいないので理由がわからない。
俺が命令するしないに関わらず、何があっても俺への攻撃だけはできないのだ。
あくまで攻撃の話だ。助けに入るのに、ダメージを与えるしかない場合敵もろとも攻撃をする事もある。
動くものを作り出す魔法自体は作れる。ただゴーレムなどを出しても、俺が直接操作しなければならない。勿論遠隔操作は出来るのだが、自立はムリだった。ただ、元々サラマンダーは、文献に有ったゴーレムのようなのを参考にしたのだ。
サラマンダーは魔力を糧に稼働する。勿論指定した命令が終わったり、魔力が尽きると霧散していく。確かあちらの世界では自意識を持たせるところまで成功していたような気がする。会話はできないが、魔物を倒し、その魔石を取り込んでいけば理論的には半永久的に生き続ける事ができる。
確か向こうの世界にある程度の数を置いてきた時に、別れ際にお辞儀までしていたような気がする。
今回総勢30匹ぐらいを出した。いくつかのグループに分けて、各々違う命令を出していった。
例えば69階層までの魔物を駆逐してこいなどだ。勿論その階層の魔物を駆逐せよ!というのを出すグループも作った。
後は突起物があれば全て触って来いだとか、床を踏みしめてこいだ。また、地図を見せ現在地を把握して来いなどと命令して送り出した。
おかげで5分もしないうちに現在地が判明した。あくまでも今迄の階層と同じとの前提条件とし、結果今までと同じ地形になっているという事が確認出来た。
そうなっているとは予測はしていたので、驚きはしなかったが、やはり変わりなかった。
ただ、今までは端っこからスタートだったのが、中心部に近い所からのスタートだ。
それとマッピングも指示をしたのだ。サラマンダーは不思議な事に俺がどこにいるのか分かるのだ。
報告する必要がある場合、迷わず俺のところに向かって来れるようだ。
そして何の苦労もする事もなく、今日は64階層を終える事ができた。ただしひとつだけ懸案事項が出た。
68階層で69階層までの魔物を駆逐せよと送り出したサラマンダー達が倒された事だ。サラマンダーの力は A 級冒険者以上の実力がある。それらが倒されたのだ68階層に何かがある? そういう話をしながら今日は休む事になった。
また能力が上がったようで、作り出したサラマンダーの居場所と、大雑把だが倒された場所が分かるようになったのであった。
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