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第1章
51階層は違う?
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俺は水樹にこのダンジョンのキーマンはやはり水樹だと告げた。
仕組みは分からないが、水樹の口にした言葉のみダンジョンに筒抜けだ。
念の為演技が入らないように、水樹の意見には全て分かったとか、そうするとかの肯定形で返事をするとしている。それをシェルター内で筆記で伝えた。
それと皆に水樹の言う事に本気で返事をした時は、左手を掲げ手を握りるとした。
それ以外は嘘だと判断して貰う。
水樹にはあくまで自分がパーティーリーダーだった場合指示する内容と言っており、予測ではなく、気配を感じた時などはやはり手を掲げ拳を握るとした。
51階層は予想がつかないからと最大限の警戒をと告げていた。俺の判断は違う。ひょっとしたらマップが違うかもだが、この階層は危険がない。これは水樹の事とは分けてそう思う。
だがここである程度の事が判明すると思う。
もしも警戒しなくてはならなかったのであれば、水樹の事は勘違いになる。
そうして51階層をスタートしたが、様子がガラッと変わった。
まずマップが違う。
それとダンジョンの岩の色が灰色からドス黒い感じに変わった。
マッピングしつつ進んでいたが、違和感が有ったが一時間位進んでいたのだが、流石に水樹だった。検証したい事があるからと一旦シェルターを出して休憩を取った。
今までのマップを出して紙をさかさにして裏からなぞっていた。そして51階層のマップと見比べ始めた。
「志郎さん、これを見て。どう思いますか?」
「よく気が付いたな。裏返した上にスタートとゴールが逆か」
「ええそうなの。但し、気を許しては駄目よ。マップはそうとしても、油断を誘っているとしか思えないの。どこかにトラップがあるのじゃないかしら」
「分かった。その線で行こう」
そうやって進み出したが、案の定何もなく、予測通りに時折魔物と遭遇するだけだった。
結局51階層は2時間程度で抜けていた。俺のスキルでマップはコピー出来るから、反転マップも書き込み用も出来ていた。どの階層もスタートとゴールの位置関係は分かっており、真下にのみ進んでいるのが確認できていた。
そして52階層は今度は地図を135度ばかり回転した感じだった。
53階層もマップの角度を替えてスタートとゴールが在る。法則があり、現在地とスタート地点が分かればゴールが分かるのだ。
結局この日は53階層をクリアした所の階段の所で野営を始めた。
皆水樹の気が付きと、マッピングに感謝をしていた。皆よりも目が疲れている事が分かるので、食事の準備も片付けもさせずに少しでも休ませる事にし、明日に備える事にしたが、俺は本当に真面目にマッサージを始めていた。開始時には…
年末に新作を投入しました。年末年始に向け書き溜めた作品です。宜しくお願いします。ブクマをして頂けると励みになります。
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神獣使いは魔法の使えない魔法使い!~異世界召喚された魔法使いはヌンチャクの使い手だった!奴隷少女と格闘派魔法使いの異世界成り上がり物語!~
アドレス
https://www.alphapolis.co.jp/novel/440688029/847582862
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「ええそうなの。但し、気を許しては駄目よ。マップはそうとしても、油断を誘っているとしか思えないの。どこかにトラップがあるのじゃないかしら」
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結局51階層は2時間程度で抜けていた。俺のスキルでマップはコピー出来るから、反転マップも書き込み用も出来ていた。どの階層もスタートとゴールの位置関係は分かっており、真下にのみ進んでいるのが確認できていた。
そして52階層は今度は地図を135度ばかり回転した感じだった。
53階層もマップの角度を替えてスタートとゴールが在る。法則があり、現在地とスタート地点が分かればゴールが分かるのだ。
結局この日は53階層をクリアした所の階段の所で野営を始めた。
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