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第1章
順調
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順調に低層階を進んでいて、10階層と20階層のボスはクレアと水樹の二人で難なく倒す事ができていた。
二人の経験値稼ぎはこれ位でいいかなと思い、そこからは全員で取り掛かるようにと指示を出した。下の階層がどう変わってくるか分からないので、きちんと隊列を作る事にした。
レイナが先頭を務める。
アトランジェは同じく前衛で、基本的にレイナのサポートになる。この二人の役目は階層が変わるたびに交代して行う事にした。
そして俺は殿を務める。とはいっても油断は禁物なのだが、40階層のボスを倒すまでは特に何もないと予測している。それが油断なのだが。
レイナの方も妻達の中でベスト10に入る近接戦闘の実力を持っている筈だ。ただ、何か焦っているような気がした。先頭を自ら名乗り出た感じなのだ。
ヒナタから向こうの世界を代表して行くように、そのように言われている事が一番の要因だろうか。俺は少し心配になり30階層のボス部屋で野営をする時に彼女に聞いてみた。
「何か焦っているようだが、そんなに焦らなくても大丈夫だよ。もう既に出身地はどこだろうが皆仲間として受け入れているし、気にする者はいないぞ。おそらくヒナタに言われ、君達がいた世界の代表として、恥ずかしくない活躍をしなければならないなどと思っているんだろう?だが君は十分強いし、みんなの役に立っている。焦りはミスや判断ミスを招く恐れがあるから、無理かもだけど焦らずじっくりやればいいさ」
「やっぱりあなたには分かるのね。そうよ、私焦ってたわ。尤もランスの思っているのとは違うけど、気をつけるわ」
聞いてもこたえないだろうと敢えてそれ以上は聞かなかった。普段の俺であれば、俺はダンジョン内で滾っているので、妻達にその滾りををぶつけるのだが、流石にアトランジェがいるのでそれができなかった。
それとアトランジェとレイナからその日の夜に一つお願いをされた。40階層のボスを二人だけで戦わせて貰いたいと。どうしたと聞くと、妻達と訓練をしていても強くなっているとは分かるのだが、一般人と、そう一般の冒険者と訓練をした事がない為、自分の実力がよくわからないという。その為二人のみでも中層のボスに通用するかを試してみたいと言うのだ。
俺は少し考えた。確かにこの先の事を考えると二人も自分というのを知っておく必要があると感じ、条件を付けて許可を出した。
「わかった。じゃあ2人にやってもらおうかな。ただし俺が危険と判断したら、つまり二人がある程度のダメージを負ってしまった時点で俺も介入する。それでいいよね?」
「やっぱりランスね!ありがとう!女の悦ばせ方を知ってるわね!」
少しちがうのだがと思うが、二人共ありがとうとひたすら感謝をしていた。まあ悪い気はしない。それはともかく明日からの中層階の攻略に向けて休まないとだ。今日は初日にもかかわらず、30階層まで来るというような無理をしてしまったので、早々に休む事にしたのであった。
二人の経験値稼ぎはこれ位でいいかなと思い、そこからは全員で取り掛かるようにと指示を出した。下の階層がどう変わってくるか分からないので、きちんと隊列を作る事にした。
レイナが先頭を務める。
アトランジェは同じく前衛で、基本的にレイナのサポートになる。この二人の役目は階層が変わるたびに交代して行う事にした。
そして俺は殿を務める。とはいっても油断は禁物なのだが、40階層のボスを倒すまでは特に何もないと予測している。それが油断なのだが。
レイナの方も妻達の中でベスト10に入る近接戦闘の実力を持っている筈だ。ただ、何か焦っているような気がした。先頭を自ら名乗り出た感じなのだ。
ヒナタから向こうの世界を代表して行くように、そのように言われている事が一番の要因だろうか。俺は少し心配になり30階層のボス部屋で野営をする時に彼女に聞いてみた。
「何か焦っているようだが、そんなに焦らなくても大丈夫だよ。もう既に出身地はどこだろうが皆仲間として受け入れているし、気にする者はいないぞ。おそらくヒナタに言われ、君達がいた世界の代表として、恥ずかしくない活躍をしなければならないなどと思っているんだろう?だが君は十分強いし、みんなの役に立っている。焦りはミスや判断ミスを招く恐れがあるから、無理かもだけど焦らずじっくりやればいいさ」
「やっぱりあなたには分かるのね。そうよ、私焦ってたわ。尤もランスの思っているのとは違うけど、気をつけるわ」
聞いてもこたえないだろうと敢えてそれ以上は聞かなかった。普段の俺であれば、俺はダンジョン内で滾っているので、妻達にその滾りををぶつけるのだが、流石にアトランジェがいるのでそれができなかった。
それとアトランジェとレイナからその日の夜に一つお願いをされた。40階層のボスを二人だけで戦わせて貰いたいと。どうしたと聞くと、妻達と訓練をしていても強くなっているとは分かるのだが、一般人と、そう一般の冒険者と訓練をした事がない為、自分の実力がよくわからないという。その為二人のみでも中層のボスに通用するかを試してみたいと言うのだ。
俺は少し考えた。確かにこの先の事を考えると二人も自分というのを知っておく必要があると感じ、条件を付けて許可を出した。
「わかった。じゃあ2人にやってもらおうかな。ただし俺が危険と判断したら、つまり二人がある程度のダメージを負ってしまった時点で俺も介入する。それでいいよね?」
「やっぱりランスね!ありがとう!女の悦ばせ方を知ってるわね!」
少しちがうのだがと思うが、二人共ありがとうとひたすら感謝をしていた。まあ悪い気はしない。それはともかく明日からの中層階の攻略に向けて休まないとだ。今日は初日にもかかわらず、30階層まで来るというような無理をしてしまったので、早々に休む事にしたのであった。
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