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第1章
防具
しおりを挟む武器を作った翌日は防具作りに励んでいた。
あらかじめ戦闘系の者には今使ってる防具を出してもらい、屋敷の広間にずらっと並べていた。流石にどれが誰のかがよく分からなくなるので、札を置いてもらっていた。
非戦闘系の者については普段着ている服を置いてもらった。というよりも屋敷の中で主に着ている服だ。
人数が多いのでそれなりに大変な作業になるとは思うが、基本的に並べられている順番でやって行くので、自分の装備の番が来るものを含め、3、4人が常に見ている状態だ。
今回は作った先から着替えて貰い、手直し等も行っていった。初めからそうすれば良かったのだが、基本的に元の装備の内側の寸法に関しては同じものを作っている。なのでサイズが合う筈である。
デザインもロゴとか何か入れたいものがあれば絵図を一緒に置いてもらい、装備の絵柄として使っていたりする。
非戦闘系の者の分は正直楽だった。パーティー用のドレスだけはどうしようもなかったが、非戦闘系は基本的に屋敷の運営要員や俺の代理として動いてもらう事がある。そこで政治的な活動時に着る服を選んだ。そのためそういう時に着る服と普段買い物に行ったりする時のちょっとしたお出かけ服を強化服にして作っていた。
見た目は殆ど普通の服なのだが、耐衝撃等の物理防御や魔法防御力等を高め、店で売っているちょっとした鎖帷子程度の防御力がある形になっている。
そうそう、全員のメイド服も忘れてはいけない。何故か皆着たがるのだ。
ずっとアトランジェが作業を見ていたのだが、彼女は俺の汗を拭ったり時折お菓子を口の中に入れていたりと何かと世話を焼きたがっていた。
最後の一人が終わると漸く話し掛けてきた。
「あのう、ランスロット様、妻の分しか作らないのでしょうか?」
「どうしたの?」
「羨ましいなって思って」
俺はずっと何かを忘れていたのだと気がついた。ずっと彼女の装備を作る事を失念していたのだ。
「悪い悪い。アトランジェのを作っていなかったな。今回作ってあるやつの作り直しだったね。よし、武器は槍だよな?それと服を脱いで。装備がないと身体をちゃんと見ないと作れないから」
アトランジェは嬉しそうにし、妻達同様に堂々と素っ裸になった。俺はしまったと、妻達と同じ扱いについしてしまったが、俺が照れると彼女が照れるだろうから、何食わぬ顔をしていた。防具を作り終わったので次に進む。
「じゃあ大人の姿になって」
槍はともかく、防具は体格が変わってしまうので、变化した時のも必要だ。
彼女が大人の姿になると背が伸び、胸はワンカップ大きくなる。ヒップとウエストは引き締まり、モデル並みに細い。
つい裸の彼女に抱きついてしまった。
「ラ、ランスロット様?は、恥ずかしいです」
「す、すまない。つい君が魅力的過ぎて抱きついてしまった。もう大丈夫だ。真面目にやるから」
彼女は心配そうにしていた。それは俺が無意識に乳首を吸ったからだ。女としてではなく、赤ん坊のようにだ。つまり今抱きついたのは抱きしめたのではなく、バブったのだ。確かに抱きついた記憶があるが、気がついたら彼女の乳首が口に含まれていたからだ。
その時の俺は、ついついむしゃぶりついちゃったな!位にしか思っていなかった。
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