456 / 527
第1章
キタ
しおりを挟む
俺は完全武装し中二病ヘルムまで装着して万全の態勢で待機していた。
アトランジェはかっこいいと喜んでいたが、俺自身は装備の、特にヘルムの性能が良いので愛用と言うか多用してはいるが、愛用=気にに入ってるわけではない。性能が良いから装着しているだけであって、デザイン的にはやり過ぎの中二病チックなデザインだ。
あと10年、正確に言うと普通の人間の年齢でいうと30歳ちょっと前ぐらい、それ位の年齢であったら似合うのだろうが、今の俺は二十歳にもなっていない年齢にしか見えない。だからあれを装着すると浮いくのだ。
ダンジョンから出てくる予想時間の1時間程前には玄関先で待機していた。
見兼ねた誰かが用意した椅子に座り、まだかまだかと待っていた。
そうしていると突然ぴしゃんという音と共に頭を叩かれた。さすがに皆の前なのでヘルムを脱いでおり、ヘルムは横に用意されたサイドテーブルの上に置いていた。
俺の頭を叩いたのはアトランジェだ。誰が作ったんだよ!というようなハリセンを片手に、仁王立ちするクロエの指示の元で行っていた。やはりクロエに言われた。
「落ち着きなさい」
俺はしゅんとなっていたが、俺がツッコミを入れたかったのはそこではない。誰がハリセンを作ったのか!という感じだ。
当然ながらパチンといい音がするが、痛くも痒くもない。どうも待っている間に俺の貧乏揺すりが段々酷くなっており、その状態になるとクロエがアトランジェに行きなさいと言って俺の元に寄越すらしい。5回程叩かれただろうか、その時ふと念話が入った。
「ダンジョンを出ました。全員無事です!」
俺は急ぎアトランジェの手を引っ張り行くぞと言ってゲートを出した。
あっという間に入って行ったものだから皆があっと声をあげていた。だが俺以外の全員にも念話が入っていたので、俺がどこのダンジョンに行ったのかは予測出来たが、俺は一つやらかしていた。
なんと誰がどのダンジョンに入ったかを把握していなかったのだ。何やってるんだろうな俺は・・・
どっちだ?と思いつつ、取り敢えず先にトリシアに案内してもらってた方のダンジョン入り口にゲートを出した。
しかし、そこには誰もおらず、誰かがいた気配もなかった。
もう一つの方だったようで、こちらには誰もいなかった。ちっと舌打ちをし、もう一つのダンジョンの方に行った。あながち間違いではない。ダンジョン同士を繋げておけるからだ。
急ぎもう一つのダンジョンにゲートを繋げた。
そこには水樹達のパーティーがいた。誰一人欠ける事なく帰りましたと言っていた。そしてお目付け役としてのレニスがいた。
そして俺が心配したんだぞ!と言おうとしたが、俺の姿を見た途端彼女達が俺に抱きつき、ごめんねごめんね心配かけたね。勝手に出て行ってごめんね!と皆から謝られた
俺はうんうんと泣きながら皆が無事で何よりだ、皆のところに戻ろ!うそう言ってゲートを出して屋敷に連れて行った。
レニスの格好は相変わらずのビキニアーマーだ。妻達のみが入っているからか、昔ながらの煽情のレニスの格好だった。もちろん屋敷外や他の者がいる場所ではそういう格好はしない。
そして俺は屋敷に戻ってからこのダンジョンで何があったかという事を聞こうとしていた。
もう一つのダンジョンにはナンシーやシェリーがいる事になる。彼女達ブラックオニキスであれば間違いはないだろう。
だが戦力的にはレニスがいた事を考えると、総戦力は先に戻ってきたパーティーの方が上だから、もう一方が戻る迄はもう少し時間がかかるのだろうと冷静に分析し、向こうから念話が入って来るのを待つのであった。
アトランジェはかっこいいと喜んでいたが、俺自身は装備の、特にヘルムの性能が良いので愛用と言うか多用してはいるが、愛用=気にに入ってるわけではない。性能が良いから装着しているだけであって、デザイン的にはやり過ぎの中二病チックなデザインだ。
あと10年、正確に言うと普通の人間の年齢でいうと30歳ちょっと前ぐらい、それ位の年齢であったら似合うのだろうが、今の俺は二十歳にもなっていない年齢にしか見えない。だからあれを装着すると浮いくのだ。
ダンジョンから出てくる予想時間の1時間程前には玄関先で待機していた。
見兼ねた誰かが用意した椅子に座り、まだかまだかと待っていた。
そうしていると突然ぴしゃんという音と共に頭を叩かれた。さすがに皆の前なのでヘルムを脱いでおり、ヘルムは横に用意されたサイドテーブルの上に置いていた。
俺の頭を叩いたのはアトランジェだ。誰が作ったんだよ!というようなハリセンを片手に、仁王立ちするクロエの指示の元で行っていた。やはりクロエに言われた。
「落ち着きなさい」
俺はしゅんとなっていたが、俺がツッコミを入れたかったのはそこではない。誰がハリセンを作ったのか!という感じだ。
当然ながらパチンといい音がするが、痛くも痒くもない。どうも待っている間に俺の貧乏揺すりが段々酷くなっており、その状態になるとクロエがアトランジェに行きなさいと言って俺の元に寄越すらしい。5回程叩かれただろうか、その時ふと念話が入った。
「ダンジョンを出ました。全員無事です!」
俺は急ぎアトランジェの手を引っ張り行くぞと言ってゲートを出した。
あっという間に入って行ったものだから皆があっと声をあげていた。だが俺以外の全員にも念話が入っていたので、俺がどこのダンジョンに行ったのかは予測出来たが、俺は一つやらかしていた。
なんと誰がどのダンジョンに入ったかを把握していなかったのだ。何やってるんだろうな俺は・・・
どっちだ?と思いつつ、取り敢えず先にトリシアに案内してもらってた方のダンジョン入り口にゲートを出した。
しかし、そこには誰もおらず、誰かがいた気配もなかった。
もう一つの方だったようで、こちらには誰もいなかった。ちっと舌打ちをし、もう一つのダンジョンの方に行った。あながち間違いではない。ダンジョン同士を繋げておけるからだ。
急ぎもう一つのダンジョンにゲートを繋げた。
そこには水樹達のパーティーがいた。誰一人欠ける事なく帰りましたと言っていた。そしてお目付け役としてのレニスがいた。
そして俺が心配したんだぞ!と言おうとしたが、俺の姿を見た途端彼女達が俺に抱きつき、ごめんねごめんね心配かけたね。勝手に出て行ってごめんね!と皆から謝られた
俺はうんうんと泣きながら皆が無事で何よりだ、皆のところに戻ろ!うそう言ってゲートを出して屋敷に連れて行った。
レニスの格好は相変わらずのビキニアーマーだ。妻達のみが入っているからか、昔ながらの煽情のレニスの格好だった。もちろん屋敷外や他の者がいる場所ではそういう格好はしない。
そして俺は屋敷に戻ってからこのダンジョンで何があったかという事を聞こうとしていた。
もう一つのダンジョンにはナンシーやシェリーがいる事になる。彼女達ブラックオニキスであれば間違いはないだろう。
だが戦力的にはレニスがいた事を考えると、総戦力は先に戻ってきたパーティーの方が上だから、もう一方が戻る迄はもう少し時間がかかるのだろうと冷静に分析し、向こうから念話が入って来るのを待つのであった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4,341
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる