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第1章
2つ目攻略
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朝早くに皆に見送られ、俺達は二つ目のダンジョンに向けて出発した。いつもの事なのだが、直接入口には向わずに一旦安全な中継地にゲートを出し、そこから先に進む事にしている。
そんなに複雑な話ではない。単純な話で、万が一ダンジョンに異変があった場合等で特に魔物が湧き出ているケースを想定しているのだが、湧き出した魔物が一気にゲートを抜け、屋敷に直接入られるのを避ける為だ。
もしもの事を考えての話だが、もっともそういう事にはならないだろうと確信はしてはいる。
だが、警戒をして置かなければいずれそういう事態に会う恐れが有ると判断し、そうしていた。
俺が自主的に始めた事ではなく、レニスに言われたからだ。万が一ダンジョンで魔物が急激に湧き出し、ゲートから屋敷に来られるとさすがに皆を守りきれないと思うと言われた時があったから、それ以降はそうするようにしていた。
二つ目のダンジョンはいつもと勝手が違っていた。ダンジョンに入って状況を確認するも、一見すると他のダンジョンと変わりはなかった。
ただ5分程歩いた時に突然アンバーに突き飛ばされ、アンバーがその鉤爪で何かを薙ぎ払っていた。そしてそこには長い針のような物が落ちていた。
不覚にも俺はアンバーに突き飛ばされるまでそれの存在に気が付かなかった。
初めて見る魔物だった。岩に擬態しており、ダンジョンのゴツゴツした岩や壁に見間違える位精巧な擬態だった。
俺の気配察知は例え動いていない状態でも、心臓の鼓動や吐く息の温度や成分違い等の微妙な空気の振動などで気配が分かる。
魔物とはいえ、生き物である以上呼吸をしているから、その呼吸などで気配というのが分かるのだ。だがこの魔物はどうやら心臓の鼓動すら止めた状態で暫くの間は生きていられるらしい。
そのため獲物が近づいてくると心臓の鼓動すら止め、獲物が通過し背を向けるところまで何も手を出してこない
狙われたのは俺だけだったが、魔物の体に開いている穴?から高速で針を飛ばしてきたのだ。小さい針なのだが、勢いと重量があり、もし脳天にでも当たれば即死するような威力である。
いつもの厨二病チックなデザインヘルムのおかげで、アンバーに突き飛ばされたとはいえ、一本がヘルムに当たっていた。
だがその針を発射した魔物はヘルムの反射により脳天?を撃ち抜かれて死んだ。そのため早々にこの針を打ち出した魔物の正体というのが分かった。俺達が対処したとうか、食らったのはこの最初の一撃のみだった。そこからはこういう魔物がいるとさえ分かっていればどうという事はなかった。
俺のサラマンダーで事前に魔物を駆逐していく事にしたからだ。サラマンダーに魔物の死体を覚えさせ、魔物の姿形や素性を理解させ、その魔物のみを殲滅させていった。実際最初にサラマンダーを出して、先行させていたが、擬態に気が付かずやり過ごしてしまっていた。
サラマンダーにはあまり複雑な命令を出す事ができないが、これぐらいであれば出せるのだ。
そこから先は大した事はなかったが、それでもやはりダンジョン攻略に2泊を要した。一泊の予定であったが、この魔物の襲撃で攻略の足が少し鈍り、1日時間が伸びた感じであった。
俺はこの時、気が付くべきだったのだが、この時は本来ダンジョンで発生した魔物は死ぬと魔石やアイテムをドロップし霧散するが、死体が残ったのだ。また、スキルを奪っていたが、そもそも発音が出来ない意味不明な物だったが、確認をしなかった。
そんなに複雑な話ではない。単純な話で、万が一ダンジョンに異変があった場合等で特に魔物が湧き出ているケースを想定しているのだが、湧き出した魔物が一気にゲートを抜け、屋敷に直接入られるのを避ける為だ。
もしもの事を考えての話だが、もっともそういう事にはならないだろうと確信はしてはいる。
だが、警戒をして置かなければいずれそういう事態に会う恐れが有ると判断し、そうしていた。
俺が自主的に始めた事ではなく、レニスに言われたからだ。万が一ダンジョンで魔物が急激に湧き出し、ゲートから屋敷に来られるとさすがに皆を守りきれないと思うと言われた時があったから、それ以降はそうするようにしていた。
二つ目のダンジョンはいつもと勝手が違っていた。ダンジョンに入って状況を確認するも、一見すると他のダンジョンと変わりはなかった。
ただ5分程歩いた時に突然アンバーに突き飛ばされ、アンバーがその鉤爪で何かを薙ぎ払っていた。そしてそこには長い針のような物が落ちていた。
不覚にも俺はアンバーに突き飛ばされるまでそれの存在に気が付かなかった。
初めて見る魔物だった。岩に擬態しており、ダンジョンのゴツゴツした岩や壁に見間違える位精巧な擬態だった。
俺の気配察知は例え動いていない状態でも、心臓の鼓動や吐く息の温度や成分違い等の微妙な空気の振動などで気配が分かる。
魔物とはいえ、生き物である以上呼吸をしているから、その呼吸などで気配というのが分かるのだ。だがこの魔物はどうやら心臓の鼓動すら止めた状態で暫くの間は生きていられるらしい。
そのため獲物が近づいてくると心臓の鼓動すら止め、獲物が通過し背を向けるところまで何も手を出してこない
狙われたのは俺だけだったが、魔物の体に開いている穴?から高速で針を飛ばしてきたのだ。小さい針なのだが、勢いと重量があり、もし脳天にでも当たれば即死するような威力である。
いつもの厨二病チックなデザインヘルムのおかげで、アンバーに突き飛ばされたとはいえ、一本がヘルムに当たっていた。
だがその針を発射した魔物はヘルムの反射により脳天?を撃ち抜かれて死んだ。そのため早々にこの針を打ち出した魔物の正体というのが分かった。俺達が対処したとうか、食らったのはこの最初の一撃のみだった。そこからはこういう魔物がいるとさえ分かっていればどうという事はなかった。
俺のサラマンダーで事前に魔物を駆逐していく事にしたからだ。サラマンダーに魔物の死体を覚えさせ、魔物の姿形や素性を理解させ、その魔物のみを殲滅させていった。実際最初にサラマンダーを出して、先行させていたが、擬態に気が付かずやり過ごしてしまっていた。
サラマンダーにはあまり複雑な命令を出す事ができないが、これぐらいであれば出せるのだ。
そこから先は大した事はなかったが、それでもやはりダンジョン攻略に2泊を要した。一泊の予定であったが、この魔物の襲撃で攻略の足が少し鈍り、1日時間が伸びた感じであった。
俺はこの時、気が付くべきだったのだが、この時は本来ダンジョンで発生した魔物は死ぬと魔石やアイテムをドロップし霧散するが、死体が残ったのだ。また、スキルを奪っていたが、そもそも発音が出来ない意味不明な物だったが、確認をしなかった。
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