エラーから始まる異世界生活

第1章

ぷちデート

　セレナとラーメンを食べた後、屋敷に戻るまで少し時間に余裕があった。

　そこでセレナの希望もあり、セレーナをお姫様抱っこしながら飛んで帰る事になった。

　巡航速度だと1時間ぐらいかかるのだが、セレーナに対するご褒美もありセレナの希望を叶えることになったのだ。そう、転移ポイントをコンプリートしていた事だ。

　飛んでいる時は風切音がある為、声を発する会話はできないが、代わりに念話で話をしながら飛んでいた。

　遊園地のジェットコースターの代わりに、セレナを抱えたまま自由落下したりだ。時速150km位まで出して急旋回や宙返り等していた。調子に乗り一度最大速度の時速約300kmで旋回したらセレナに怒られ、クリーンを使う事になった。かなり怖かったらしい。罰として今度手料理を振る舞うことを言われたが、流石に皆の分までは厳しいので、アクセサリーを自作する事で許してもらった。それくらい出ちゃったらしい・・・反省である。キャーじゃなく、ギャーだった。速度を上げている最中に

「志郎さん、駄目、これ以上は駄目！ギャー！ぼれぎゅ～」

　と叫んでいたのだ。

　また、かなり上空高い所まで上がり、二人でスカイダイビングなどもしていた。もちろんパラシュート等無いが、セレナの場合はいざという時は水の中に移転してしまえば大丈夫だ。即席でスキルを使いゴーグルを作り、それを装着してのダイブだったが、かなり楽しかった。

　彼女のテレポートは超つ・か・え・る！能力である。

　触れている者しか一緒に転移できないが、思っただけですぐに発動できる。それが強みだ。敵に攻撃され、例えば剣が当たると思ったその瞬間に転院してしまえば攻撃が当る　事はない。

　だがゲートの方はそうではない。俺の場合ゲートを出し、そのゲートをくぐらなければならない。あっと持った瞬間ではもう遅いのだ。しかも、敵も入ってこれるから、味方しかいない所で使う必要がある。
　尤も己にヘイトを集め、敵を味方から引き離す使い方もある。

　己の魔力が続く限りゲートを維持できる為、軍隊をまるまる運ぶこ事ができる。

　その為、どちらのスキルが優れているかという問題ではなく、一長一短があるのだ。なのでそのスキルの持っている能力を最大限に発揮し、活用するのが一番だ。

　使い方が違うから、優劣はない。ただ共通事項としては、一度直接行った事がある所にしか行けない。ただし、その足で行った事があるかどうかは別だ。

　お互いの 転移ポイントに一緒に転移し、目的の場所に連れて行ってもらえばもう行った事になっているのだ。

　セレナの行った事のある所と、俺の行った事にのある所のま転移ポイントは常に一緒にしてある。俺だけとか、セレナだけというのはないようにしていたが、まだこの50年にセレナが開拓した場所の全てには行けていなのであった。

　そうこうしていると、屋敷についたが、妻達は俺がセレナに何をしているのかが分かり、このあと暫く妻達とのデートは空なて遊ぶ事になりそうであった。