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第1章
攻略前にラーメン?
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結局村の名前が何だったかを聞きそびれたが、この村自体はセレナが行った事があったので、移動するのに特に問題無く、あっさりと行けた。
俺が行った事がある村は、主要街道沿いにある町に向かう途中にあるから立ち寄った事ががあるただ。又はその村自体が目的地の場合だ。
訪れたのはそれだけで、主要街道から外れたところは殆ど行った事がない。もちろん大きな街などは街道から外れていても行った事がある。だが、小さな村になると俺の場合は何か目的がない限り行く事は無かったが、セレナ達は俺のいないこの50年の間、日々各地を回っていた。全ての町や村に行き、転移のためのポイントを作っていたのだ。ただ、全ての位置や名前は頭に入りきらないと言っており、ノートに書き留めていた。ノートには行った事のある町や村の名前がびっしりと書いてあり、この50年の間の苦労がそこに見えた。また小さいのを含め、村や町の位置を細かく書き記した地図も持っており、みんなの努力で地図の精度と情報量も格段に上がっているようだった。
セレナは収納から出した地図やノートを見ながら転移をしているのだが、手書きでびっしりと書き記してあるのをちらっと見て、無意識にぼそっとその事を褒めていたのだが、しっかりと聞こえていたようで、後ろ手に手を組み、くるっと回ってにこやかに微笑んでいた。スカートがふわっと舞い膝までが見える感じで、俺がキュンとなるツボを見事におさえていた。
流石に肉体年齢が18だというのもあり、可愛すぎる。彼女の笑顔は今でも眩しすぎるんだ。精神は成長はするが、基本的に年齢を固定された時点でのその年齢からの行動パターンの占める割合はかなり大きい。50年経過しても若者の精神構造は変わらない。
その為、やはりセレナの行動は女子高生のそれだ。クロエやルシテル達王族貴族出身者にこの世界の淑女のなんたるかや、所作は仕込まれているが、俺と二人の時は出会った時の高校生の時の少女に戻る。だから眩しいんだ。
村での用事も済み、村長の所を引き上げたのだが、屋敷に戻る前にふと目に止まったというか、匂いが気になった一軒の飲食店が気になった。
「少し早いけど、昼飯にしないか?たまには二人で食べなるのも久し振りだろ?」
「うん。やっぱりあの店気になるよね。なんとラーメンがあるのよ。皆には悪いけど、志郎さんと二人でご飯なんて嬉しい!」
「えっ?この世界にラーメンが存在しているのか?」
「志郎さんがいない間にね、皆で作ってみて、基本の味のをお屋敷な料理人経由で広めてみたの。ここもそれから広まったお店なのよ。チャーシューの代わりにオークの肉を使っているの!ここもそうだけど、もう私達が広めたレシピ以外が出ているのよ」
そんな話をしながら店に入ると、俺の知っているラーメン店とはまた趣の違う店だった。
高級料亭でラーメンを恭しく出してくる感じだ。
まだ普及し始めたばかりで、庶民が中々気軽に食べに行けない料金だった。お祝い事だとかに少し奮発する感じだ。
ラーメンそのものは思ったのとは違い、味が甘かったのだが、約50年振りにラーメンを食べ俺はいつの間にか涙を流していたのであった。
俺が行った事がある村は、主要街道沿いにある町に向かう途中にあるから立ち寄った事ががあるただ。又はその村自体が目的地の場合だ。
訪れたのはそれだけで、主要街道から外れたところは殆ど行った事がない。もちろん大きな街などは街道から外れていても行った事がある。だが、小さな村になると俺の場合は何か目的がない限り行く事は無かったが、セレナ達は俺のいないこの50年の間、日々各地を回っていた。全ての町や村に行き、転移のためのポイントを作っていたのだ。ただ、全ての位置や名前は頭に入りきらないと言っており、ノートに書き留めていた。ノートには行った事のある町や村の名前がびっしりと書いてあり、この50年の間の苦労がそこに見えた。また小さいのを含め、村や町の位置を細かく書き記した地図も持っており、みんなの努力で地図の精度と情報量も格段に上がっているようだった。
セレナは収納から出した地図やノートを見ながら転移をしているのだが、手書きでびっしりと書き記してあるのをちらっと見て、無意識にぼそっとその事を褒めていたのだが、しっかりと聞こえていたようで、後ろ手に手を組み、くるっと回ってにこやかに微笑んでいた。スカートがふわっと舞い膝までが見える感じで、俺がキュンとなるツボを見事におさえていた。
流石に肉体年齢が18だというのもあり、可愛すぎる。彼女の笑顔は今でも眩しすぎるんだ。精神は成長はするが、基本的に年齢を固定された時点でのその年齢からの行動パターンの占める割合はかなり大きい。50年経過しても若者の精神構造は変わらない。
その為、やはりセレナの行動は女子高生のそれだ。クロエやルシテル達王族貴族出身者にこの世界の淑女のなんたるかや、所作は仕込まれているが、俺と二人の時は出会った時の高校生の時の少女に戻る。だから眩しいんだ。
村での用事も済み、村長の所を引き上げたのだが、屋敷に戻る前にふと目に止まったというか、匂いが気になった一軒の飲食店が気になった。
「少し早いけど、昼飯にしないか?たまには二人で食べなるのも久し振りだろ?」
「うん。やっぱりあの店気になるよね。なんとラーメンがあるのよ。皆には悪いけど、志郎さんと二人でご飯なんて嬉しい!」
「えっ?この世界にラーメンが存在しているのか?」
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そんな話をしながら店に入ると、俺の知っているラーメン店とはまた趣の違う店だった。
高級料亭でラーメンを恭しく出してくる感じだ。
まだ普及し始めたばかりで、庶民が中々気軽に食べに行けない料金だった。お祝い事だとかに少し奮発する感じだ。
ラーメンそのものは思ったのとは違い、味が甘かったのだが、約50年振りにラーメンを食べ俺はいつの間にか涙を流していたのであった。
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