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第1章
決断
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死体の検分を始めたが、顔の色などはなんとなく判ったのだが、性別が不明だった。
損傷が激しく、顔の形が歪んでおり、胸部も陥没していた。落下した時に押しつぶされたのであろう。その為の、胸から男性か女性かを判断するのが困難であった。
試しに死者蘇生を唱え、発動直前までの所に持って行ったのだが、この者は死者蘇生可能だった。
蘇生対象のリストにはこの者の名前と思われるものがあった。他にもあったが、普通にこの世界のものだ。だが一つだけ俺が知っている文字ではなく、読めなかったのだ。何かの記号としか思えないような文字で書かれている。
そして残り30分とあった。つまりこの者が隣が死んでからあと30分で丸1日なのだ。
「なあナンシー。こいつここで死んだみたいだぞ。落下している最中に死んだのか、落下した時には既にもう死にかけていたのか分からなかったが、落下で死んだようだな。それとここで死者蘇生できる。残り30分しかいないからそれまでに決断しなければならないが、俺はコイツを生き返らせてやり、可能であれば意思疎通を図って事情を聞こうと思うがどうだろうか?」
クロエとナンシーが腕を組み難しい顔をしていた。
「そうね。今の場所ではだめね。ここでランスが気絶したら運ぶのが困難ね。セレナを呼びましょう」
「死者蘇生は概ね魂がいる場所から100 m 以内なんだ。だから隣の建物に移動するのが精一杯だな」
次にクロエが答えた。
「ではこうしましょう。セレナ以外にレニス達を呼んでランスの護衛をしてもらうの。私やナンシーでは無理だから」
俺は頷き、周りの兵や領主にお願いした。外にいる兵士達に今この場でこの者を生き返らせるから警戒を強めてくれと。
そして俺は何がある分からないが、この者を生き返らせてやろうと。見た事のない種族だった。クロエはひょっとして魔族かしらと呟いていた。
まずは体の一部を切り取り、俺の収納の中に入れた。そしてまずは欠損修復と治療を行った。するとそこにはかなり魅惑的な美少女がいた。17、8歳ぐらいだろうか。潰れた胸も元に戻り、かなり魅惑的なボディラインがそこにあった。そして顔は青白いが、青白く小さな角が額にあるが、それ以外は人と見間違う感じだ。角も紐を付ければアクセサリーとして誰も本物の角とは思わないだろう。
この子に何があったのかしら?とクロエが首をかしげていた。隣の建物に移り、シェルターを出した。中には妻以外入れなかった。
また、体を確認する必要から、この者が着ている服を脱がし、体の作り等を確認して行くが、肌の色が違うだけで人間の女性の体とほぼ変わらない。
見事なプロポーションで不覚にも少し反応してしまった。男心をくすぐる魅惑のプロポーションだった。かわいそうに、若く綺麗な女性なのにこんな酷い死に方をしてと、俺は少し涙を流した。ナンシーにそっと涙を拭かれていたが、俺は一通り体を確認し、人とほぼ変わらないという結果に至りナンシーとセレーションに服を着せてあげるようにお願いした。ナンシーが余分な一言を言った。この子未経験よと・・・
ただ今まで着ていたものはパワースーツの類だったら厄介なので、収納にあった普通の服に着替えさせるようにしている。そして服を着させている間に俺は屋敷にゲートを繋げ、レニスをはじめ、トリシア達戦闘が得意な妻の何人かを呼び寄せた。
レニス達に俺の身を委ね、欠損修復した身元不明のこの異質な女性を死者蘇生する事にした。
そして死者蘇生を唱えた。ついでにリストにある3人の死者蘇生を行う。これは俺のいたずらだ。死者が前触れもなく生き返ったら騒ぎになるから、この女性の落下事件も目立たなくなるかなと感じたからだ。
彼女の胸は人のそれと変わらなかった。柔らかいが冷たかった。生きている彼女の胸を触りたい。生き返らせたら、お礼で少しくらい触らせてくれるよね?また、心臓のある位置も変わらなかったようで、この女性の心臓の鼓動を感じたとたんに、いつもながらの事だがブラックアウトしたのであった。
損傷が激しく、顔の形が歪んでおり、胸部も陥没していた。落下した時に押しつぶされたのであろう。その為の、胸から男性か女性かを判断するのが困難であった。
試しに死者蘇生を唱え、発動直前までの所に持って行ったのだが、この者は死者蘇生可能だった。
蘇生対象のリストにはこの者の名前と思われるものがあった。他にもあったが、普通にこの世界のものだ。だが一つだけ俺が知っている文字ではなく、読めなかったのだ。何かの記号としか思えないような文字で書かれている。
そして残り30分とあった。つまりこの者が隣が死んでからあと30分で丸1日なのだ。
「なあナンシー。こいつここで死んだみたいだぞ。落下している最中に死んだのか、落下した時には既にもう死にかけていたのか分からなかったが、落下で死んだようだな。それとここで死者蘇生できる。残り30分しかいないからそれまでに決断しなければならないが、俺はコイツを生き返らせてやり、可能であれば意思疎通を図って事情を聞こうと思うがどうだろうか?」
クロエとナンシーが腕を組み難しい顔をしていた。
「そうね。今の場所ではだめね。ここでランスが気絶したら運ぶのが困難ね。セレナを呼びましょう」
「死者蘇生は概ね魂がいる場所から100 m 以内なんだ。だから隣の建物に移動するのが精一杯だな」
次にクロエが答えた。
「ではこうしましょう。セレナ以外にレニス達を呼んでランスの護衛をしてもらうの。私やナンシーでは無理だから」
俺は頷き、周りの兵や領主にお願いした。外にいる兵士達に今この場でこの者を生き返らせるから警戒を強めてくれと。
そして俺は何がある分からないが、この者を生き返らせてやろうと。見た事のない種族だった。クロエはひょっとして魔族かしらと呟いていた。
まずは体の一部を切り取り、俺の収納の中に入れた。そしてまずは欠損修復と治療を行った。するとそこにはかなり魅惑的な美少女がいた。17、8歳ぐらいだろうか。潰れた胸も元に戻り、かなり魅惑的なボディラインがそこにあった。そして顔は青白いが、青白く小さな角が額にあるが、それ以外は人と見間違う感じだ。角も紐を付ければアクセサリーとして誰も本物の角とは思わないだろう。
この子に何があったのかしら?とクロエが首をかしげていた。隣の建物に移り、シェルターを出した。中には妻以外入れなかった。
また、体を確認する必要から、この者が着ている服を脱がし、体の作り等を確認して行くが、肌の色が違うだけで人間の女性の体とほぼ変わらない。
見事なプロポーションで不覚にも少し反応してしまった。男心をくすぐる魅惑のプロポーションだった。かわいそうに、若く綺麗な女性なのにこんな酷い死に方をしてと、俺は少し涙を流した。ナンシーにそっと涙を拭かれていたが、俺は一通り体を確認し、人とほぼ変わらないという結果に至りナンシーとセレーションに服を着せてあげるようにお願いした。ナンシーが余分な一言を言った。この子未経験よと・・・
ただ今まで着ていたものはパワースーツの類だったら厄介なので、収納にあった普通の服に着替えさせるようにしている。そして服を着させている間に俺は屋敷にゲートを繋げ、レニスをはじめ、トリシア達戦闘が得意な妻の何人かを呼び寄せた。
レニス達に俺の身を委ね、欠損修復した身元不明のこの異質な女性を死者蘇生する事にした。
そして死者蘇生を唱えた。ついでにリストにある3人の死者蘇生を行う。これは俺のいたずらだ。死者が前触れもなく生き返ったら騒ぎになるから、この女性の落下事件も目立たなくなるかなと感じたからだ。
彼女の胸は人のそれと変わらなかった。柔らかいが冷たかった。生きている彼女の胸を触りたい。生き返らせたら、お礼で少しくらい触らせてくれるよね?また、心臓のある位置も変わらなかったようで、この女性の心臓の鼓動を感じたとたんに、いつもながらの事だがブラックアウトしたのであった。
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