エラーから始まる異世界生活

KeyBow

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第1章

パーティー

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 パーティーといっても俺と妻達のみのパーティーである。

 俺はタキシードを着てセレナとシェリーの二人と腕を組んでパーティ会場に入った。

 俺と一緒にお祝いや歓迎をされる妻達は既にテーブルに座っており周りの者と歓談しながら飲み物を飲んでいたりした。

 俺が案内されたテーブルにはユリア達新たな刻印者が座っているテーブルだった。

 俺が席に着くとどうやら司会の担当をしているナンシーがパーティーの開催を宣言していた。

 俺をエスコートした二人は俺の後ろで待機し、俺が声を掛ければ直ぐに俺の指示を受け動いたり世話をしようと待機していた。

 よくよく見るとウエイトレスをしてい者も妻達である。セレナに確認すると、交代交代でパーティー自体への参加やダンス、楽器の演奏、メイドなどを班ごとに交代していくと言う。誰が何をやるかは宮廷料理を作れる者やセチアのように美的センスの大きい者が会場全体のコーディネートや花を逐次変えていく等の替えの効かない係以外はくじ引きで決めたと言う。

 妻達の意向で屋敷で雇っているメイドや執事は今回は除外していた。完全に俺と妻達のみのパーティーにしたかったと言う。訳はこのあとの踊りにあった。

 妻達の誰故郷に伝わる伝統の踊りだったり、歌などを披露してくれていた

 皆綺麗なドレスに着飾っており、俺の目を楽しませてくれた。また妻達の生まれ故郷に伝わる民謡や踊りなどを順次民族衣装に着替えて披露してくれていた。

 途中でセレナとシェリーに代わり何人かが俺の控え兼世話人を担当する者と変わっていったが、シェリーが離れる時に

「じゃあ次は私が歌いますね!」

 そう言って民族音楽を披露してくれていたが、飛び入りで百合亜がアイドルをしていた頃に歌っていた歌を披露してくれて、大いに盛り上がったりしていた。

 レニスに至っては昔の格好で剣舞を披露していた。そうかなりセクシーな際どい戦闘衣装だ。こういう場ではいいが、普段は露出の少ない服を着てもらい、肌の露出を避けさせていた。


 そう俺が嫉妬深いからである。他の男に妻達の肌を出来る限り見られたくないという思いがあるのだ。

 ドロシーやルシテルなどの王族組は競技用の社交ダンスを披露をしていた。途中で交代をしているが、タキシードを着た男装組がパートナーとして皆で披露していたものである。途中途中皆着替えて戻ってきたりしていたが、結局フィナーレは全員参加で社交ダンスを踊る事になり、楽器を演奏する者なども交代交代で社交ダンスに加わっていた。

 結局俺は全員と1分ずつ社交ダンスを踊る羽目になり、社交ダンスの苦手な俺は何人の足を踏んでしまっただろうか。それでも俺の下手くそな社交ダンスを皆がフォローし、求めてくれたので俺も苦手なが彼女達と手をとり一緒に踊っていた。苦手なものの一つや2つ有った方が妻たちは喜ぶのだ。という事にし、平和な楽しい一夜が終わろうとしていたのであった。
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