エラーから始まる異世界生活

KeyBow

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第1章

鉄道

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 俺は再会した者達との再会を終え、日常生活にとはまだ言えないが、妻達の事を除き、急ぎしなければならない事を終えていた。

 急ぎの用事が終わった為、妻達の相手を順番にしつつ、この50年の間に起こった事について必死に学んでいた。講師は入れ代わり立ち代わりだが、ロトナとクロエが中心になり教えてくれた。

 また、インフラでは鉄道の整備が著しく進んでおり、セレーナや水樹達の頑張りにより、蒸気機関車が完成していたのだ。石炭の代わりに魔石を使い、魔道具にて蒸気を発生させその力を使って機関車を動かす。見た目はSLそのまんまだ。興味があり、一度走行している所を見てきたが、デコイチとしか思えない外観だ。多分デザインした者はSLと言えばデコイチを連想したのだろう。

 記憶にあるその姿を再現したから、細かくは違うが、かっこ良かった。

 線路の整備もかなり進んでおり、バルバロッサからワーグナーにかけてジャックナイフとカービングを繋ぐ主要街道の脇に鉄道が整備されていた。
 
 またバルバロッサからボレロに対しても線路が引かれている。つまりボレロからバルバロッサやカービング、ジャックナイフを経由し、ワーグナーに向かう主要都市を結ぶ幹線鉄道が完成し、ボレロからワーグナーまでの長距離の路線が整備されていた。お金もそうだが、かなりの労力が必要だった筈だ。多分土地の整備には魔法を使っている筈だが、木の遠くなる作業の賜物だ。

 特急列車になると言っていたが、ボレロからワーグナーまで1日で行けるという。正しは早朝に出て、ほぼ夜中に着くとは言っていた。 

 これにより人の往来が盛んになっているのと、貨物便も出しているので鮮度の良い食材が各地方から別の地方へ動いている感じである。

 経済的にも大成長を遂げており、街道のも順次再整備をしている。街道といっても元々ぬかるみがあったり、凹凸が激しく馬車もスピードを出せなかったのだ。だが平坦な道を作ってコンクリート舗装に順次している。俺が稼いだお金の大半は研究開発と鉄道と街道の整備に消えていた。

 偶々セメントが発見され、鉄筋コンクリートで建物を作り始めたりなどもしていると言っていた。舗装も石畳からコンクリートに途中から変えていた。町中は石畳でやっていた。

 ただ建物をコンクリート作りにするのはいいが、規制はかけているという。外観を既存の街並みに合わせることを条件に、コンクリート造りでの建物の建築を認めているというような感じだ。

 俺がそうやって現状を把握している日々が続いていたが、そんな中こちらに戻ってきてから一週間近くが経過していた。

 とある夜にパーティーを開くという。俺を主賓とし、俺と共にあちらの世界から来たヒナタ達の歓迎会、水樹等の新たな刻印者のお祝いを兼ねていた。


 歓迎パーティーを主な内容とし、この一週間準備をしていたのだという。

 また、この一週間、ヒナタ達には申し訳ないとは思うが、正直ほとんど構っていられなかった。ただトリシア達がいるので、まだ慣れてはいないが、そんなに困ってはいないとの事で、俺はパーティの服をどうしようかと悩んでいたが、いつの間にか裸にされ、皆に着せられているのであった。
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