エラーから始まる異世界生活

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第1章

再会

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 トマス殿の次に行くのは墓参りだ。セバスチャン、コーム アレイ達等配下の男衆と妻ではない女性達の殆どはもうこの世にいない。

 存命なのはドラゴニュート達とホーネット、アルフレッドだけだ。彼らは生きているて、ホーネットは人よりも二十歳ぐらい寿命が長い種族のため今まさに初老に差し掛かるという感じである。

 アルフレッドは70を過ぎた高齢で、今は寝たきりであると言う。

 皆年老いて死ぬまで幸せな人生を送ったと聞いている。

 アルフレッドもそうだ。幸せな人生の幕を閉じようとしていた。
 彼はバルバロッサのギルドマスターを20年以上務めだという。彼は頑張り、3 S ランクまで上り詰め、大陸に名を馳せた輝かしい冒険者の一人である。妻達は除く。


 今は静かな湖畔でひっそりと過ごしている。

 俺が欠損修復し救った彼の妻は5年ほど前に亡くなっていると言う。俺はある意味ほっとした。見知った女性の老いた姿を見なくて済むからだ。

 今は孫達が当番で面倒を見てくれているという。後墓参りを終えた後にアルフレッドが療養しているというよりも、寝たきりで死を待つばかりのところに向かう。

 アルフレッドはもう立てない状態ではあったが、俺が来ると分かり、きちんとした服に着替え俺を出迎えてくれた。

 アルフレッドの俺に対しての扱いは相変わらずであり、年老いて死ぬのを待つ身であるにも関わらず、俺を見るなり兄貴が帰ってきたと涙していた。そして再び兄貴と会えるとは思わなかったとそう涙ぐんでいて言っていた。歳を取ると涙腺が弱くなると呟いていた。アリゾナ達も20年ぐらい前にもうなくなったと知らされた。もっとも俺の配下に入った段階でもういわゆるおっさんと言われる年であったので、今生きているわけがないのだ。

 アルフレッドの足は病気から右膝より下がなかった。彼は自分は後1年も生きられないだろうと言っていた。俺は彼の手を取り、彼に欠損修復と弱った体を修復した。おそらく死ぬ直前まで、かなり元気に動き回ることができると思うと。

 また、アルフレッドは俺の祝福を受けた仲間たちのことを語ってくれた。

 ただ、修復や体の病気などを取り除いたとはいえ、やはり寝たきりだった老体には長い時間離しこむのは体が堪えたようで、今日は休む事となった。そして最後に一言言われた。マクギー殿に会ったか?と。

 俺はてっきり亡くなっているものだと思っていたが、もう80を超えてはいるが、健在だと言う。住んでいる場所などを教えてもらい、マクギー殿のところに向かっていった。俺にちゃんとした戦い方を教えてくれた恩義のある方だ。

 アルフレッドは見たら驚くと言い、近いうちに屋敷に来ると言いアルフレッドの家を後にしたのであった。
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