エラーから始まる異世界生活

第1章

百合亜の前に

　タユーテの部屋を出るとそこにはエレクトラとレニスがいた。二人分の食事を持っており、エレクトラがタユーテと食事をするのだと言う。

　そして食事をする為に俺はタユーテの部屋を後にし、食堂に向かっていた。夕飯の時間の為皆と食事を一緒にするからだ。

　昼食は刻印と刻印の間にささっと食べていたが、ようやく皆と一緒のテーブルで食事をする事ができる。

　俺は死者蘇生を使っているので時間感覚がまるでない。尤も向こうの世界とこちらの世界の時差の為、体が慣れるまでにはかなり苦労しそうだった。

　それはともかく食事をしながらもヒナタ達の事が気になっていたが、彼女達も隣に座っている者達と仲良く話し合っており、時折お互いから笑顔が見えていた。俺の妻に限って他の者を陥れたり、陰口言うような事はしない。そういう女性だからこそ俺は選んでいる。

　食事の後はお風呂にしたのだが、クレア、シータ、シェリー、ナンシーの四人が一緒に入っていた。

　風呂の後すぐに刻印の儀とはいかない。食べたばかりで、俺は普段よりお腹が少し出ていた。そう、俺がかなり食べすぎたからだ。皆から一口ずつあ～んされたら無理にでも食べさわるを得なかったからだ。しかも腹がきつかろうと美味しいと笑顔で返す！そんな状態で大事な刻印の儀をしたくはなかった。適度に時間を置き、適度に体を動かしてお腹を落ち着ける感じだ。
　風呂では俺は自分で体を洗わさせてもらえなかった。

　彼女達に全てを洗われたのだ。
　また刻印の儀はこれからあるというのに、俺は短時間だが四人の相手をする事にした。トップバッターがシェリーで時間の関係から5分相手をする。その間に残りの3人は湯船に浸かっていた。

　そしてお行儀よくそっぽを向いている。

　一人との合体が終わった後は10分のインターバルである。さすがに間髪入れず次というわけにはいかず、俺が回復するまでの10分間はマットの上に横になり、皆からマッサージをされていた。愛のこもった真面目なマッサージで疲れが取れて行くのだが、疲れが溜まっていたが、俺の心身は喜びで充実していた。

　風呂を上がった後に体を拭かれたりして、着替えもそうだが風呂場では俺は何もさせてもらえなかった。とにかく皆が俺の世話を焼きたがる。代わる代わるで、何かをする時に世話をしてくるメンバーが変わっている形だ。

　俺が風呂を上がると、俺の体を拭いてくれる者達は、服を着せる前に体にローションなどの塗り込みをしていた。

　服を着せる者も違った。皆俺と過ごしたいのだ。

　5人の刻印の儀が終わった後は、まずは短時間になるが妻達全員を短時間づつだが相手をする。

　その後は夜寝る当番の者と愛し合うわけだが、その前に日中も誰か一人を相手をする事になる。しばらくして落ち着けば普通の状態になるだろうが、如何せん妻が多いので夜に一緒に寝る者だけを相手にしていると、一度相手をした者は次の当番が回ってくるまで一か月以上も空いてしまうからな。

　このローテーションは、やはりシェリーが中心となり作っているようだ。勿論一巡した後の次の順番というのはまた同じ順番を繰り返すのではなく、何かしら考えられているようである。
　服を着せてもらったので
　百合亜を迎えに行くべく、自室に戻るのであった。