エラーから始まる異世界生活

KeyBow

文字の大きさ
上 下
394 / 527
第5章

ダンジョン

しおりを挟む
 俺達は早速ダンジョンに向かっていた。準備は装備に身を包む程度の話であった。久しぶりの冒険だ。念の為に着替えをしている間に弁当を作ってもらった。勿論収納に入れていく。おそらく半年は過ごす事が可能であろうというだけの食料は収納に入っている。新たに持っていく必要はないのだが、せめて私達が作ったものを持って行ってと渡されたのだ。レフトアイは妙に張り切り、トリシアも久し振りの冒険とあり妙にテンションが高かった。

 ダンジョンの扉は神殿の入り口を彷彿とさせる大きな扉だった。かなり重く、俺でさえ人が何とか通れる大きさを開けるのに5分も掛かった。かなり重い扉であったのだが、中はというと通路は重厚な作りで、広いのだが、きっちり区割りされた平らな床だ。また、平らな壁面、平らな天井で、人工物にしか見えない。天井までの高さは3 m位あるだろうか。通路の横幅も3 m程ある。そして曲がり角などもすべて直角である。


 床は40 Cmほどのタイルが7枚並べられており、歪みもなくきっちり並んでいる。見事なものだ。

 魔法などによって作られダンジョンなのか、人工的に作られたのかは判断つかなかったが、試しに普通の剣で床を壊そうとしたが破壊できなかった。

 ダメージが通っているようなのだが、ダンジョン全体で吸収し、ダンジョンの自然回復力により瞬く間に治っていくような感じであった。表面にかすり傷が入るか入らないかぐらいである。地上型のダンジョンか地下形のダンジョンなのか分からないが、床を壊して下の階層に行く、又は天井を突き破って上の階に無理矢理行くというような技が使えるものではなかった。

 マッピングはライトにお願いしている。レフトアイが殿、トリシアが俺と前衛をする形だ。

 しかし、実質はトリシアがライトの護衛する形だった。

 時折スライムやワーム型の魔物が現れるぐらいで、どうということはなかった。15分ほど歩くと2階へ上がる階段が現れた。どうやらこのダンジョンは地上型のダンジョンらしい。

 階段のところでライトが告げた。俺もなんとなくは感じていたが、ライトが

「ねえランス。このダンジョンっておそらくブロック構造よ」

 彼女はある程度の距離も記録していた。そうするとどう見てもブロック構造であり、ダンジョンを作るのにブロックを並べていったようなそういう距離配置になるのであった。最低構成が3×3×3mだ。向こうの世界では見た事のない種類のダンジョンであるが、まだ序盤の筈なので、先に進む事にしたのであった。

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

精霊貴族に転生~精霊の力を使って最強を目指します~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:156

弟は僕の名前を知らないらしい。

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:311

【短編集】あなたの妻にしてください、他

恋愛 / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:283

高天原異聞~女神の言伝~

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:22

残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr.

恋愛 / 完結 24h.ポイント:13,804pt お気に入り:13,854

拝啓、殿下♡私を追い出して頂いて感謝致します【完結】

恋愛 / 完結 24h.ポイント:3,897pt お気に入り:2,177

異世界転生!俺はここで生きていく

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:49pt お気に入り:2,709

ブラック・バニーズ

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:30

処理中です...