エラーから始まる異世界生活

KeyBow

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第5章

ダンジョン

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 俺達は早速ダンジョンに向かっていた。準備は装備に身を包む程度の話であった。久しぶりの冒険だ。念の為に着替えをしている間に弁当を作ってもらった。勿論収納に入れていく。おそらく半年は過ごす事が可能であろうというだけの食料は収納に入っている。新たに持っていく必要はないのだが、せめて私達が作ったものを持って行ってと渡されたのだ。レフトアイは妙に張り切り、トリシアも久し振りの冒険とあり妙にテンションが高かった。

 ダンジョンの扉は神殿の入り口を彷彿とさせる大きな扉だった。かなり重く、俺でさえ人が何とか通れる大きさを開けるのに5分も掛かった。かなり重い扉であったのだが、中はというと通路は重厚な作りで、広いのだが、きっちり区割りされた平らな床だ。また、平らな壁面、平らな天井で、人工物にしか見えない。天井までの高さは3 m位あるだろうか。通路の横幅も3 m程ある。そして曲がり角などもすべて直角である。


 床は40 Cmほどのタイルが7枚並べられており、歪みもなくきっちり並んでいる。見事なものだ。

 魔法などによって作られダンジョンなのか、人工的に作られたのかは判断つかなかったが、試しに普通の剣で床を壊そうとしたが破壊できなかった。

 ダメージが通っているようなのだが、ダンジョン全体で吸収し、ダンジョンの自然回復力により瞬く間に治っていくような感じであった。表面にかすり傷が入るか入らないかぐらいである。地上型のダンジョンか地下形のダンジョンなのか分からないが、床を壊して下の階層に行く、又は天井を突き破って上の階に無理矢理行くというような技が使えるものではなかった。

 マッピングはライトにお願いしている。レフトアイが殿、トリシアが俺と前衛をする形だ。

 しかし、実質はトリシアがライトの護衛する形だった。

 時折スライムやワーム型の魔物が現れるぐらいで、どうということはなかった。15分ほど歩くと2階へ上がる階段が現れた。どうやらこのダンジョンは地上型のダンジョンらしい。

 階段のところでライトが告げた。俺もなんとなくは感じていたが、ライトが

「ねえランス。このダンジョンっておそらくブロック構造よ」

 彼女はある程度の距離も記録していた。そうするとどう見てもブロック構造であり、ダンジョンを作るのにブロックを並べていったようなそういう距離配置になるのであった。最低構成が3×3×3mだ。向こうの世界では見た事のない種類のダンジョンであるが、まだ序盤の筈なので、先に進む事にしたのであった。

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