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第5章
無重力
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リギアとのデートは彼女からの強い希望で、異星人から奪った宇宙船で無重力体験をする事だった。一度やっていて、彼女だけはまたやりたいになっていた。誰とは言わないが、吐いた者がいて大変だったからそれ以後はやらせていなかった。まあ、20の誕生日だし、彼女はケロッとしていて適性があったから時折助手として乗せてはいた。
俺は一通り操作を覚えた。但し恒星間の移動には慎重だ。
下手をすると戻れなくなるから、今は衛星軌道程度にで抑えていた。惑星に行くのも避けていた。操作はある程度習得していた。そう、時折使っていたからだ。
衛星軌道からならまだゲートで戻れるからなのだが。
彼女には座るだけで、一切
触るなと言ってある。
よく分からないスイッチとかあるからだ。彼女はセリカと同じで触るなと書いてあるとつい触る習性がある。
また船外活動用の服は種族の違いから使えないのが分かっている。少なくとも身動きができず、役に立たなかった。
座席は5席あり、時折調査目的で妻達4人を乗せてフライトしていたのだ。
そして今日のリギアは活動しやすい服を着ていた。どちらかと言うと作業服に近いものだ。スカートは無重力だと厄介だからと動きやすい服を指定していた。
この船の動力源やそれに対するエネルギーが分かっていないが、おそらくエネルギーゲージだと思われるものは一向に減る気配がない。それどころか一度減ったはずのゲージが時間とともに元に戻っているような状況だ。宇宙空間にいる時にゲージが減り、空気のあるところに戻ると徐々に回復している感じだ。空気を取り込み空気がある状況でエネルギーを生成し、自動で充填しているような感じに見受けられた。この船でも奴らのテクノロジーの一端でしかないのであろう。
魔法陣が発動し、開いている穴から通れる大きさの中では最大級に近いものであったからだ。例外的にパーツを組み合わせて基地にしていたのがあるが。
ともかく操縦席から離れる訳にはいかず、リギアは一人で無重力空間を堪能していた。俺は座席にベルトで固定している。この船には人工重力発生装置がついているのだが、なんとかオフにする方法がわかっており、今は重力を切ってある。
30分程無重力空間を堪能した後、地上に戻る事になった。彼女はくるくると器用に回っていた。勿論髪の毛は束ねて留めてある。
地上に戻った後見晴らしの良いところで、二人きりの昼食になった。昼食にギアが苦心して作ったサンドイッチである。リギアは料理が苦手だが、それでも俺のためにお昼を作るんだと、ライトに教えてもらいながら一生懸命作っていた。見た目はその、そんなに良くはないのだが、一生懸命さが伝わっていたし、何より奇跡的に味はおいしかった。お世辞とかじゃなく。まあ、ライが味を調整したんだろうと思うが。
昼からは行った事のない町を見たいというので、リギアが行った事のない町を選び、その町を探索していた。ぶらぶらと適当に歩き、気になった店に入って少し買い物をする。そんなたわいもない事であった。
今の彼女は妖艶な大人の雰囲気の漂う美女である。また、見た目と性格が乖離しており、普段はかなり抜けている残念さんなのだが、俺には可愛らしく思えた。
この世界で最後の刻印者となる筈であるが、夜にはみんなで盛大に誕生日を祝い、風呂の後でリギアを迎えに部屋に赴いた。彼女は自分の魅力を引き出すナイトドレスにて出迎えてくれた。興奮が収まらない。そのままお姫様お姫様抱っこして俺の部屋に連れて行き、暫く子供の頃の話を中心に語り合った後、刻印の儀を始めるのであった。
俺は一通り操作を覚えた。但し恒星間の移動には慎重だ。
下手をすると戻れなくなるから、今は衛星軌道程度にで抑えていた。惑星に行くのも避けていた。操作はある程度習得していた。そう、時折使っていたからだ。
衛星軌道からならまだゲートで戻れるからなのだが。
彼女には座るだけで、一切
触るなと言ってある。
よく分からないスイッチとかあるからだ。彼女はセリカと同じで触るなと書いてあるとつい触る習性がある。
また船外活動用の服は種族の違いから使えないのが分かっている。少なくとも身動きができず、役に立たなかった。
座席は5席あり、時折調査目的で妻達4人を乗せてフライトしていたのだ。
そして今日のリギアは活動しやすい服を着ていた。どちらかと言うと作業服に近いものだ。スカートは無重力だと厄介だからと動きやすい服を指定していた。
この船の動力源やそれに対するエネルギーが分かっていないが、おそらくエネルギーゲージだと思われるものは一向に減る気配がない。それどころか一度減ったはずのゲージが時間とともに元に戻っているような状況だ。宇宙空間にいる時にゲージが減り、空気のあるところに戻ると徐々に回復している感じだ。空気を取り込み空気がある状況でエネルギーを生成し、自動で充填しているような感じに見受けられた。この船でも奴らのテクノロジーの一端でしかないのであろう。
魔法陣が発動し、開いている穴から通れる大きさの中では最大級に近いものであったからだ。例外的にパーツを組み合わせて基地にしていたのがあるが。
ともかく操縦席から離れる訳にはいかず、リギアは一人で無重力空間を堪能していた。俺は座席にベルトで固定している。この船には人工重力発生装置がついているのだが、なんとかオフにする方法がわかっており、今は重力を切ってある。
30分程無重力空間を堪能した後、地上に戻る事になった。彼女はくるくると器用に回っていた。勿論髪の毛は束ねて留めてある。
地上に戻った後見晴らしの良いところで、二人きりの昼食になった。昼食にギアが苦心して作ったサンドイッチである。リギアは料理が苦手だが、それでも俺のためにお昼を作るんだと、ライトに教えてもらいながら一生懸命作っていた。見た目はその、そんなに良くはないのだが、一生懸命さが伝わっていたし、何より奇跡的に味はおいしかった。お世辞とかじゃなく。まあ、ライが味を調整したんだろうと思うが。
昼からは行った事のない町を見たいというので、リギアが行った事のない町を選び、その町を探索していた。ぶらぶらと適当に歩き、気になった店に入って少し買い物をする。そんなたわいもない事であった。
今の彼女は妖艶な大人の雰囲気の漂う美女である。また、見た目と性格が乖離しており、普段はかなり抜けている残念さんなのだが、俺には可愛らしく思えた。
この世界で最後の刻印者となる筈であるが、夜にはみんなで盛大に誕生日を祝い、風呂の後でリギアを迎えに部屋に赴いた。彼女は自分の魅力を引き出すナイトドレスにて出迎えてくれた。興奮が収まらない。そのままお姫様お姫様抱っこして俺の部屋に連れて行き、暫く子供の頃の話を中心に語り合った後、刻印の儀を始めるのであった。
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