エラーから始まる異世界生活

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第5章

リギアの化粧

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 翌朝レフは中々起き上がれなかった。そう俺がはっちゃけ過ぎたので負担が大きく体力が尽きていたのだ。反省である。

 服を俺が着せてあげ、トイレや食事に行くのもお姫様抱っこで連れて行ってあげていた。食事の後は歩けそうな雰囲気ではあったが、彼女は俺に甘えてきて結局彼女の部屋にまでお姫様抱っこで連れて行く事になった。

 流石に心配になり、午前中の出掛けの予定を止めてレフに付き添っていたりした。だがしかし刻印は無事に刻まれている事が確認できているので念の為にではある。


 今の俺達の日課は俺が作った壁に不具合がないかの確認と、壁の中の魔物の調査及び見つけ次第駆逐している事だ。勿論戦闘参加できない者は屋敷の運用に回る。基本的に外部から遮断した生活をしている。だからメイドはいない。いついなくなっても良いように、なるべく外部と接触して知己を得るのを避けていた。別れが辛いからだ。

 魔物の全てを駆逐した筈だったが、あくまで筈であり、討ち漏らしなどがあるのだ。

 魔物がどこかに潜んでいるのが時折出て来る。ただそれの場合気配を殺す事のできるものや、地中深くにある洞窟の奥にい魔物がどうしても見つからない。そういったものが時折見つかるのだ。

 そしてそんな日々を過ごしていて、今はリギアの誕生日が来ていた。そう、リギアの誕生日が来ても帰えれていなかったのだ。


 もちろん今日はリギアと俺はデートと、夜刻印の儀式を行う事になっている。

 さすがにリギアの胸の大きさの成長は止まってはいるが、かなりでかい。美巨乳なのだ。また、元々美しい顔は今では絶世の美女と言われるレベルになっていた。ただ性格は相変わらずなので、口を聞かなければありえないぐらいの美女なのだが、口を開くと残念さんなところがそのまま残っている。

 今風で言うといわゆる腐女子の気があるのだ。可愛いものを見かけると収集したり、幼い女の子を見るとつい化粧をしてしまう。

 簡単に言うと天然さんである。よくもまあこれでブラックスワンのリーダーをしているのだと不思議には思っている。

 彼女の普段はそういった生活面で残念なところはあるが、いざ冒険者として立ち回ると咄嗟の判断、機転がものすごく優れているのだ。

 トリシアが死んだ時はどうしようもない状況に陥ったが、彼女の機転のおかげでなんとか全滅を免れていたような状況である。だから信頼が厚い。

 俺も難しい状況があるとついついリギアに頼ってしまっている。そういう頼れる存在ではある。

 だかしかし、彼女の部屋の中は汚い。ゴミが散らかっているわけではないのだが、部屋には大量のぬいぐるみや服が転がっているのだ。彼女曰くディスプレイしているのだが、俺にはそうは見えない。店で可愛い物は売っているとつい買ってしまうのだ

 そしてぬいぐるみの一部には名前も付けている。また普段禄に化粧をしない。尤も化粧などしなくても十分綺麗なのだが、流石に今日はライトアイに窘められていた。

「ちょっと何やってるの?今日は折角のランスとのデートと刻印の儀が待っている大事な日でしょ?そんな日ぐらいきちんとお化粧しなさいよ。確かに化粧しなくても十分綺麗だけども、多少なりともお化粧をした方が自分の為にしてくれたんだと喜ぶのよ」

 そんな事を言いながら後ろからレフトアががっちり肩を押さえ、ライトアイが嫌がるリギアに有無を言わせずに化粧をしている感じだ。ライトアイの化粧は口紅意外ほんのりとした化粧しかしない。ただし口紅だけは印象的な濃いものを使っているかんじで、妖艶さを醸し出しているのであった。
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