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第5章
道標
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ドラゴン達との会議は、俺の力をきちんと計れた上位の4体が他を押さえ付ける形で行われ、強さ12位のジョンが自らの行動と、その結果を伝えた事が効いたようで、総勢104体の成体のドラゴンに隷属契約をする事になった。
皆の名前が理解できなかった。
声帯が違うからか、俺が発音出来ない名前だった。
なので、最強の者を長老と呼ぶ事にした。
それはともかく、圧巻の光景だった。ドラゴンは大きい。1体だけでも凄まじいが、そんなドラゴンが100体以上集まったのだ。
収納からタブレットを出して思わず写真に納めていた。
ふと中の写真を見ると、知らない家族の写真が入っていた。
俺の親戚だろうか?40台中半の中年のサラリーマンだろうか、奥さんと中学生位の女の子、高校生位の男子、その男子俺と歳の近く、何となく似ているなと何故な涙が溢れていた。
幸せそうな家族だ。
どうやら京都の天橋立で、四人そろって又跨ぎをしている。
タブレットの充電は一緒に召喚され、亡くなった高校生が持っていたソーラー発電が出来る充電器で何とかなっていて、向こうに戻った時の為に時折この世界の写真を撮っていた。
結局人間との共生を受け入れていた。
ただ、襲われた時の防衛は認めた。可能なら一度目は逃し、2度目は命を取る許可を出した。
また、卵を18個託される事になった。俺のいる世界にドラゴンを、子孫を残したいと。
その気になれば一夜で受精卵を作れる。子育ては10~20年に一度だという。増え過ぎも良くないらしい。
今夜仕込むそうだ。
貴重なアイテムだが、ヒナタがいた街に念話の指輪を一組置いておく事にした。ジョンが身に着け、人間との窓口になる。
俺は人化した長老と暫く話し込んでいて、今後のこの世界の事を託した。
ただ、なぜこの世界に来たのか、彼は知っていたが、俺にだけ話してくれた。ヒナタには向こうに戻るまでは伝えないで欲しいのと、この世界で口にしないで欲しいと頼まれた。
彼だけは前長老から聞いていた。彼らは逃亡した犯罪者の末裔で、集落全体が追放され、送還の儀式で別の世界、つまり今いるこの世界にいた。今いる皆は巻き添えだというが、誇り高きドラゴン族は先祖が犯罪者だと解ると名誉に関わり、彼らは傷つくから、死ぬまで知らないふりをすると言っていた。
ドラゴンの長老は青年だった。人間でいうと30代中ばだった。
また、俺から何かを欲しがった。手持ちの中の一番のミスリルの大剣とミスリルのロングソードに可能な限りの強化を施た。見た目もデザインは同じにし、一つはドラゴン族に、一つは亜人を含めて人に与えるとし、苦手なアイテム作成のスキルで柄と鞘を作成し渡したりした。
また、前長老の体の一部を貰い、再生し、収納に入れ、素材取りに使う許可をもらった。
そうしてドラゴン達との話し合いが終わったのであった。
皆の名前が理解できなかった。
声帯が違うからか、俺が発音出来ない名前だった。
なので、最強の者を長老と呼ぶ事にした。
それはともかく、圧巻の光景だった。ドラゴンは大きい。1体だけでも凄まじいが、そんなドラゴンが100体以上集まったのだ。
収納からタブレットを出して思わず写真に納めていた。
ふと中の写真を見ると、知らない家族の写真が入っていた。
俺の親戚だろうか?40台中半の中年のサラリーマンだろうか、奥さんと中学生位の女の子、高校生位の男子、その男子俺と歳の近く、何となく似ているなと何故な涙が溢れていた。
幸せそうな家族だ。
どうやら京都の天橋立で、四人そろって又跨ぎをしている。
タブレットの充電は一緒に召喚され、亡くなった高校生が持っていたソーラー発電が出来る充電器で何とかなっていて、向こうに戻った時の為に時折この世界の写真を撮っていた。
結局人間との共生を受け入れていた。
ただ、襲われた時の防衛は認めた。可能なら一度目は逃し、2度目は命を取る許可を出した。
また、卵を18個託される事になった。俺のいる世界にドラゴンを、子孫を残したいと。
その気になれば一夜で受精卵を作れる。子育ては10~20年に一度だという。増え過ぎも良くないらしい。
今夜仕込むそうだ。
貴重なアイテムだが、ヒナタがいた街に念話の指輪を一組置いておく事にした。ジョンが身に着け、人間との窓口になる。
俺は人化した長老と暫く話し込んでいて、今後のこの世界の事を託した。
ただ、なぜこの世界に来たのか、彼は知っていたが、俺にだけ話してくれた。ヒナタには向こうに戻るまでは伝えないで欲しいのと、この世界で口にしないで欲しいと頼まれた。
彼だけは前長老から聞いていた。彼らは逃亡した犯罪者の末裔で、集落全体が追放され、送還の儀式で別の世界、つまり今いるこの世界にいた。今いる皆は巻き添えだというが、誇り高きドラゴン族は先祖が犯罪者だと解ると名誉に関わり、彼らは傷つくから、死ぬまで知らないふりをすると言っていた。
ドラゴンの長老は青年だった。人間でいうと30代中ばだった。
また、俺から何かを欲しがった。手持ちの中の一番のミスリルの大剣とミスリルのロングソードに可能な限りの強化を施た。見た目もデザインは同じにし、一つはドラゴン族に、一つは亜人を含めて人に与えるとし、苦手なアイテム作成のスキルで柄と鞘を作成し渡したりした。
また、前長老の体の一部を貰い、再生し、収納に入れ、素材取りに使う許可をもらった。
そうしてドラゴン達との話し合いが終わったのであった。
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