エラーから始まる異世界生活

KeyBow

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第5章

2体目

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 俺は当初しようとしていた四肢を切り落とす事を忘れ、奴の首の後ろに飛び乗った。

 そしてその首に手を当て、時間停止を解除した。

 解除した直後に奴隷契約を強制実行する。
 すると奴隷紋が手を当てた所に浮き上がってきた。

 俺はよし!と呟き奴の前に立った。

 奴は戸惑っていた。

「貴様!俺に何をしたのだ?」

「貴様だと?ご主人様に向かって失礼なことをぬかすな!謝れ!」

「何をふざけてぐあああ」

 奴がのたうちまわり始めた

「貴様は俺の奴隷になったんだよ。命令を聞いて実行しないと数分以内に死ぬぞ」

「何だと?ぐあ。うがあああ、呼吸ができぬ。うがー」

「命令に背いているからだ。死にたくなかったら命令に従うんだ」

「うっうっ、人でなし!」

「残念ながらそうだよ。ひとじゃない。大天使だって言ったろ。そら、そろそろくだばるぞ。早く謝るんだな」

 ゼエゼエと虫の息になってきて倒れた。そして堕ちた。

「ごべんばざい、ごじゅじんじゃま」

「そうだ、それでよい。楽になったろ?俺はご主人様だ」

「はい、ご主人様。申し訳ありませんでした」

「よし、俺に危害を加えようとしたり、命令に背けば苦しみが待っていて、最後は死に至る分かったな?」

「はい。分かりましてございます」

「まずは人形になり、許可を出すまで誰も傷つけたり小攻撃を禁ずる。俺より会の命令権はまずはヒナタ、俺の妻、ヒナタの屋敷に住んでいる者の順だ。屋敷に住んでいる者の順番は屋敷に来た順だ。これから屋敷に向かう。逃げるのも許さないからな。それと自殺を禁ずる」

「畏まりましたご主人様」

 情けない奴だった。あっさりと屈服したのだ。
 人形戻った奴は裸だった。可もなく不可もなくな外観。

 服を出して奴に投げた。しかし首を振る。まあ、嫌だろうなと思う。ピンク色の女性用のメイド服だからだ。以前誰かが罰ゲーム的に誰かに着せようと作った物だった。

「着ろ」

 すると苦しみだし、苦しみから抜けるのに渋々着ていった。

「今からヒナタの屋敷に行く。誰にも攻撃をしたりするな。揚げ足を取ったり抜け道を探すな。じゃあ行くぞ」


 俺はゲートを出し、嫌がる奴の首を掴みながら、ゲートを通るのであった。
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