エラーから始まる異世界生活

第３章

転移局へ

　天使達の今の居住区は頑丈な扉に守られていて、時折隙間から敵が侵入してきては戦士が倒している。壁が破れれては塞ぐ感じらしい。また、逆に撃って出るのが困難で膠着状態だった
　。

　そして一般の天使を見ていて俺は怒りを覚えた。

　危機意識の無い者が多過ぎるのだ。

　天使は基本的に遊んで暮らし、年に数日労働義務がかるが、その他の日は自堕落な生活を送る者が多いのだそうだ。

　オリヴィアは上級天使に成りたいが為に転移局で頑張っていたそうだ。

　大抵勤勉な者は変人いや変天使扱いされるそうだ。

　一応転移局には支配階級が命令を下す為のコンソールが有るそうだ。本来の支配階級が使うのは上級エリアにあり、そこは占拠されているという。

　そういえば支配階級が全滅してるって言ってたなと思い出した。

　試しにゲートを出すとワーグナーに繋がった。

　俺は天界を救うのを渋った。しかし、オリヴィアが仲間を助けて欲しいと懇願するので仕方なく助ける。

　廃退的な種族だ。何が天使だ！と怒っていたが、一応大事な役割を担った仕組みらしい。神界から善良な者の魂を新たな命に転生させるのがそうなのだと。
　そしてその転生待ちが下級天使だった。
　オリヴィアは一般天使だという。

　転生待ちの下級天使を世話するのが一般天使で、世話と行っても俺を怒らせた自堕落な生活を一緒にしていて、転生時にバイバイをするだけと訳が分からなかった。一応重要な役目らしい。

　何はともあれ早く解決して自堕落な生活を！と転移事務局に向かい出す。

　やはり扉を開けるとデーモンやら、蛙のような顔をした奴らと戦闘だ。

　魔法に抵抗する為、剣で切り着けざるを得ない。
　次から次へ湧いてくるので面倒だった。

　しかめ中々強く、戦士達がどんどん倒されては俺の所に運ばれて来るので蘇生だ。天界だと死後1時間以内だとヒール程度の負担で蘇生ができる。何故か分かったのだ。ただキリがなく、ワーグナーから戦士系に来てもらう。天使達には討ち漏らしのみの対応にさせた。実力が違い過ぎた。ホーネットは天界と効くと訳の分からぬ雄叫びを上げながら戦う。

　魔法が駄目なのでレニスやドラゴニュート達に来て貰った。

　徒歩10分位の距離を3時間掛けて進み、陣地を確保だ。

　元々突如、しかも急激に大量の奴らが現れ、あっという間に天界を蹂躙したという。何とか戦える者が押し返し、居住区を取り戻した。

　そうやっていると、転移事務局の前に辿り着き、奴らが現れる方面の通路は何とか封印した。封印前にしこたまサラマンダーを出して送り込んでおいた。

　実はかなりの上級魔法も使えるような成っているが、発動までに時間が掛かり、オリジナルのサラマンダーのように低級魔法を組み合わせで作る方が早くて楽なので、上級魔法は試しに使ってからは使っていない。ただし、替えの効かない今回の転移だとかは別問題だ。

　転移局の扉は厳重に封印されて開かなかったが、壁に穴が空いていて塞がれた跡がある。

　そこをライトソードで壁の一部と共に切り取る。

　そこにまずは俺達のステータスカードを投げ込む。敵と思われたくはないからだ。

　そしてオリヴィアと共に中に入るのであった。