エラーから始まる異世界生活

第３章

アルヒオーネ平定

　暫くは 警戒が必要だろうが 基本的に討伐が完了した。
　その為俺は統一宣言を行い、 新たな体制をスタートする事とした。

　アルヒオーネ大陸もヘイラニア大陸同様大きく傷ついていた。
　バルバロッサ地方のダメージよりも全体的に大きい。
　殆どの国が魔王軍による攻撃を受けていたからである。

　そしてあの異星人だ。国の全てが死に絶えているそういう凄惨な状況だ。
　混乱が大きく暫くは苦労するというのは一般的な考えだ。 
　ただ 兵士の半分を街の復興や街道整備の人員に充てられる為復興特需が見込まれれ、経済的には 大きく発展する可能性がある。
　ただし人員の不足だけは如何ともし難い状況である。そういう状況下で新政府を 樹立した後、俺は暫く休みを取る事にした。とは言っても午前中は当面の間、総督との会議があるので午後から妻達と過ごす時間になる。
　特に生まれたばかりの赤ん坊と過ごす時間も毎日ちゃんと取れている。
　みんなの愛情を一身に受けてすくすくと育っている。

　妻達とのデート先としてアルヒオーネの何処かの街をを選んでいたりする。
　まず大丈夫だとは思うが、念の達変化の指輪で姿を変えている。殆どの妻達は見た事のない土地に興味津々だ。街を案内したりして幾日かを過ごしていた。 
　俺はまだ知らなかったのたが、アルシオーネとヘイラニア大陸は大陸とはいえ、この星全体から見れば小さな大陸だった。というのも二つの大陸を合わせてもオーストラリア大陸の半分もなかったようである。
　残念ながら俺には測量の知識や地図作成の知識というものはなかった。
　その為この大陸の大きさというのをきちんと把握できていなかったのである。

　また、復興が落ち着いてきたので先延ばしになっていた事をしなければならないと重い腰を上げざるを得なくなった。

　ふとすっかり忘れていた天界の事について何故か急に思いだし、オリヴィアと話し合うのであった。

　すっかり忘れていたのであったが、なぜかふと思い出したものであるか不思議だった。
　残念ながら俺単独では天界には行けない。
　ただし天界に行きさえすれば俺のゲートでまたこちらに戻ってこれる。
　それだけは分かっているの。また、試していないが、分かっているのは オリビアとひろみこの二人の手を握りながら3人のスキルを合わせると展開に飛べる筈だ。以前に一度実行直前まで試していて分かっている。
　ただ何が起こるの分からないので決断ができずにいた。

　そう話し合いをした日のまでは。
　そう オリビアと相談を始めた途端にナンシーたちが慌てて話し合いの場に現れた。

　ナンシーが珍しく慌てていた

「ラ、ランス、大変なの裸の女が降ってきたの！」

　支離滅裂だったので

「ナンシーにしては珍しいな。普通裸の女が降って来ないぞ？天界から天使でも墜ちてきたら別だけど。まあ、取り敢えず落ち着こうな」

　落ち着いたナンシーによるとどう見ても天使と思われる死体が空から降ってきたと言う。正確には落下した時はまだ生きていたが ナンシー達が駆けつけて救助をしている最中に息を引き取ったと言う。
　仕方がないので俺はその天使を死者蘇生する事にしたが、何が起こったのか全く覚えていない。

　気が付くとベッドで寝かされていたのだ。そして慌ててアリアの所に連れて行かれ、訳が分からぬまま死んでいるアリアの姿を見る事になる。
　そしてまだ死んでから丸1日経っていないと言われ、アリアの死者を蘇生を行った。

　そしてまた数時間後で起きたのだが、ナンシーとオリビアアリアの3名に説明してもらった。

　どうやら俺は天使を死者蘇生している最中に心臓が破裂し死んでしまったようだ。

　そして俺を生き返らせる事ができるのがアリアである。 アリアの場合は己の命を贄とし死者を蘇生させる事ができる。

　ただアリアは俺が生き返らせてくれるという事を信じ切って死者蘇生をしてくれた。

　そして 当然俺はアリアを蘇生させる。そして死者蘇生に伴う気絶そこから起きた状況だと言うのであった。

　頭は回っているが体が回らない。その為に生き返った天使と話をするのは体力が回復してからだ。
　経験上1時間も寝ていれば 正常な意識状態にまで回復できる。
　そうして アリアに添い寝をしてもらい1時間位休むのであった。