エラーから始まる異世界生活

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第3章

またもや

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 目が覚めたがやはりグロッキーだ。又もや死者蘇生をしたっぽい。

 ベッドの脇にある桶に吐いていると誰かが背中をさすってくれてた。そしてグラスに入った水を渡してくれた。
 嗽をしてから残りを一気に飲み干す。

 お礼を言うと背中に抱き付いてきた。
 まだ記憶が混乱していて、俺の世話をしてくれている女性を見るが、見覚えが無い。もしこの女性を蘇生していたのなら即ち死者蘇生だする直前に出会った事を意味する。

 しかし、魂が告げる。
 彼女はかけがえのない大事な女性だと。
 
「すまない、俺は多分君を蘇生したのだろう。聞いているかと思うが、前後の記憶が暫く混乱していているんだ。君は誰?ただ君が愛おしくて仕方がないんだ。一体何があった?」

「はい。私は早苗と言い、志郎さんが生き返らせてくれました。私は魔王として召喚され、召喚された直後に魂食いに体を支配されておりました。」

 俺は一気に思い出した。
 彼女は不憫過ぎた。 戦いの顛末を話してくれた。

「思い出したよ。良かった。無事に生き返ったんだね。君のお陰で俺は勝てたんだよ。おいで!」  

 彼女が泣いていた。
 そっとその細い肩を抱きしめて暫く見つめ合い、どちらからともなく唇を合わせた。

 そして、彼女を見て焦った。

 そう、残り時間が4時間5分しかない。

 彼女の自己献身に既に惚れている。
 時間の説明をすると、既に心も体も俺のものだと言い、刻印を希望した。どうやったかは分からないが、全ての魂を喰われずに守ったようだ。   
 
 そして二人は愛し合う。

 愛し合った一時間後に俺はよりによって大をもよおした。
 
 急ぎ服を着るが大変だ。
 着替えている方が上を着るときは脚を掴み、下を着るときは首を掴んだりした。

 今まで刻印後に小をどちらかがした事があるが、大は初めてだった。

 謝りつつ用を足すが、肌を重ねた相手とは言え、かなり恥ずかしい。

 トイレから戻り、手を縛り時間まで抱き合っている。

 彼女は既に転移前の記憶がないと言い、俺も手帳に記録した事を他人の情報のように思える等と話をし、暫く二人して泣いていたのであった。

 そして、4時間が経過し、早苗が俺の刻印者となったのが分かり、またまた泣いたのであった。

 そうそう、早苗が気のせいか胸が成長したとか言っていたが、スルーしておいたのであった。


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