エラーから始まる異世界生活

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第3章

破壊を確認するが

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 俺はセレーシャを追加し、魔王城を破壊した後を確認しに行く事にした。

 臨戦体制でアリゾナを先頭にゲートをくぐる。

 周辺に少し魔物がいたが、強いのはいないとの初期評価だ。

「よし、城の破壊後の瓦礫から、何か手掛かりが無いか調べよう」

 そう言い、待機させていたセレーシャをにゲートを潜らせ城側にこさせた。

 まずは邪魔なアイスボールの塊を収納に入れた。少しだけ溶けただけだった。
 周辺に直径50m位のクレーターが出来ていた。
 しかしセレーシャが

「ねえ志郎さん、魔王城の破壊を先にするのではなかったのでーすか?」

「へ!?そら!ちゃんと破壊したよ」

 俺は指をさして、昨日破壊した城を示したが、発音のおかしなセレーシャが面白かった。

 セレーシャは呆れた感じで話す

「地図に書きましたが、魔王城は最後の街から70km有るけど、ここは10kmしか離れていないのでーすよ。それに魔王が最初に拠点にした城跡よ!」

「へ?だって、ほらここに10kmって有るよ。俺はこれを目指したけど」

「ほらこっちに70って有りますわよ。ちゃんと魔王城、10kmの方には魔王城跡って書いて有るわよ」

 俺はフランス語が読めず、星マークのここを魔王城と判断していた。口頭で確かめなかったのだ。

「えー!まじか!?無駄足か?」

 セレーシャが頷く。そして仕切り直しになり、皆をゲートで待機場所に送り、セレーシャをだっこして魔王城へ向かいだした。

 こうしてセレーシャと空を飛んで過ごすのは初めてだ。
 セレーシャははしゃいでいた。

 俺はお姫様抱っこでゆっくり飛んでセレーシャの温もりを愉しんだ。じゃなくて、あまり早く飛ぶと風圧でセレーシャが可愛そうだからだ。でもセレーシャは風で髪がバタついて大変そうだったが、空から見る景色が気に入ったようだ。
 ゆっくりと言っても時速60キロは出ているから1時間で目的地の上空に着くのだが。

 セレーシャ「志郎さん!しーろーうーさん、見て見てあれ!凄く綺麗な湖ね!あっ!あっちには滝が見えるよ!ねえねえ・・・」

 そんな感じで興奮して中々大変だ。もみもみしても反応が無いくらいには。
 そして城の上空に辿り着き、俺は転移で周辺の降り、セレーシャを待機スポットに送った。

 そして上空に、それも数千メーターの位置に行き、ゲートで皆の所に戻るのであった。

 皆の所から、城が見えるポイントに行き、セレナも連れてきた。

「これから、魔法を使わず一度攻めてみるよ。上から目線で色々ね」

 そうやってゲートを城の上空に出し、手だけを出して、収納から先のアイスボールと以前収納した岩やら何やらをポポイのぽいと落とし始め、ゲートを、閉じ、皆と行く末を見守ろるのであった。





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