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第7章
復興に向けて
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目覚めるとルシテルが俺をじっと見つめていた。
キスをしおはようの挨拶をするとルシテルが
「昨夜は申し訳ありませんでした。もう大丈夫ですので」
「辛くなったらいつでも言うんだよ。無理はするな!いいね!」
「はい。ランスロット様。ではちょっとだけ胸をお貸しください」
そう言うので俺は黙ってルシテルを抱きしめようとしたら何故か俺が抱きしめられていた。いや違う、お互いの顔がお互いの胸に抱きしめられているのだ。
俺も泣いていた。高校生を救えなかったからだ。
試しに高校生の一人を蘇生しようとしたら撥ね付けられ誰一人として救えなかったのだ。
暫く二人共泣き、落ち着いたので起きた。もう一度ルシテルを抱き寄せ熱いキスをして抱きしめて気持ちを切り替えていた。
着替えると朝食を食べる為に食堂へ向かう。
皆と食べた後、ロトナ達に復興の指揮を一旦任せ、セレナを伴い高校生を安置している部屋に行き、別れを済ませた。
セリカを抱きしめ、そっと涙を拭う。
今日これから火葬にするのだ。
魔王軍との戦いでバルバロッサを救う為に命を落とした英雄として墓標に名を刻む事にした。
首謀者は既に全員死亡していて罪を償わす者がいない。国王も結果的に既に魂食いに魂を喰われていたのだ。召喚関連の事も最早誰が何の理由で始めたのかが分からない。
バルバロッサは俺の直轄とするので、妻の一人であるルシテルを総督に任命する事にした。
実はルシテルは国民の人気のお姫様だった。元の王家の生き残りとして復興のシンボルとなる。
気になったのでトマスに父親の事を聞いたら、建物は壊されたが元気という。
復興について会議を開いた。
酷だがルシテルとロトナに復興の指揮を任せて俺は別の事をする。負傷者の治療と欠損修復だ。救える命は救ってあげたい。
続々と治療院に怪我人が運ばれていると言う。俺はセリカを伴いその場に向かい治療をする事にした。セリカが通常の治療で、俺は欠損修復だ。
奴隷商も呼んでいる。もう店を再建するのが困難というので丁度よかった。奴隷は怪我のみで死んではいないという。全て買い取る事とした。特に高級奴隷は奴隷引換券を使い購入した扱いにする。
彼には廃業して貰い、奴隷管理局の責任者に任命した。
基本的に10年後を目処に奴隷制度の廃止を俺は、もう行おうと決めている。
本当は即刻したいが、いきなりは無茶だからだ。
奴隷管理局は最終的に奴隷取締局になる。奴隷を見つけ、保護し開放を目的とする。
取り急ぎ購入する奴隷は城のメイドや執事を行わせる。
全員死んでいるからだ。
そしてやはり酷い欠損奴隷がいるというので集めておき、手厚く面倒を見るように指示をした。夜に治す事にしたのからだ。
キスをしおはようの挨拶をするとルシテルが
「昨夜は申し訳ありませんでした。もう大丈夫ですので」
「辛くなったらいつでも言うんだよ。無理はするな!いいね!」
「はい。ランスロット様。ではちょっとだけ胸をお貸しください」
そう言うので俺は黙ってルシテルを抱きしめようとしたら何故か俺が抱きしめられていた。いや違う、お互いの顔がお互いの胸に抱きしめられているのだ。
俺も泣いていた。高校生を救えなかったからだ。
試しに高校生の一人を蘇生しようとしたら撥ね付けられ誰一人として救えなかったのだ。
暫く二人共泣き、落ち着いたので起きた。もう一度ルシテルを抱き寄せ熱いキスをして抱きしめて気持ちを切り替えていた。
着替えると朝食を食べる為に食堂へ向かう。
皆と食べた後、ロトナ達に復興の指揮を一旦任せ、セレナを伴い高校生を安置している部屋に行き、別れを済ませた。
セリカを抱きしめ、そっと涙を拭う。
今日これから火葬にするのだ。
魔王軍との戦いでバルバロッサを救う為に命を落とした英雄として墓標に名を刻む事にした。
首謀者は既に全員死亡していて罪を償わす者がいない。国王も結果的に既に魂食いに魂を喰われていたのだ。召喚関連の事も最早誰が何の理由で始めたのかが分からない。
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気になったのでトマスに父親の事を聞いたら、建物は壊されたが元気という。
復興について会議を開いた。
酷だがルシテルとロトナに復興の指揮を任せて俺は別の事をする。負傷者の治療と欠損修復だ。救える命は救ってあげたい。
続々と治療院に怪我人が運ばれていると言う。俺はセリカを伴いその場に向かい治療をする事にした。セリカが通常の治療で、俺は欠損修復だ。
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本当は即刻したいが、いきなりは無茶だからだ。
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取り急ぎ購入する奴隷は城のメイドや執事を行わせる。
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