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第7章
ダンジョン初日一人旅
しおりを挟む俺は意気揚々とダンジョンに入り、テンポよく進む。洞窟型ダンジョンだ。
10分位進むが先ほどまで、頭をぶつけただの躓いただのぼやきが聞こえたが、急に周りが静かになり疑問に思いつつ
「なあレニス、ここは入った事は有るのだっけ?」
返事がない。後ろを振り向くと誰もいない。
俺は?と思い少し待つも誰も来ない。何やってんの?と思いつつも少し戻る。
しかし何故か15分?位進んでいて、行き止まりに階段があった。
俺は焦った。行き止まりまで来た!と言うか階段まで戻ったが誰もいない。しかも一本道だ。もう1度と思い引き返すが1分も進まないうちに行き止まりだ。ダンジョンが変形?しているようだ。
仕方がないので階段の所に行く。皆の気配を感じない。つまり念話も使えないという事だ。
俺はいい。収納がある。セレナが向こうには居るはずだから、二週間位は食料にも困らないだろう。
俺はこの状況を考えると急いで攻略をする必要を感じた。コアを回収すれば魔物以外の生き物は地上に出される。
強い決意を持って下に降りていくが既に時間をかなりロスしている。
2階層に降りると魔物が大量に居た。ファイヤーボールで焼きまくり、周辺を綺麗にする。
少し進むとまた大量の魔物だ。獣型ばかりだ。
4度繰り返しようやく3階層への階段が見えた。
俺は迷わず即降りていく。
4階層は特に何もなく分岐もない。ひたすら直線を進むと曲がり角だ。どうもまた反対方向に進ませる。魔物はミノタウロスばかりだ。
もう二往復し、5階層へ降りる。
5階層はボス部屋のみだった。
何が出たのかは分からなかった。しかし熱湯を注ぐコンボ技であっさり倒す。
ドロップは仰々しいマントだった。インビジブルマントだ。名前の通り存在を消せれる。つまり姿を消せるのだ。発動時魔力を消費するが、志郎の魔力では全く問題のないマントだ。これの凄いのは気配も消せる事だ。
早速装備し、少し疲れたので食事を出し30分程休憩をして先に進む。
ずっと一本道だ。時折ミノタウロスが出るが俺には気が付かない。近付き転移で首に剣を叩き込む。それの繰り返しだ。
この後もやはり一本道だがサクサク進み、夕方過ぎに10階層に辿り着く。やはりボス部屋だった。
今日はここまでとし、コンボで倒し切るがここのボスは呆気ない。早速ドロップを確認すると何故かアダマンタイト製のビキニアーマーが出た。レニス用のだろうか?ちょいセクシーすぎるかな。
俺はシェルターを出して、入り口をロックした。食事をし、風呂に入り眠りにつくのだが、久し振りの一人での夜だった。寂しいのと皆が心配で涙を流しつつ、体を休めるのであった。
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