エラーから始まる異世界生活

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第6章

ダンジョン8日目

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 俺は意識を取り戻したが、耳鳴りはしているが、周りの音が聞こえない。
 目も見えない。気配から周りに1人いるのがわかる。しかし、何も聞こえない。
 隣に誰かがいて、顔が何か柔らかな、それでいて暖かい物に埋まっている。

 声が出ない。柔らかい何かを触ってみた。誰かのパイ乙のようだ。揉むと肩を揺すられるたが、状況がよく分からない。

 俺は欠損修復を試みる。
 次第に俺を呼ぶ声が聞こえる。そして目が回復した。  

「やあアリア。俺はどうしていたんだ?よく分からないんだ」

「ああ、ランス!生き返ったのね。さっきまでランスの状態はそれは酷いものだったわ」

 俺はアリアに抱きつかれていた。そして泣いている。頭を撫でていると急に思い出した。

 アリアが自らの命と引き換えに俺を生き返らせてくれたと。

「良かった。生き返ったんだな。俺の為にありがとうな。愛している」

 キスをし愛し合った。

 暫くすると俺の腹は減っていたので、アリアとダイニングに行く。
 皆が待っていた。

 そして妻達に抱きつかれていた。

 皆食事を待っていたので、温め直して遅い食事をした。そして風呂の後、明日に備えて眠りについた。

 翌朝いつも通りにダンジョンの続きを進む。
 昼過ぎにはボス部屋に来た。


 実は反省する事があった。
 身代わりの石を身につけていなかったのだ。

 ボレロ組以外の皆に配り、ボスに挑む。

 結果はさくっと行けた。
 俺の首は落ちなかった。身代わりの石が仕事をしたのだ。

 つまり昨日の事は俺の単純なミスだった。身代わりの石を身につけていればよかったのだ。まだまだ大量に収納にある。

 ドロップは魔石と、ここにいないメンバーが使えそうな鎧だ。

 昼食を済ませ、81階層へ進んだ。

 また洞窟系統のダンジョンで、ミノタウロスがメインだった。

 さくさく進み、90階層のボス部屋に。

 いつものボス部屋にいつもの出現の仕方だ。

 やはり身代わりの石を贄にし、次元刀で片付けた。

 分からないのが何故奴等を倒すとこちらも死ぬかだ。奴等の力か、スキルの影響か。ダンジョンを出たら試そうと俺は考え、食事と風呂を終えた後眠りについたのだった。
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