132 / 527
第5章
逝くとは何事ぢゃー
しおりを挟む
「逝くとは何事ぢゃー馬鹿たれが」
と聞こえた気がする。何か狭い場所に閉じ込められている。
そして、燃えている。俺の体も。熱いとかそんなレベルじゃない。
火葬場で燃やされてるレベルだ。
ふと思い出す。
「やばい、隣にオリヴィアがいる」
ウォーターボールを自分に掛けて、アイスウォールを床に強目に出して、箱を、いや、棺を蹴破り、慌ててオリヴィアを棺から出して抱き上げる。
周りを強目に出したアイスウォールで囲む。
オリヴィアは生きているが俺もオリヴィアも酷い火傷だ。ヒールを強く念じて火傷を治す。俺もオリヴィアも服は燃えてしまって裸なのと、髪が燃えて無い。生きている様を群衆に見せたいが、俺のはともかく、オリヴィアの裸を衆目に晒すわけにはいかない!
ゲートを屋敷に出してまずは服を着ようと、屋敷に入る。
そして寝室にオリヴィアを連れて、クリーンを使う。
間もなくオリヴィアが目を覚まし、泣きながら俺に抱きついてきた。
「後でね。今は俺達の葬式をして、体を燃やしてたんだ。だから、俺達の復活を群衆に伝えるんだ。裸では出来ないから、何か着ようね」
俺は鎧を着る事として、ロードオブナイトを装着、オリヴィアも正装の女性用の鎧を装着した。
欠損修復をオリヴィアと俺の頭に使うと、髪の毛が伸びた。
二人共に金髪のロングだ。しかも輝いている。
オリヴィアによると、上位天使特有の髪と言う。
オリヴィアは正に正真正銘の女神だった。見た目も魂も神々しいのだ。
着替えも終わり、ぼちぼちアイスウォールも怪しいので、目配せして意思疎通を図り、復活ショーをする事にしたが、かなりにやけていたようだ。
「あー!!またまたーランスロット様は良からぬ事を考えていらっしゃいますね!!」
バレバレである。颯爽と復活ショーを演出し、皆を驚かすつもりだが、効果が思ったベクトルじゃないのはいつもの事なのだが、オリヴィアにこれからの事を伝えるも、二人共周りの反応が予測外と知るのはこの後間もなくだ。
それと俺はこの時ステータスを確認すべきだった。今までは何故か出来ない状態なのだが、どういったタイミングで復活するか分からないので、せめて毎朝位は確認するべきだったと痛感した。
つまり今この段階でステータスは見れたのだ。そして自分に起こった事を知る術があったのだ。
「じゃあ、奥様、俺達の復活ショーを行いますか!」
頷いたのを確認して、お姫様抱っこをして燃え盛る火の海に身を投じた。
幸いまだアイスウォールは持ちこたえていた。
俺はちょっと強めのライトを背中に唱え、飛翔をする準備をする。雷を自らに放ち、天に向かってかなり強いファイアーボールを放った。
そして飛翔を始めるが、いつもの1分限定で、2分のインターバルが必要なのではなく、別のスキルなのだが、この時は無意識で気が付かなかった。
オリヴィアをお姫様抱っこし、ゆっくりと回転しながら、上昇する。
群衆がざわめいた。燃え盛る炎に雷が落ちたと思ったら中が発光し出して、とびきり大きな焔が天に登ると、神々しい金髪の美女を抱えた男が上昇して来るのだ。
俺は先程まで俺を入れた棺の置かれていた祭壇に着地してオリヴィアを降ろした。
周りが静まり返っていて、聞こえる音は炎が燃えるバチバチとした音や、木が崩れる音だけだ。
皆何が起こったのか理解したのだろう。俺が生き返ったと。
誰ともなく一人が平伏した。それが引き金で一斉に平伏していく。
「あっ!これいかんやつだ。やり過ぎた」
隣でオリヴィアがジト目をしつつ、よりによって油を注いでくれた
「聞けーーーーい我らの民よ。我こそは天より遣わせりし、天使オリヴィアである。我らが主と共に一度は命を落としたが、予言にある通り、一週間の試練の期間を置いて無事復活を果たしたのだ。何人たりとも我らが主のランスロット様を殺めることは出来ぬ。我が主ランスロット様へ忠誠を誓うのだ!」
うわーオリヴィアってこんなキャラじゃないだろうと思いつつ、皆の前で格好良く演説を行う姿にドキッとしてしまった。
俺はアンタレスとキングの剣をクロスに掲げ、
「我が名はランスロット。ここに天使オリヴィアと共に復活を果たした!
我が民よ!我と共に生きるのだ!我はこの国の守護者なり!」
そう言うと誰かが叫ぶ
「皇帝ランスロット様万歳」
誰かが叫ぶとそこから一気に伝染し万歳が起こる。数分間それが続いてしまった。俺が呆然と立ち竦んでいるが、周りには堂々と仁王立ちしているように見えたらしいが、クロエを先頭に妻達が泣きながら駆けつけて、抱きつかれて壇上から俺は引きずられるように退出して、その後大司祭が奇跡がどうやら、救世主がうんたら言っていたような気がする。
そして俺は城の中に連れられていきます。そしてこの後、どうしてこうなったと唸る事になりました・・・
と聞こえた気がする。何か狭い場所に閉じ込められている。
そして、燃えている。俺の体も。熱いとかそんなレベルじゃない。
火葬場で燃やされてるレベルだ。
ふと思い出す。
「やばい、隣にオリヴィアがいる」
ウォーターボールを自分に掛けて、アイスウォールを床に強目に出して、箱を、いや、棺を蹴破り、慌ててオリヴィアを棺から出して抱き上げる。
周りを強目に出したアイスウォールで囲む。
オリヴィアは生きているが俺もオリヴィアも酷い火傷だ。ヒールを強く念じて火傷を治す。俺もオリヴィアも服は燃えてしまって裸なのと、髪が燃えて無い。生きている様を群衆に見せたいが、俺のはともかく、オリヴィアの裸を衆目に晒すわけにはいかない!
ゲートを屋敷に出してまずは服を着ようと、屋敷に入る。
そして寝室にオリヴィアを連れて、クリーンを使う。
間もなくオリヴィアが目を覚まし、泣きながら俺に抱きついてきた。
「後でね。今は俺達の葬式をして、体を燃やしてたんだ。だから、俺達の復活を群衆に伝えるんだ。裸では出来ないから、何か着ようね」
俺は鎧を着る事として、ロードオブナイトを装着、オリヴィアも正装の女性用の鎧を装着した。
欠損修復をオリヴィアと俺の頭に使うと、髪の毛が伸びた。
二人共に金髪のロングだ。しかも輝いている。
オリヴィアによると、上位天使特有の髪と言う。
オリヴィアは正に正真正銘の女神だった。見た目も魂も神々しいのだ。
着替えも終わり、ぼちぼちアイスウォールも怪しいので、目配せして意思疎通を図り、復活ショーをする事にしたが、かなりにやけていたようだ。
「あー!!またまたーランスロット様は良からぬ事を考えていらっしゃいますね!!」
バレバレである。颯爽と復活ショーを演出し、皆を驚かすつもりだが、効果が思ったベクトルじゃないのはいつもの事なのだが、オリヴィアにこれからの事を伝えるも、二人共周りの反応が予測外と知るのはこの後間もなくだ。
それと俺はこの時ステータスを確認すべきだった。今までは何故か出来ない状態なのだが、どういったタイミングで復活するか分からないので、せめて毎朝位は確認するべきだったと痛感した。
つまり今この段階でステータスは見れたのだ。そして自分に起こった事を知る術があったのだ。
「じゃあ、奥様、俺達の復活ショーを行いますか!」
頷いたのを確認して、お姫様抱っこをして燃え盛る火の海に身を投じた。
幸いまだアイスウォールは持ちこたえていた。
俺はちょっと強めのライトを背中に唱え、飛翔をする準備をする。雷を自らに放ち、天に向かってかなり強いファイアーボールを放った。
そして飛翔を始めるが、いつもの1分限定で、2分のインターバルが必要なのではなく、別のスキルなのだが、この時は無意識で気が付かなかった。
オリヴィアをお姫様抱っこし、ゆっくりと回転しながら、上昇する。
群衆がざわめいた。燃え盛る炎に雷が落ちたと思ったら中が発光し出して、とびきり大きな焔が天に登ると、神々しい金髪の美女を抱えた男が上昇して来るのだ。
俺は先程まで俺を入れた棺の置かれていた祭壇に着地してオリヴィアを降ろした。
周りが静まり返っていて、聞こえる音は炎が燃えるバチバチとした音や、木が崩れる音だけだ。
皆何が起こったのか理解したのだろう。俺が生き返ったと。
誰ともなく一人が平伏した。それが引き金で一斉に平伏していく。
「あっ!これいかんやつだ。やり過ぎた」
隣でオリヴィアがジト目をしつつ、よりによって油を注いでくれた
「聞けーーーーい我らの民よ。我こそは天より遣わせりし、天使オリヴィアである。我らが主と共に一度は命を落としたが、予言にある通り、一週間の試練の期間を置いて無事復活を果たしたのだ。何人たりとも我らが主のランスロット様を殺めることは出来ぬ。我が主ランスロット様へ忠誠を誓うのだ!」
うわーオリヴィアってこんなキャラじゃないだろうと思いつつ、皆の前で格好良く演説を行う姿にドキッとしてしまった。
俺はアンタレスとキングの剣をクロスに掲げ、
「我が名はランスロット。ここに天使オリヴィアと共に復活を果たした!
我が民よ!我と共に生きるのだ!我はこの国の守護者なり!」
そう言うと誰かが叫ぶ
「皇帝ランスロット様万歳」
誰かが叫ぶとそこから一気に伝染し万歳が起こる。数分間それが続いてしまった。俺が呆然と立ち竦んでいるが、周りには堂々と仁王立ちしているように見えたらしいが、クロエを先頭に妻達が泣きながら駆けつけて、抱きつかれて壇上から俺は引きずられるように退出して、その後大司祭が奇跡がどうやら、救世主がうんたら言っていたような気がする。
そして俺は城の中に連れられていきます。そしてこの後、どうしてこうなったと唸る事になりました・・・
4
お気に入りに追加
4,393
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
ザ・タワー 〜俺にしかできない魔石を鑑定する能力!魔石を使っての魔法&スキル付与!この力で最強を目指す〜
KeyBow
ファンタジー
世界初のフルダイブ型のVRMMOゲームにダイブしたはずが、リアルの異世界に飛ばされた。
いきなり戦闘になるハードモードを選んでおり、襲われている商隊を助ける事に。
その世界はタワーがあり、そこは迷宮となっている。
富や名誉等を得る為に多くの冒険者がタワーに挑み散っていく。
そんなタワーに挑む主人公は、記憶を対価にチート能力をチョイスしていた。
その中の強化と鑑定がヤバかった。
鑑定で一部の魔石にはスキルや魔法を付与出来ると気が付くも、この世界の人は誰も知らないし、出来る者がいないが、俺にはそれが出来る!
強化でパラメータを上げ、多くのスキルを得る事によりこの世界での生きる道筋と、俺TUEEEを目指す。
タワーで裏切りに遭い、奴隷しか信じられなくなるのだが・・・
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる