エラーから始まる異世界生活

KeyBow

文字の大きさ
上 下
69 / 527
第4章

刻印を

しおりを挟む
 寝室にて考えに浸っているとクレアが訪ねてきて奴隷の部屋に至急来るように言われた。

 俺は何事かと寝巻きのまま焦って向かった。ベッドに皆が寝ていたが、ミザリィだけはベッドに座って深々とお辞儀をして、

「先ずは私からになりますが刻印の儀を宜しくお願い致します」

 と言うので、クレアを見ると頷いた。
 ベッドの並びは儀式の順番だった。

 俺はミザリィをお姫様抱っこで部屋に連れていき、良いのかを改めて聞いて頷いたので、キスをしてから、刻印の儀を執り行い、ミザリィを傍らに暫しの眠りに着いたのだ。お姉さんチックな所があるが、女らしい女で有った。

 day25

 何故かちゃんと四時間で目が覚める。
 次は夜中だが獣人娘のアンバー。ちゃんと大人だった。
 ついでレジアナ。驚きの膜再生で、俺が刻印主となった。
 朝8時頃に起きて遅い朝食を皆と食べた。皆待っていたのだ。失敗だ。待たずに早く食べるよう指示するんだった。反省!

 一旦刻印の儀式を中断した。刻印組は馬車で冒険者ギルドに送った。
 対応をナンシーにお願いした。
 人数が多いので特別に初心者講習を2日後に開いてくれるという。

 手続きを行い引き上げて、刻印の儀を終えた者と、次の刻印の儀のミアプラを伴い俺は帰り、他の者は買い物である。
 シェリーに新人奴隷について1人当たりにつき下記のお願いをした。
 靴屋で冒険用と普段履きを一足買う
 採寸して冒険用、普段用、ドレス用をオーダー
 服屋で下着数着、寝間着、普段着3着、冒険用2着を購入
 採寸してパーティー用のドレスをオーダー
 防具屋で皮鎧を買う
 武器屋で魔鉱石の短剣を人数分
 強化済みのロングソード2本を売る

 こんな所だ。
 これらを買うのに必要なお金を渡して昼食もお願いした。
 昼にはアイギスを屋敷に戻すようにと一通りお願いをしていた。
  
 ドレスの事は反対されたが、いつ皆をパーティー等に連れて行くことになるか判らないから、その時に持っていないと奴隷の主人で有る俺が恥をかくから俺の為だと思い作って欲しいと納得させた。

 屋敷に帰ったら風呂に入り、準備ができたらミアプラを迎えに行き寝室に連れて行った。つつがなく刻印の儀式を終えた。昼過ぎに目覚め、遅い昼食をミアプラと帰ってきたアイギスと食べた。

 アイギスは着替えに部屋に行ったので頃合いを見て部屋に迎えに行く。34才とは思えない美しい姿で、大人の魅力にどきどきするものの寝室に連れて行き、刻印の儀式を終えた。やはり膜が再生されていて、刻印主が俺に変わった。アイギスも大層驚いていた。大人の女性も気品があり良い!

 次がセッカ。俺の夕食が変な時間になるので、俺抜きで全員が食べて、俺のとセッカのは執務室に置いておくように言ってある。

 セッカの儀式を終え一休みした後は貴族の娘サラである。
 夜21時頃だ。
 問題なく儀式を終えて休んだ後1時頃に最後のウリアである。実は今回の一番の楽しみです。見た目は文句なし。
 それは丁寧に刻印の儀終えました。

 day26

 朝7時頃に目が覚めると
 ウリアが隣で寝ていた。
 金髪のオッドアイで俺が再建させたとはいえ、セリカにも劣らない外観である。
 クレアの予知に従って良かったとつくづく思う。
 ウリアを暫く眺めているとようやく目覚めて朝の挨拶を行う。
 正に美の女神だった。

「おはよう。刻印の儀以外で体に違和感は無いか?」

「ええ大丈夫ですわ。私のような奴隷でもお気にかけにかて下さるなんてやはり紳士なのですね。私のお味は如何でしたか?」

 大人の余裕かな?

「うん素晴らしかったよ。とろけそうだった。昨日は本来なら君はこの世から居なくなるところだったんだよな。危なかった。君はあり得ないくらい素敵だったよ。救えて本当に良かった!綺麗だよ」

「フフフお上手ですわね。さすがにあれだけのハーレムを築いているだけの事はあるのですわね!」

 布団から出て改めて正座からの前に手をつくお辞儀で

「この命お救い下さり感謝を致しております。どうか子を産ませて下さい。」

 といきなり子供が欲しいと言い出す。ちょっといや、かなり引いた。

「どうしたの?」

「私以外の一族全ては処刑されており既にこの世におりません。私だけが奴隷として生き延びました。それも昨日までの運命だったのです。これはわたくしの我が儘です。自分が死んだときに、自分の血を残せないのは良いのですが、一族の血を全て途絶えるのが悔やまれて仕方が無いのです。」

「分かった。前向きに考えよう。ただもう暫く先だ。俺が子をなす覚悟がまだ出来ていない。父親になる覚悟ができるまで待ってはくれまいか」

「勿体ないお言葉。いつでもお待ちしております。愛しのランスロット様。しかし貴方は18才と言いますが嘘ですよね?」

「嘘も何もこの体18に見えないか?」

「ええそう言う事では無いのです。魂の事です。貴方は18才にしては老成しすぎております。魂の年齢はわたくしよりも上でございましょう?」

「驚いたな。こちらから話す前に見破られたのは初めてだよ。貴様何者だ?」

 と語気を強く言ってみると

「只の没落貴族の奴隷落ちの生き残りに過ぎません。強いて言うなれば16までは貴族暮らしでしたから、権力者とのやり取りを観察する機会が多く違和感を感じ取れたのかもですわね。」

「済まなかった。語気を強めて。如何にも俺は異世界からの転移者で転移前は45歳だ。」

「やはりそうでしたか。気をつけた方が宜しいかと思います。わたくしよりも鋭い者は多いですし、何人かは気が付くと思います。それも気が付かれたくない者程鋭いですからね。」

 と警告を貰った。この子体抜きで大当たりだ。奴隷にならず成長すれば女帝に成れる器だったろうな。

 暫く見つめ合いキスをしているとノックがして朝食をどうするか聞いてくるので、すぐに行くと答えた。

 そしてウリアを伴い朝食に出掛けた。
しおりを挟む
感想 140

あなたにおすすめの小説

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました

ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが…… なろう、カクヨムでも投稿しています。

処理中です...