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第2章
武器強化
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一旦宿屋に戻り、すっかり忘れていた武器強化を試してみる事にした。
グッディから奪ったロングソードを使ってみる事にした。。
俺にはしっくりこなかったので、実験台に決めたのだ。
ゴブリンの魔石4個とロングソードを持って
「武器強化」
と念じてみた。
予測通り
「武器強化を実行しますか? n/y」
と出るのでyを選択すると
「武器強化に成功しました。+1されました」
と出た。魔石は一個しか減っていなかった。複数魔石を持っていても使われる魔石は1回/1個のようだ。
早速鑑定してみるとロングソード+1と出た。更に解析すると+1は武器の堅さが10%上がり攻撃力が10%上がる。
続い残り3個を実施する。
2個目成功
3個目失敗
4個目成功
となった。
これによりロングソード+3が出来上がった。解析すると硬さと攻撃力が30%アップと有る
結構な内容だった。売ったらどれ位だろうか。
早速シェリーを伴いナンシーお勧めの武器屋へ向かう。
何の事はない、靴屋の隣だった。
店は20畳程だろうか。
入り口付近にカウンターがあり、カウンターの前に樽が置かれていて、無造作に武器が突っ込んであった。中古の安い武器で、冒険者に成り立ての初心者ご用達であった。
店主は俺と同じ位の身長で、筋骨隆々の20代後半位の厳ついおっさんの雰囲気のある、男前であった。
「いらっしゃい」
と声を掛けられた。
俺は先ずは武器を売りたいとおもむろにロングソード+3を渡した。店の主に武器を見させて貰う旨伝え、剣等を見る。
先ずはシェリーの武器を見繕う。
一本の細身の突き刺し向けのエストックが気に入ったようだ。値段は30万G。
店主に聞くと、硬く軽い魔鋼鉄を使っているので丈夫で、基本的に手入れ不要だそうだ。
俺はふと、樽の中の一本の剣に違和感を覚えた。黒く錆びているようだったが、手に取ってみるとそれは刀剣のみの、刃渡り120cm程の野太刀、正に日本刀だった。残念ながら柄の部分は何もついていなかったので、そのままでは武器として使えない。
解析すると魔刀とあり、更に強く解析を行うと、解析に成功した旨アナウンスが有り解析結果は
「妖刀アンタレス」
と有り、込めた魔力により強さが変わると有る。状態は劣化休眠中とあった。
これは買いだと思い、後で買おうと決め一旦元に戻し、他も鑑定したが特にこれと言った武器は無く、剣の有る所をまた見廻る事にした。
ブロードソードを手に取ってみた。魔鉱石の物が今使っているのに比べ、軽かったので買う事にした。
40万G。
同じく魔鉱石の短刀をサブウエポンとして、俺とシェリーのを各々買う事にした。一本10万G
魔鉱石の武器は最低限の手入れでよく、使用後に血やら汚れを拭き取り魔力を少し流すと自己修復していくので時折預けてメンテナンスする程度で大丈夫だそうだ。
先程の野太刀が5000Gだった。
俺が持ち込んだロングソードは魔剣扱いで、本来のロングソード自体の買い取り額は1万G程だが強化値が+1で5万、+2で15万+3で50万との事。
店で売っている魔鉱石のロングソードより値段は少し高く,攻撃力も高いそうだ。購入分で手持ちの資金を殆ど投入の為、ロングソードを売り残りの代金を払ったが、シェリーは
「いけません。奴隷にこんな高価な武器なんて勿体ないです」
と言うので、デコピンを喰らわせて黙らせた。涙目のシェリーを見ていたおっちゃんに
「なんだその嬢ちゃん奴隷か?買って貰って何だが、普通そんな高価な武器は奴隷には持たさないぞ」
と当たり前に言うので
「訳あって今は奴隷になっているが、いつでも解放すると申し伝えている。奴隷であって奴隷じゃ無いんだ。彼女自体は奴隷と言い張ってて困ってるんだが」
と苦笑いするとジト眼をされた。俺はシェリーに
「俺から言わせると、一緒に戦う奴隷にこそ良い武器を与え、主人を守る一助にする必要が有るんだよ。それにいつも言ってるだろう?シェリーは奴隷扱いしないって。俺の大事な女性なんだよ。」
しぶしぶ頷いていた。
その後、野太刀に鞘と柄を作る為鍛冶職人を紹介して貰った。ふと見るとおっちゃんが
「あれ?こんな剣いつの間に置いてたかな」
と不思議がっていた。
帰りがけにおっちゃんが
「嬢ちゃん、良い主人に買われたな。大事にして貰えよ。それと兄ちゃん、こんな素敵な子いくら奴隷だからって無下に扱うなよ!」
と言われ手を振って店を離れた。
武器店を後にして、冒険者向けの食料品店で携行食を買う。2日分を確保する。
そして、一旦宿屋に武器を置いて、念の為、二人共短剣のみを装備してから再度出掛けた。短剣の鞘と言うか腰のベルトに付ける短剣差しの様なのを、おまけでくれたので早速付けた。あくまで護身用として。
それと布に包んだ野太刀。
街を一旦出て数分歩いた所で脇に反れて、何も無い所に向かった。取り敢えず太刀の汚れを取る為にクリーンを使うも殆ど変わりなし。
地面に置いてファイアーボールをぶつけてみた。パリンと音がして表面の汚れが落ちる。クリーンを掛けて、生活魔法の風を送り冷ましてから柄を握る。
グリップがないので、かざす位しか出来ないが見事な刀身だった。魔力を流し込むと、一気に吸われ出して呻き始めると、慌ててシェリーが俺の手からアンタレスを取り上げた。
俺はぜいぜいと息をしていたが、大丈夫と身振りで示してアンタレスを受け取り解析をした。状態が覚醒になった。禍々しい妖艶な怪しい刀となって驚いた。
食い入るように刀を見ていると、シェリーが心配そうに見つめてくるので、頭を撫でて
「心配掛けたね。これは刀と言って俺の国で昔使われていた種類の武器で今では主に美術品となってるんだ」
と説明して鍛冶職人の所に向かった。
鍛冶職人の工房は直ぐに見つかった。工房の為に看板や煙突があり、分かりやすかった。
早速鞘と柄を作って貰うようにお願いした。1週間掛かる旨伝えられて10万Gを渡してきた。
店主はドワーフの寡黙な感じで、刀を渡すと
「よく手入れされている。珍しい剣だな」
とブツブツ言っていた。
ナンシーとの待ち合わせには、まだ少し時間が有るので部屋に戻り、荷物の整理を行った。
研修が明けた後二人で有る場所に一泊する必要が発生した、魔物の討伐依頼に向かう予定の為に、野営の準備をした。
また本日購入したブロードソードとエストックに魔石を使い強化する事にした。オークの魔石を2個とゴブリンメイジの魔石を2個用意する。
ブロードソードを強化すると先ずは+6補正、二個目も成功。炎の属性が付与された。魔力を込めると、一定時間炎を纏う炎の魔剣となった。
続いてエストックも成功して水属性で+6補正。こちらは魔力を込めると突き刺した相手に、込めた魔力に応じて冷気を与え凍らせる凍剣。
結果を伝えるとシェリーがプルプル震えて、驚愕から逝ってしまってたので
肩を揺すったりしても暫くの反応が無い
「おーい戻っておいで。戻ってこないなら胸モミモミするぞー」
と伝え、俺はにやけながら
「失礼します」
と言いつつ胸を揉んでみたら彼女は急に我に返り
「エッチ」
一言だけ言われ、一呼吸おいてから
「ランスロット様は錬金術をお持ちなんですね。凄過ぎます」
感心するやら、呆れ果てるやらコロコロと表情を変わるので、見ていて面白かった。
そしてお昼のナンシーとの話の事を聞くと
「街に住む老人を除いた男女比率は、概ね4:6位なので、一夫一婦制だと結婚できない女性が多くなってしまいます。魔物との戦いで男性の死亡率が高いので、一夫多妻制はこの世界では殆どの国で認められていて一般的ですよ。強い男はより強い子孫を残す義務があるのが一般的な考えですし、強く能力に優れた者はハーレムを築くのが一種の義務ですから、ランスロット様の周りには多くの女性が、ナンシー様のように優れた女性がこれからも集まってきますよ」
とさも当たり前のように言っていた。
俺のいた国では一夫一婦制で有る事を伝えたら驚かれた。
「これから多くの女性に囲まれると思いますが、シェリーの事もたまにご寵愛下さると嬉しいです」
としなだれかかってきた。
まだお手付きしてないのに。
頭が痛く成ってきたが、そろそろナンシーが仕事を終える時間なので、ギルドまで迎えに行く事にした。
グッディから奪ったロングソードを使ってみる事にした。。
俺にはしっくりこなかったので、実験台に決めたのだ。
ゴブリンの魔石4個とロングソードを持って
「武器強化」
と念じてみた。
予測通り
「武器強化を実行しますか? n/y」
と出るのでyを選択すると
「武器強化に成功しました。+1されました」
と出た。魔石は一個しか減っていなかった。複数魔石を持っていても使われる魔石は1回/1個のようだ。
早速鑑定してみるとロングソード+1と出た。更に解析すると+1は武器の堅さが10%上がり攻撃力が10%上がる。
続い残り3個を実施する。
2個目成功
3個目失敗
4個目成功
となった。
これによりロングソード+3が出来上がった。解析すると硬さと攻撃力が30%アップと有る
結構な内容だった。売ったらどれ位だろうか。
早速シェリーを伴いナンシーお勧めの武器屋へ向かう。
何の事はない、靴屋の隣だった。
店は20畳程だろうか。
入り口付近にカウンターがあり、カウンターの前に樽が置かれていて、無造作に武器が突っ込んであった。中古の安い武器で、冒険者に成り立ての初心者ご用達であった。
店主は俺と同じ位の身長で、筋骨隆々の20代後半位の厳ついおっさんの雰囲気のある、男前であった。
「いらっしゃい」
と声を掛けられた。
俺は先ずは武器を売りたいとおもむろにロングソード+3を渡した。店の主に武器を見させて貰う旨伝え、剣等を見る。
先ずはシェリーの武器を見繕う。
一本の細身の突き刺し向けのエストックが気に入ったようだ。値段は30万G。
店主に聞くと、硬く軽い魔鋼鉄を使っているので丈夫で、基本的に手入れ不要だそうだ。
俺はふと、樽の中の一本の剣に違和感を覚えた。黒く錆びているようだったが、手に取ってみるとそれは刀剣のみの、刃渡り120cm程の野太刀、正に日本刀だった。残念ながら柄の部分は何もついていなかったので、そのままでは武器として使えない。
解析すると魔刀とあり、更に強く解析を行うと、解析に成功した旨アナウンスが有り解析結果は
「妖刀アンタレス」
と有り、込めた魔力により強さが変わると有る。状態は劣化休眠中とあった。
これは買いだと思い、後で買おうと決め一旦元に戻し、他も鑑定したが特にこれと言った武器は無く、剣の有る所をまた見廻る事にした。
ブロードソードを手に取ってみた。魔鉱石の物が今使っているのに比べ、軽かったので買う事にした。
40万G。
同じく魔鉱石の短刀をサブウエポンとして、俺とシェリーのを各々買う事にした。一本10万G
魔鉱石の武器は最低限の手入れでよく、使用後に血やら汚れを拭き取り魔力を少し流すと自己修復していくので時折預けてメンテナンスする程度で大丈夫だそうだ。
先程の野太刀が5000Gだった。
俺が持ち込んだロングソードは魔剣扱いで、本来のロングソード自体の買い取り額は1万G程だが強化値が+1で5万、+2で15万+3で50万との事。
店で売っている魔鉱石のロングソードより値段は少し高く,攻撃力も高いそうだ。購入分で手持ちの資金を殆ど投入の為、ロングソードを売り残りの代金を払ったが、シェリーは
「いけません。奴隷にこんな高価な武器なんて勿体ないです」
と言うので、デコピンを喰らわせて黙らせた。涙目のシェリーを見ていたおっちゃんに
「なんだその嬢ちゃん奴隷か?買って貰って何だが、普通そんな高価な武器は奴隷には持たさないぞ」
と当たり前に言うので
「訳あって今は奴隷になっているが、いつでも解放すると申し伝えている。奴隷であって奴隷じゃ無いんだ。彼女自体は奴隷と言い張ってて困ってるんだが」
と苦笑いするとジト眼をされた。俺はシェリーに
「俺から言わせると、一緒に戦う奴隷にこそ良い武器を与え、主人を守る一助にする必要が有るんだよ。それにいつも言ってるだろう?シェリーは奴隷扱いしないって。俺の大事な女性なんだよ。」
しぶしぶ頷いていた。
その後、野太刀に鞘と柄を作る為鍛冶職人を紹介して貰った。ふと見るとおっちゃんが
「あれ?こんな剣いつの間に置いてたかな」
と不思議がっていた。
帰りがけにおっちゃんが
「嬢ちゃん、良い主人に買われたな。大事にして貰えよ。それと兄ちゃん、こんな素敵な子いくら奴隷だからって無下に扱うなよ!」
と言われ手を振って店を離れた。
武器店を後にして、冒険者向けの食料品店で携行食を買う。2日分を確保する。
そして、一旦宿屋に武器を置いて、念の為、二人共短剣のみを装備してから再度出掛けた。短剣の鞘と言うか腰のベルトに付ける短剣差しの様なのを、おまけでくれたので早速付けた。あくまで護身用として。
それと布に包んだ野太刀。
街を一旦出て数分歩いた所で脇に反れて、何も無い所に向かった。取り敢えず太刀の汚れを取る為にクリーンを使うも殆ど変わりなし。
地面に置いてファイアーボールをぶつけてみた。パリンと音がして表面の汚れが落ちる。クリーンを掛けて、生活魔法の風を送り冷ましてから柄を握る。
グリップがないので、かざす位しか出来ないが見事な刀身だった。魔力を流し込むと、一気に吸われ出して呻き始めると、慌ててシェリーが俺の手からアンタレスを取り上げた。
俺はぜいぜいと息をしていたが、大丈夫と身振りで示してアンタレスを受け取り解析をした。状態が覚醒になった。禍々しい妖艶な怪しい刀となって驚いた。
食い入るように刀を見ていると、シェリーが心配そうに見つめてくるので、頭を撫でて
「心配掛けたね。これは刀と言って俺の国で昔使われていた種類の武器で今では主に美術品となってるんだ」
と説明して鍛冶職人の所に向かった。
鍛冶職人の工房は直ぐに見つかった。工房の為に看板や煙突があり、分かりやすかった。
早速鞘と柄を作って貰うようにお願いした。1週間掛かる旨伝えられて10万Gを渡してきた。
店主はドワーフの寡黙な感じで、刀を渡すと
「よく手入れされている。珍しい剣だな」
とブツブツ言っていた。
ナンシーとの待ち合わせには、まだ少し時間が有るので部屋に戻り、荷物の整理を行った。
研修が明けた後二人で有る場所に一泊する必要が発生した、魔物の討伐依頼に向かう予定の為に、野営の準備をした。
また本日購入したブロードソードとエストックに魔石を使い強化する事にした。オークの魔石を2個とゴブリンメイジの魔石を2個用意する。
ブロードソードを強化すると先ずは+6補正、二個目も成功。炎の属性が付与された。魔力を込めると、一定時間炎を纏う炎の魔剣となった。
続いてエストックも成功して水属性で+6補正。こちらは魔力を込めると突き刺した相手に、込めた魔力に応じて冷気を与え凍らせる凍剣。
結果を伝えるとシェリーがプルプル震えて、驚愕から逝ってしまってたので
肩を揺すったりしても暫くの反応が無い
「おーい戻っておいで。戻ってこないなら胸モミモミするぞー」
と伝え、俺はにやけながら
「失礼します」
と言いつつ胸を揉んでみたら彼女は急に我に返り
「エッチ」
一言だけ言われ、一呼吸おいてから
「ランスロット様は錬金術をお持ちなんですね。凄過ぎます」
感心するやら、呆れ果てるやらコロコロと表情を変わるので、見ていて面白かった。
そしてお昼のナンシーとの話の事を聞くと
「街に住む老人を除いた男女比率は、概ね4:6位なので、一夫一婦制だと結婚できない女性が多くなってしまいます。魔物との戦いで男性の死亡率が高いので、一夫多妻制はこの世界では殆どの国で認められていて一般的ですよ。強い男はより強い子孫を残す義務があるのが一般的な考えですし、強く能力に優れた者はハーレムを築くのが一種の義務ですから、ランスロット様の周りには多くの女性が、ナンシー様のように優れた女性がこれからも集まってきますよ」
とさも当たり前のように言っていた。
俺のいた国では一夫一婦制で有る事を伝えたら驚かれた。
「これから多くの女性に囲まれると思いますが、シェリーの事もたまにご寵愛下さると嬉しいです」
としなだれかかってきた。
まだお手付きしてないのに。
頭が痛く成ってきたが、そろそろナンシーが仕事を終える時間なので、ギルドまで迎えに行く事にした。
応援ありがとうございます!
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