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第1章
追放
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day2
バタバタどかどか
やたらと騒がしい音と振動で目が覚めた。
そしてガチャガチャとドアを開けようとしているようだ。寝る前に鍵かけていたから直ぐには開かなかった。
何だ?何だ?と思ったその時扉の外から
「隊長どうしますか?」
と声が聴こえてきた。
「行け!」
との声が聴こえたとたん勢い良くドアが開き、その勢いのまま男が飛び込んできた。
肩からショルダーアタックを決めこんでいた。
転がりこんで来た男を乗り越え、数人の兵士が部屋の中に一気に押し入ってきた。
俺は唖然として声を出す事が出来なかったが、兵士の一人が
「抵抗するな!大人しくしろ!」
そう叫んできた。
外には完全武装した兵士の何人かが控えているのが見えた。
そして俺はと言うと、為す術もなくあっさり組伏せられていた。
一応中学の時は柔道をやっていたので、一般兵士の一人や二人位ならぶん投げてやったのだが、寝ている所に数人で一気に制圧してきた状況ではどうにもならなかった。床に引きずり下ろされ、押さえつけられている。無駄だと思うが
「何をする!」
そう叫んでみた。
すると隊長らしき者が
「何を言うかこの痴れ者が!王女様に暴行を働いておいてすっとぼける気か!」
身に覚えにない事を言われた。
「何なんだよお前達」
と悪態をつくが押さえる力は益々強くなる。
部屋から引きずり出され、ご丁寧に猿ぐつわまでする始末。
騒いだ所でどうにもならない。大人しく言う事を聞くしかなく、兵士の後を着いていく。
食堂と思われる所に連れていかれた。
そうすると、その場に第二王女と神官が待ち受けていた。
「罪人をこれへ」
神官が指示を出す。
そして俺は王女の前に引き出され、頭を床に押し付けられ、漸く猿ぐつわを外された。
「これは一体何のつもりだ?」
俺は捲し立てたが神官が
「王女に対する暴行罪を償ってもらう」
「はあ?何いってるんだ?そんな事する分けないだろう!」
そう言い返しても聞く耳を持たず、
「王女様、お願致します」
神官に言われ第二王女は、別の神官から渡された首輪を持って俺へ近付いてきた。
あれって隷属の首輪だよな?
「まっまさか!」
と思う暇もなく王女が俺の首に首輪を填めてきた。
しかし何の反応も無い。
第二王女と神官が顔を合わせて一様に驚いていたが、俺の方は
『ふざけるな!なんで奴隷になんかにならなきゃいけないんだ!』
などと焦っていたが、首輪が突如勝手に外れ、全員が驚いたのだった。
暫しの沈黙の後に神官が、
「南の魔の森にこいつを置いてこさせます。第二王女様宜しいですね?」
第二王女に同意を求め、頷くのを確認し、兵士達にてきぱきと指示を始めた。
ドアの外から高校生の何人かが見ていたが、誰も何も発する事なく、ただ見ているだけだった。
「俺は何もしていないのに酷い仕打ちだ!暴行も何も昨夜は宿舎に入ってから一歩も出ていない。調べれば分かる」
必死に訴えるも誰も相手にしてくれなかった。
そうこうしている間に、馬車の用意が出来たようで、到着を確認した神官が兵士に顎でしゃくって俺を連れ出させた。
しかし兵士からは
「あそこは魔物がうようよしている所ですよ!良いんですか?」
そう聞いた兵士に第二王女はただただ頷くだけだった。
「冗談じゃない。そんな所に放り出されたら無事じゃいられない!」
訴えていたら、背後にいた兵士に頭を殴られ意識を手放した。
意識を手放す前に思ったのは第二王女の胸って思ったより大きそうだな!だった。
俺ってしょうもない奴だな。
とてもじゃ無いがオッサンの思考じゃなくて、思春期真っ盛りの思考や言葉使いになっているのに気がつくのはまだ先の事だった。
どれ位時間が経ったのだろうか。
意識を取り戻すと体を縛られ、無造作に荷台に寝かされていた。
荷馬車が揺れる度に体に痛みが走ったのだった。
バタバタどかどか
やたらと騒がしい音と振動で目が覚めた。
そしてガチャガチャとドアを開けようとしているようだ。寝る前に鍵かけていたから直ぐには開かなかった。
何だ?何だ?と思ったその時扉の外から
「隊長どうしますか?」
と声が聴こえてきた。
「行け!」
との声が聴こえたとたん勢い良くドアが開き、その勢いのまま男が飛び込んできた。
肩からショルダーアタックを決めこんでいた。
転がりこんで来た男を乗り越え、数人の兵士が部屋の中に一気に押し入ってきた。
俺は唖然として声を出す事が出来なかったが、兵士の一人が
「抵抗するな!大人しくしろ!」
そう叫んできた。
外には完全武装した兵士の何人かが控えているのが見えた。
そして俺はと言うと、為す術もなくあっさり組伏せられていた。
一応中学の時は柔道をやっていたので、一般兵士の一人や二人位ならぶん投げてやったのだが、寝ている所に数人で一気に制圧してきた状況ではどうにもならなかった。床に引きずり下ろされ、押さえつけられている。無駄だと思うが
「何をする!」
そう叫んでみた。
すると隊長らしき者が
「何を言うかこの痴れ者が!王女様に暴行を働いておいてすっとぼける気か!」
身に覚えにない事を言われた。
「何なんだよお前達」
と悪態をつくが押さえる力は益々強くなる。
部屋から引きずり出され、ご丁寧に猿ぐつわまでする始末。
騒いだ所でどうにもならない。大人しく言う事を聞くしかなく、兵士の後を着いていく。
食堂と思われる所に連れていかれた。
そうすると、その場に第二王女と神官が待ち受けていた。
「罪人をこれへ」
神官が指示を出す。
そして俺は王女の前に引き出され、頭を床に押し付けられ、漸く猿ぐつわを外された。
「これは一体何のつもりだ?」
俺は捲し立てたが神官が
「王女に対する暴行罪を償ってもらう」
「はあ?何いってるんだ?そんな事する分けないだろう!」
そう言い返しても聞く耳を持たず、
「王女様、お願致します」
神官に言われ第二王女は、別の神官から渡された首輪を持って俺へ近付いてきた。
あれって隷属の首輪だよな?
「まっまさか!」
と思う暇もなく王女が俺の首に首輪を填めてきた。
しかし何の反応も無い。
第二王女と神官が顔を合わせて一様に驚いていたが、俺の方は
『ふざけるな!なんで奴隷になんかにならなきゃいけないんだ!』
などと焦っていたが、首輪が突如勝手に外れ、全員が驚いたのだった。
暫しの沈黙の後に神官が、
「南の魔の森にこいつを置いてこさせます。第二王女様宜しいですね?」
第二王女に同意を求め、頷くのを確認し、兵士達にてきぱきと指示を始めた。
ドアの外から高校生の何人かが見ていたが、誰も何も発する事なく、ただ見ているだけだった。
「俺は何もしていないのに酷い仕打ちだ!暴行も何も昨夜は宿舎に入ってから一歩も出ていない。調べれば分かる」
必死に訴えるも誰も相手にしてくれなかった。
そうこうしている間に、馬車の用意が出来たようで、到着を確認した神官が兵士に顎でしゃくって俺を連れ出させた。
しかし兵士からは
「あそこは魔物がうようよしている所ですよ!良いんですか?」
そう聞いた兵士に第二王女はただただ頷くだけだった。
「冗談じゃない。そんな所に放り出されたら無事じゃいられない!」
訴えていたら、背後にいた兵士に頭を殴られ意識を手放した。
意識を手放す前に思ったのは第二王女の胸って思ったより大きそうだな!だった。
俺ってしょうもない奴だな。
とてもじゃ無いがオッサンの思考じゃなくて、思春期真っ盛りの思考や言葉使いになっているのに気がつくのはまだ先の事だった。
どれ位時間が経ったのだろうか。
意識を取り戻すと体を縛られ、無造作に荷台に寝かされていた。
荷馬車が揺れる度に体に痛みが走ったのだった。
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