165 / 166
第3章
さようなら
しおりを挟む
一応向こうに戻るとギフトや魔法が使えなくなるとユリシーズが言っていた。
同級生の洗脳を解いたが急激にそれまでパートナーとしていた者への好意が消え失せ、現実に戻ったが、混乱していて愕然としている者が多かったがは無視した。
比較的立ち直りが早かった者に帰れない者達のビデオレターを託した。
襲撃者が持っていたビデオカメラに全員のメッセージを残し、魔法を放ちその様子も記録した。
俺は日本では既に天涯孤独だった。なので俺のメッセージはマスコミや知人向けだった。
そして帰らぬ者を代表し、俺と国王が総理大臣宛のビデオを撮影した。
そして美菜達から各自の親への贈り物をまとめ封印し、帰る者に託した。それと死んだ者の形見と価値のある物を形見と共に渡す。これも封印し、封印の様子を俺がビデオで撮影した。
実はユリシーズは嘘をついていた。帰れないのは真の勇者だけなのだ。なんとなく分かっていたが、元々は俺も帰れる事にして美菜達を送り返す事を真剣に考えユリシーズに話したが、恐らく美菜と律子、沙友理が精神崩壊を起こし、多分自殺すると言われ、俺もそんな気がしたので、ユリシーズに嘘をお願いした。
そして翌朝もう一度日本と繋ぐ時が来た。
ユリシーズが魔法陣に修正を加えてゲートをオープンした。
俺は何処にゲートを出すかイメージしユリシーズが俺の指定場所にゲートを繋いだ。
そこは生放送中の国会議事堂の、まさに各党の代表者から首相に対しての質問が行われているその場だ。
そして帰る者と抱き合いさようならを言い俺達は笑顔で送り出した。ただし皆分かっている。それが作り笑いで、泣いているのを。
最後の一人がゲートを通り、向こうに到着したのを確認しゲートを閉じた。
ゲートが閉じた後俺達は抱き合って泣きまくった。
そうすると誰かのスマホに大量のメールが入ったようで、メールの受信音が鳴り出し、電源を入れたスマホに一斉にメールが入り出して俺達は驚いた。おまけにガンガン着信があり、あまつさえ会話ができた。
ユリシーズがゲートに対してして特殊な閉じ方をしたのだ。正確には完全には閉じなかったのだ。
そう、電波のみ行き来できるようにしたのだ。但し人が行き来出来る程のゲートは二度と開かないと。変異はゲートが開く事で発生し、開いたゲートを完全に閉じられるのは真の勇者のみだと。
そして次に変異が起こせれるのは前のゲートが完全に閉じていないと無理だという。
そして俺達の元には皆が置いていってくれたスマホの充電器等がある。
何年使えるか分からないが、俺達は間引きしてスマホを収納に入れ、一部のスマホのみ稼働させて、延命を図る。
襲撃者の装備にスマホがあり、パスワードが設定されていないのも保存する事にした。
そしてこちらの世界の後始末をするのであった。
同級生の洗脳を解いたが急激にそれまでパートナーとしていた者への好意が消え失せ、現実に戻ったが、混乱していて愕然としている者が多かったがは無視した。
比較的立ち直りが早かった者に帰れない者達のビデオレターを託した。
襲撃者が持っていたビデオカメラに全員のメッセージを残し、魔法を放ちその様子も記録した。
俺は日本では既に天涯孤独だった。なので俺のメッセージはマスコミや知人向けだった。
そして帰らぬ者を代表し、俺と国王が総理大臣宛のビデオを撮影した。
そして美菜達から各自の親への贈り物をまとめ封印し、帰る者に託した。それと死んだ者の形見と価値のある物を形見と共に渡す。これも封印し、封印の様子を俺がビデオで撮影した。
実はユリシーズは嘘をついていた。帰れないのは真の勇者だけなのだ。なんとなく分かっていたが、元々は俺も帰れる事にして美菜達を送り返す事を真剣に考えユリシーズに話したが、恐らく美菜と律子、沙友理が精神崩壊を起こし、多分自殺すると言われ、俺もそんな気がしたので、ユリシーズに嘘をお願いした。
そして翌朝もう一度日本と繋ぐ時が来た。
ユリシーズが魔法陣に修正を加えてゲートをオープンした。
俺は何処にゲートを出すかイメージしユリシーズが俺の指定場所にゲートを繋いだ。
そこは生放送中の国会議事堂の、まさに各党の代表者から首相に対しての質問が行われているその場だ。
そして帰る者と抱き合いさようならを言い俺達は笑顔で送り出した。ただし皆分かっている。それが作り笑いで、泣いているのを。
最後の一人がゲートを通り、向こうに到着したのを確認しゲートを閉じた。
ゲートが閉じた後俺達は抱き合って泣きまくった。
そうすると誰かのスマホに大量のメールが入ったようで、メールの受信音が鳴り出し、電源を入れたスマホに一斉にメールが入り出して俺達は驚いた。おまけにガンガン着信があり、あまつさえ会話ができた。
ユリシーズがゲートに対してして特殊な閉じ方をしたのだ。正確には完全には閉じなかったのだ。
そう、電波のみ行き来できるようにしたのだ。但し人が行き来出来る程のゲートは二度と開かないと。変異はゲートが開く事で発生し、開いたゲートを完全に閉じられるのは真の勇者のみだと。
そして次に変異が起こせれるのは前のゲートが完全に閉じていないと無理だという。
そして俺達の元には皆が置いていってくれたスマホの充電器等がある。
何年使えるか分からないが、俺達は間引きしてスマホを収納に入れ、一部のスマホのみ稼働させて、延命を図る。
襲撃者の装備にスマホがあり、パスワードが設定されていないのも保存する事にした。
そしてこちらの世界の後始末をするのであった。
1
お気に入りに追加
382
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる