異世界で穴掘ってます!

KeyBow

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第3章

進行

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 その日の夜営はサイラーを中心にテントを張り、奴隷に順番を決めさせての見張りを立てた。

 奴隷を連れてきた馬車もあり、全部で10台とかなりの規模になってしまった。また、馬車の中の方が辛くないのでメイドさん達夜営に不馴れな者は馬車を中心に休ませる事にした。

 食事は俺が収納から出している。
 サイラーには既に正体を告げていて自重を止めた。

 メイドには出した食事を皆に配って貰っている。高々配膳だが、出した直後に受け取ってくれるので大分助かったりする。

 まだまだ買い込んだ食料は余裕があるので問題はない。

 犯罪奴隷を除いた経済テキナ奴隷、解放した奴隷を集めて今後の話をした。特に正規の奴隷は簡単にはいかないので一度王都に行き、そこで奴隷契約を解除して、奴隷からから一般市民にすると。希望するなら俺かサイラーがメイドとして雇うと。そう決めたのだ。

 姓奴隷とされた者は再教育を行い、社会に送り出す事を目標とすると。性産業に就かなくても生きる算段をさせたいと。実際教育出来る者が我々には2人いると。勿論経済的な奴隷は解放を前提にしている。

 かなり驚かれたが金には困っていなく、俺達を襲った盗賊団の関係者を討伐したら俺に所有権が移ったから、経済的な奴隷は解放をし、希望するなら雇う方針
 だと再度説明した。

 それはともかく、翌日の進行は護衛は馬で、犯罪奴隷達に御者をさせた。皆は馬車に分散。
 首脳陣は俺、サイラー、ユキリン、ミーコ、エミリーで今後の事を協議し、ビグザとフレディに道中を任せた。
 他の女性陣は分散し奴隷の世話とフォローをお願いしている。

 途中で街に立ち寄り馬の世話をしたりとまずまずのペースだ。街にもちゃんと寄れるし、人数が多いから襲われる事も無かった。

 先の盗賊はどうやら他から流れてきていたようで他の街からの依頼もあり、依頼達成報酬は2200万、懸賞金が7600万だった。

 サイラーは王都で各街への行商を生業としている。

 聡太「なあ、店を持たないのか?」

 サイラー「商品も開店資金も無いですよ。仕入れと生活費で精一杯なんです」

 聡太「商品は俺の収納にたんまりあるよ。かなりの量を盗賊のアジとから奪っているよ。店は開店資金は何とか出すから、収納に有るのを売るのを足掛かりに店を持つのはどうだい?勿論売った物の手数料は払うから、その中から返済か賃貸契約をすれば悪い話じゃないと思うんだ。それと、メイドさんの斡旋や、姓奴隷とされた者の教育や社会復帰をお願いしたい。引き受けてくれるなら開店資金は全て出すよ」

 サイラー「何故ですか?貴方達にとって何かメリットがありますか?ないですよね?」

 聡太「俺達は可能ならクラーク王国に戻って、一緒に召喚された奴を救いに行きたいんだ。そんな時に助けた者を安心して託す人が欲しかったんだ。それと、甘いかもだけど、彼女達があんな目に有っているのが許せないんだ。だって訳の分からない奴の、変態の慰み者になるんだろう!姓奴隷なんて廃止に追い込んでやる。それの第一歩なんだ。勇者チームで話したんだ。変異とやらが本当にあるとして、仲間の問題が片付いたら大陸を制圧してでもやりたいんだ」

 サイラーは俺の熱意に感動して、店を開く決意をした。

 そしてこの日は街での宿泊にして、犯罪奴隷は安宿に放り込んだのだった。


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