異世界で穴掘ってます!

KeyBow

文字の大きさ
上 下
114 / 166
第3章

順調だった筈が

しおりを挟む

 今日の進行を始めたが、俺が奴隷の扱いについて知ってから、即奴隷契約関連のギフトである奴隷マスターを取得したのは皆わかっていた。
 しかし俺の怒りが強く誰も何も言ってこない。
 ステラ、アウラ、プリムラは状況をまだよく分かっておらず、今後の事を今は考える余裕が無かった筈だ。エミリーが身の上話や出来る事や希望を聞いている。

 ギフトを調べると任意の相手の心臓付近に手を当て発動すると奴隷契約を一方的に行える。制限事項や期限を設定できる。また、任意に契約を破棄や契約を譲渡が可能。破棄は誰の奴隷でも可能だが、譲渡はその奴隷の主人に触れている必要がある。
 かなりのギフトだ。一方的に奴隷に出来る。悪意を持つ奴を捕らえれば奴隷にできる。うーん

 俺は考え事に夢中で枝にぶつかり落馬してなんと首の骨を折り即死したらしい。

 覚えが無いが動かなくなった俺を慌ててミーナの所に連れて行き、死者蘇生で復活を遂げたらしい。

 俺は馬に股がっていた筈だが何故かサーヤに膝枕をされていて心配そうに見つめるミーナの顔が近かった。

 起き抜けに「ふえ?」

 変な呻きを発すると

 リーナ「あんたねえ、歩きスマホは危険って知ってるでしょ!なんの変哲の無い道で落馬して死ぬなんて恥ずかしいったらありゃしないわよ。バカね。ミーナがいなかったら私達処女のまま未亡人なのよ。まったくもう」

 ぷりぷりしていて可愛かった。

 皆から説明されて分かったが俺は考え事をしながら馬に乗っていて落馬して死んだんだと。皆から笑われた。俺もまさかの落馬死とは情けなかった。しかし今日はそのまま馬車の中だ。

 昼に立ち寄った時に昨夜するのだったと反省したのはステラ達の服の購入だ。アジトで着せたのしかない。荷物を全部出して見繕う訳にも行かず、服を買う事にした。

 ミーナ、リーナ、サーヤが、各人に1人づつ付いてやりぱぱっと移動用と普段着、下着を買って行く。

 俺はテイクアウトの食事を7人分と収納にいれるのを合わせて大量買いをしていた。

 三人は俺達と分かれると生活する当てがなく、娼婦になるしかないと言い出す。俺は彼女達がこれ以上穢されるのが耐えられず、思わず

 聡太「分かった。そんな事をさせられない。君達はもう十分苦しんだ。俺の所に来い。何とか生きる手段を見つけよう。安全じゃないかもだが一緒に来い。ただ、暫くは戦闘が出来るメンバーの身の回りの世話を頼むよ。多分今後屋敷を買うから身の振り方が決まるまでメイドとして雇うというのでどうだ?」

 皆満足そうな顔をしていた。
 屋敷を買う前にメイドが出来たが俺は貴族の子女というのを忘れていた。いや、彼女達の体が俺以外の男に汚されるのを許せなかった。つまり、同情から嫉妬したようだ。
 ちなみに処女厨なリーナも彼女達には優しかった。不思議だった。

 ちゃんと履き物も買っていてほっとした。

 因みに後で判明したが、まだ未開通だった。処女の方が高く売れるからと、陵辱こそして犯していたが、貫通だけは禁止していて、今日今俺達が向かっている街の近くで取引先に売る事になっていたらしい。ステラから先程別の者に売られる筈だった事だけを伝えられた。

 リーナは俺が複数娶るのは受け入れるが、頑なに処女以外受け入れないと意見を曲げなかったから変だなとは感じていた。
 昨夜リーナが処女チェックをして判明したのが受け入れていた理由だった。
 俺が知るのは後日だ。三人はリーナのチェックで伝えられ俺が知っていると思い込んでいて直接言わなかったのだ。三人も驚いていたようだ。確かに意識がある時にやられてはいなかったが、気絶している時の事は分からなかったからで、大泣きだったらしい。

 それより俺は、取引相手を潰したいと思いサイラーに相談するのであった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

【完結】投げる男〜異世界転移して石を投げ続けたら最強になってた話〜

心太
ファンタジー
【何故、石を投げてたら賢さと魅力も上がるんだ?!】 (大分前に書いたモノ。どこかのサイトの、何かのコンテストで最終選考まで残ったが、その後、日の目を見る事のなかった話) 雷に打たれた俺は異世界に転移した。 目の前に現れたステータスウインドウ。そこは古風なRPGの世界。その辺に転がっていた石を投げてモンスターを倒すと経験値とお金が貰えました。こんな楽しい世界はない。モンスターを倒しまくってレベル上げ&お金持ち目指します。 ──あれ? 自分のステータスが見えるのは俺だけ? ──ステータスの魅力が上がり過ぎて、神話級のイケメンになってます。 細かい事は気にしない、勇者や魔王にも興味なし。自分の育成ゲームを楽しみます。 俺は今日も伝説の武器、石を投げる!

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

処理中です...