異世界で穴掘ってます!

KeyBow

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第2章

ギルドマスター

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 ドアを開けエミリー、リリア、俺の順で部屋に入る。小さな会議室だった。執務室かと思ったが違うようだ。字の読み書きが出来ない為よく分からないが入り口の看板は会議室とあるのだろう。

 会議テーブルを挟んでマスターと対峙して座る事になり、マスターの横にエミリーが立っている。

 リリアが座ろうとするので腕を掴み止めて一礼をする。

 マスターが1度立ち上がり返礼を返して手で着座を促す。

 リリアに頷き座らせ俺も座った。

 マスター「さて、今日呼んだのは他でもない。昨夜の話だ。一応ギルドマスターをしとるランバードだ」
 
 聡太「おはようございます。E級冒険者のソータです。このD級のリリアとパーティー  ジゴロを組んでおります。以後お見知りおきを」

 一度立ち上がり例をする。つられてマスターも立ったので、バツが悪くなるからと思い、手を差し出し握手をした。
 かなり強く握ってきたが、抵抗せず僅かに眉が動いただけの筈だ。しかめっ面をしなかったと思う。

 マスター「ふむふむそう来たか」  

 と呟き手を離して座る。 
 俺はこっそりヒールを使うがマスターは怪訝そうな目で見ている。痛がっていないからだろう。 

 聡太「あの、何を話せば良いですか?昨夜の顛末でしょうか?」

 マスター「ああ、まあそっちは後でこいつに聞くから良いが、お前何者だ?」

 殺気を放ってきているのが分かる。

 聡太「あの、俺何かやらかしました?マスターさんを怒らせましたでしょうか?」

 マスター「はあ、これでも元S級なんだが、通用しないか。単刀直入に聞くが、何故E級で収まっているんた?奴を簡単とは言えなかったがまあ、怪我もせずに倒してたな」

 聡太「あの、俺って約一週間前に川に流されているのをリリアに助けられていて、それまでの記憶がないのです」

 マスター「ああ、なる程な。お前達はこれからどうするんだ?」

 聡太「まずは生きていく為のお金を稼がなければなので、ダンジョンアタックを考えていて、王都街ではなく、こちらに来ました。この街をホームとして、冒険者としてやっていきたいのです」

 マスター「今この街で一番強いのはお前だぞ。奴と互角に打ち合ったそうだな。奴は素行が悪いが剣の腕は確かだったからな」

 聡太「過去形ですか?資格剥奪でもしましたか?」

 マスター「やはり頭も切れるな。奴はこの街から追放し、二度と来れないようにした。流石に剥奪までは無理だな。所でエミリーと結婚するのは本当か?」

 エミリー「なんでマスターが知ってるんですか?」

 マスター「皆の前で盛大にキスをしたそうじゃないか?」

 エミリー「キャーやめてください!恥ずかしいじゃないですか!」

 マスター「でどうなんだ?」

 聡太「うーん成り行きで付き合う事になっちゃったんですが、一人のレディーとしてちゃんと向き合ってお付き合いをしていくつもりですが」

 マスター「そうか。こいつはな」

 エミリー「マスター!その話は私が直接したいのでどうかお願いします」

 マスター「悪い悪いそうだったな。こいつの事を宜しく頼むよ。世間ズレしているし、男運も最低だったからな。ただな、こいつを泣かせるような事があれば俺がぶっ飛ばすから心するように!」

 聡太「あれ?ひょっとしてエミリーさんの話をする為に呼んだのですか?俺、昨日の騒ぎの責任を取らされる覚悟で来たのですが」

 マスター「ああ、そろそろ本題に入るか。お前城で何かをしたか?」

 聡太「分からないんです。記憶がないので」

 マスター「おお、そうだったな。お前さんの背格好の者で勇者と騎士を殺して城から逃げた兵士がいると通達が来て、冒険者全員の犯罪者チェックをするよう連絡が来た。最もあの街の登録者らしいから気のせいか?念の為カードの確認をさせてくれ」

 俺はカードを渡した。そしてカードを持ってエミリーと出ていきしばらく待つ。戻ってきたマスターが

 マスター「田邊とデービット、この名前に心当たりが無いか?」

 聡太「デービッドは分かりませんが田邉と言うのは恐らく俺の同郷の名前でしょう」

 マスター「お前はこの2名を殺している。カードの中の履歴だとこの二人は高山という者の殺害犯として犯罪者を殺した事になる。しかしな、このデービッドというのは有名な騎士だぞ!有力な貴族の跡取りだ。多分城が探しているのはお前だ。しかし犯罪者犯では無いから報告はせんがな。それにこの街の登録者だからな。しかし王都街には記憶が戻るまでは行かないほうが良さそうだな」

 俺の犯罪者チェックをしたかったらいい。
 そうやってマスターとの面談が終わり今日の目的のダンジョンに向かうのであった。
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