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第49話 浅香と弘美
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今日の放課後も友理奈とデート!じゃなく、ダンジョン探索をする。
「さあ、今日もダンジョンに行くか!早く行こうぜ!」
友理奈もカバンに教科書やノートをしまい、下校の準備をしていた。
「せえーんぱーい!」
すると突然元気な女子の声が教室に響いた。
振り返って見ると見覚えがある・・・土曜日に助けた後輩のうちの、小柄だけどパワフルな女の子が駆け寄ってきた。
そして、その後ろには、やや背の高いもう一人の後輩が立っているが・・・見覚えがある顔だが、どう見ても女子の制服を着ているが、ものすごくカッコよく、しかも似合っている。
昨日ショッピングモールで遭遇し、スマホの契約を助けてもらった。しかし、男だと思い込んでいて、あんなことやこんなことを口走ってしまったことを思い出し、冷や汗が背筋を伝った。女性の好みなどを話せる友達がいないのもあり、そんな話を切り出され、女にしちゃいかんような話を思いっきりしてしまった。
友理奈が好きだけど、嫌われたらどうしようと、告白できずにいるとまで言ってしまった・・・どうしよう・・・
「この前は本当にありがとうございます!」
2人は改めてお礼を言ってから少し申し訳なさそうな顔を向けてきた。
「その、先輩にお願いがあります」
背の高い方が続けてきた。きた・・・きのうの言質を盾に揺する気か?ガクブルガクブル・・・まずい・・・クラスの奴らがちらちら見ている。
「そうだ、ここじゃなんだから場所を変えようか」
「だから先輩が教室を出るのを待とうと言ったじゃないか」
「でもさ、私って待ち伏せって柄じゃないもん!」
「ほら、2人とも目立っているわよ。銀治の提案に従いましょ!」
教室では少し目立ちそうなので、場所を変えて話を聞くことに納得したようだ。
・
・
・
「そう言えばボク不死鳥さんに名乗ってなかったっすね!蔵内 弘美(くらうち ひろみ)で、ちっこいのは花月 浅香(かげつ あさか)っす」
「ちょっと何よ!貴女よりおっきいんだからね!」
まずい・・・変な方向に行きそうだが、確かに男子だと思った方はひろみと言われていたのは分かっていて、しかも僕っ娘で、ちっぱいさんだ。間違えるよね?ちっぱいさんは嫌いかと聞かれ、大丈夫だ!大きさじゃなく形だと語り合ったきのうの様子がフラッシュバックする。
「仲良しさんなのね。それより何か困っているんでしょ?どうしたの?」
「えっとですね、2人共剣が折れちゃったんで、今はメイスとか、バットくらいしかなくて・・・パパとママが初期装備は買ってくれたんだけど、装備を失うほど危険と分かるとハンターを引退しろと言われるはずなんです。だから新しいのが買えなくて・・・服は誤魔化せたんですけど・・・」
彼女が申し訳なさそうに話す。
2人は先週末のトレントのボス戦で装備を失ってしまい、装備を買い直す余裕がなくて困っているという。
親に言おうものなら引退必須。18歳未満の未成年者は親の同意がいる。
そして、ダンジョンを甘く見ていたのもあり、戦い方もよく分からず不安で、1階層上の階に留まってやり直したいが、周りに教えてくれる人もいないらしい。
友理奈と目を合わせた。状況は厳しそうだが、少し手助けしてやれば、彼女たちも成長できるかもしれない。
ランク適正のみを信じいきなり中層から始めたのが失敗だと分かる。
頼れる人は居なく、お金を稼げないから装備の買い直しができない、装備に不安があるからまともに戦えそうに無いと負のスパイラルに陥っていると助けを求めてきたのだと判明
「さあ、今日もダンジョンに行くか!早く行こうぜ!」
友理奈もカバンに教科書やノートをしまい、下校の準備をしていた。
「せえーんぱーい!」
すると突然元気な女子の声が教室に響いた。
振り返って見ると見覚えがある・・・土曜日に助けた後輩のうちの、小柄だけどパワフルな女の子が駆け寄ってきた。
そして、その後ろには、やや背の高いもう一人の後輩が立っているが・・・見覚えがある顔だが、どう見ても女子の制服を着ているが、ものすごくカッコよく、しかも似合っている。
昨日ショッピングモールで遭遇し、スマホの契約を助けてもらった。しかし、男だと思い込んでいて、あんなことやこんなことを口走ってしまったことを思い出し、冷や汗が背筋を伝った。女性の好みなどを話せる友達がいないのもあり、そんな話を切り出され、女にしちゃいかんような話を思いっきりしてしまった。
友理奈が好きだけど、嫌われたらどうしようと、告白できずにいるとまで言ってしまった・・・どうしよう・・・
「この前は本当にありがとうございます!」
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「そうだ、ここじゃなんだから場所を変えようか」
「だから先輩が教室を出るのを待とうと言ったじゃないか」
「でもさ、私って待ち伏せって柄じゃないもん!」
「ほら、2人とも目立っているわよ。銀治の提案に従いましょ!」
教室では少し目立ちそうなので、場所を変えて話を聞くことに納得したようだ。
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「そう言えばボク不死鳥さんに名乗ってなかったっすね!蔵内 弘美(くらうち ひろみ)で、ちっこいのは花月 浅香(かげつ あさか)っす」
「ちょっと何よ!貴女よりおっきいんだからね!」
まずい・・・変な方向に行きそうだが、確かに男子だと思った方はひろみと言われていたのは分かっていて、しかも僕っ娘で、ちっぱいさんだ。間違えるよね?ちっぱいさんは嫌いかと聞かれ、大丈夫だ!大きさじゃなく形だと語り合ったきのうの様子がフラッシュバックする。
「仲良しさんなのね。それより何か困っているんでしょ?どうしたの?」
「えっとですね、2人共剣が折れちゃったんで、今はメイスとか、バットくらいしかなくて・・・パパとママが初期装備は買ってくれたんだけど、装備を失うほど危険と分かるとハンターを引退しろと言われるはずなんです。だから新しいのが買えなくて・・・服は誤魔化せたんですけど・・・」
彼女が申し訳なさそうに話す。
2人は先週末のトレントのボス戦で装備を失ってしまい、装備を買い直す余裕がなくて困っているという。
親に言おうものなら引退必須。18歳未満の未成年者は親の同意がいる。
そして、ダンジョンを甘く見ていたのもあり、戦い方もよく分からず不安で、1階層上の階に留まってやり直したいが、周りに教えてくれる人もいないらしい。
友理奈と目を合わせた。状況は厳しそうだが、少し手助けしてやれば、彼女たちも成長できるかもしれない。
ランク適正のみを信じいきなり中層から始めたのが失敗だと分かる。
頼れる人は居なく、お金を稼げないから装備の買い直しができない、装備に不安があるからまともに戦えそうに無いと負のスパイラルに陥っていると助けを求めてきたのだと判明
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