36 / 76
第36話 槍と盾
しおりを挟む
多少の?トラブルがあったものの、予定通りの電車に乗って隣の市に向かう。
電車の中でも森雪さんは自然な感じで腕を自ら俺の腕に絡ませ、またしても恋人のような雰囲気になるが、先ほどのナンパがよほど怖かったから知人にしがみついているだけで、好意からと勘違いしてはいけない。
だが、彼女が寄り添うことで腕が何かに触れていることに気づく。しかし、胸の柔らかさを期待していたのに、微妙な感触だ。いや、硬い・・・
「ん?」
俺は不思議に思い、森雪さんに聞いてみる。まさかビキニアーマーを身に着けていないよね?
「あの・・・その、もしかして・・・服の下に何か着てる?」
森雪さんは少し頬を赤らめながら、こくんと頷いたが、発した内容に驚きを隠せなかった。
「実は・・・ビキニアーマーを着てきたの」
まさかと思ったが、どうやら本当にそうらしい。
「それって、ダンジョン用の装備じゃ?・・・」
「だって、何かあったら怖いでしょ?安全第一だよ」
彼女は真剣な表情で答える。どうやら森雪さんは普段から用心深いタイプらしい。
「まあ、何事も準備は大切だよね」
俺は半ば呆れつつも笑って返す。微妙な感触は納得できたものの、電車の中でビキニアーマーを着てる彼女の姿を想像すると、やっぱりちょっと笑ってしまう。いや想像してニヤけてしまう。
電車を降りると寄り道をせず武器や防具を扱う通称武器屋へ向かう。駅前から少し歩いた場所にあるその店は、ハンター専用の武器や防具を扱っている専門店だ。中に入ると、ずらりと並んだ武器や防具が目に飛び込んできて、少し緊張する。
「ここがハンター御用達の店か・・・」
俺は周囲を見渡しながら呟いた。
森雪さんは早速、店のスタッフにハンター証を見せ店内を案内してもらう。
「どれがいいかな・・・?」
武器を吟味する彼女を横目で見つつ、俺も何かしっくりくる装備がないかなと探し始める。
しばらくして俺は盾と槍の組み合わせに惹かれた。シンプルだが堅実な武器で、少し使い込まれた感じが逆に安心感を与える。何度も試しに持ってみると手にしっくりと馴染むのがわかる。
「これ、いいかも」
俺は呟く。
「それ、かっこいいね」
森雪さんも微笑む。彼女も自分の新しい装備に満足しているようで、少し誇らしげな表情を見せたが見た目は良いが軽すぎて保留だ。彼女は小さな盾とメイスを選ぶ。
武器屋の店内を見回していると、ひと際目を引く大きな盾が目に入った。アクリル製と思われる透明な盾だが、少しくすんでいて、分厚さが際立っていた。俺はその盾に近づき手に取ってみた。
「それなりに重いけど、思ったより軽いな・・・」
自然に声が漏れ、軽々と持ち上げていた。すると、隣で見ていた森雪さんも持ち上げてみることにした。
「私も持てるかな?」
試してみたが、片手では持ち上げることができなかった。苦笑いしながら抱きかかえる形で少し浮く低度だ。
「無理・・・」
再度挑戦するもやはり僅かにしか持ち上がらなかった。
俺が左手で掴み飄々と振り回すと、森雪さんの目が点になっていた。
その様子を見ていた店員が驚いた表情を浮かべながら近寄ってきた。
「それ、800mmX400mm、厚さ40mmの特注品なんですよ。普通の盾よりかなり厚くて、注文したお客さんが『重すぎて持てない』とキャンセルした品なんです。15kgちょっとあるんですけど、軽々と振り回すなんてお兄さんは若いのにすごいですね。余程のことがない限り割れないと思いますよ。そうですね、お値段は50万円です」
俺はその説明を聞きながら盾を確認する。確かに15kgありそうだが、俺にはそこまで重く感じなかった。
すこしくすんでいるが透明で、前方の視界が確保できるうえに頑丈なら文句なしだ。
一方、森雪さんは武器を物色していて、目を引いたのは槍だった。
「これ、何か特別な槍ですか?」
尋ねると、店員が誇らしげに答えた。
「これはダンジョンでドロップされた槍です。投げても必ず持ち主のもとに戻るという優れものなんです。600万円と少しお高いですが、それでもダンジョンドロップとしては破格の安さなんですよ。くて投げられる人がほとんどいないため、せっかくの『投げても手元に戻る』という特殊機能を活かせず、結局誰も買わないんですよね」
俺が興味深げにその槍を手に取ると、森雪さんも試そうとしたが、持ち上げるのが精一杯で、とてもではないが振り回すのは到底無理そうだった。
「それが普通の反応ですよ。実際、この槍を振り回せるのはA級ハンターくらいだと言われています。ただ、剣を好む人が多くて結局売れ残ってしまい、オブジェと化しているんです」
店員は笑いながら説明してくれた。
俺はその槍を手に取った時、ずっしりとはしているが、振り回すのが無理だとは思えなかった。自己再生機能も備わっていて、性能としては申し分ないがやはり重さがネックらしい。
「これ、いいな。盾と槍、両方買います。」
俺は即決でそう告げた。店員は少し驚いた様子だったが、すぐに準備を始めてくれた。
「名前は・・・」
槍の名前を確認しつつ、これが自分にとっての新たな武器だと思いながら手に取る。
その時、森雪さんが心配そうに
「お金、大丈夫なの?」
「まだ換金してないボスの魔石があるし、手持ちを使い切ってもあの後もダンジョンに潜っていたから問題ないよ」
彼女は少し安心したようにうなずいた。
「それより・・・服、買わない?」
しかし、次の瞬間少し言いにくそうに提案をしてきた。
俺はその言葉で、自分の今のダサい格好を思い出し、恥ずかしくなった。
「た、確かに・・・」
彼女の提案に従う1択しかない。
「じゃあ、これを受け取るのは後にしてもらって、帰りにピックアップするようにしようか。移動用に袋に入れてくれますか?」
店員に頼み、ひとまず武器と防具の受け取りを後回しにし、近くのアパレル店へ向かうことにした。
電車の中でも森雪さんは自然な感じで腕を自ら俺の腕に絡ませ、またしても恋人のような雰囲気になるが、先ほどのナンパがよほど怖かったから知人にしがみついているだけで、好意からと勘違いしてはいけない。
だが、彼女が寄り添うことで腕が何かに触れていることに気づく。しかし、胸の柔らかさを期待していたのに、微妙な感触だ。いや、硬い・・・
「ん?」
俺は不思議に思い、森雪さんに聞いてみる。まさかビキニアーマーを身に着けていないよね?
「あの・・・その、もしかして・・・服の下に何か着てる?」
森雪さんは少し頬を赤らめながら、こくんと頷いたが、発した内容に驚きを隠せなかった。
「実は・・・ビキニアーマーを着てきたの」
まさかと思ったが、どうやら本当にそうらしい。
「それって、ダンジョン用の装備じゃ?・・・」
「だって、何かあったら怖いでしょ?安全第一だよ」
彼女は真剣な表情で答える。どうやら森雪さんは普段から用心深いタイプらしい。
「まあ、何事も準備は大切だよね」
俺は半ば呆れつつも笑って返す。微妙な感触は納得できたものの、電車の中でビキニアーマーを着てる彼女の姿を想像すると、やっぱりちょっと笑ってしまう。いや想像してニヤけてしまう。
電車を降りると寄り道をせず武器や防具を扱う通称武器屋へ向かう。駅前から少し歩いた場所にあるその店は、ハンター専用の武器や防具を扱っている専門店だ。中に入ると、ずらりと並んだ武器や防具が目に飛び込んできて、少し緊張する。
「ここがハンター御用達の店か・・・」
俺は周囲を見渡しながら呟いた。
森雪さんは早速、店のスタッフにハンター証を見せ店内を案内してもらう。
「どれがいいかな・・・?」
武器を吟味する彼女を横目で見つつ、俺も何かしっくりくる装備がないかなと探し始める。
しばらくして俺は盾と槍の組み合わせに惹かれた。シンプルだが堅実な武器で、少し使い込まれた感じが逆に安心感を与える。何度も試しに持ってみると手にしっくりと馴染むのがわかる。
「これ、いいかも」
俺は呟く。
「それ、かっこいいね」
森雪さんも微笑む。彼女も自分の新しい装備に満足しているようで、少し誇らしげな表情を見せたが見た目は良いが軽すぎて保留だ。彼女は小さな盾とメイスを選ぶ。
武器屋の店内を見回していると、ひと際目を引く大きな盾が目に入った。アクリル製と思われる透明な盾だが、少しくすんでいて、分厚さが際立っていた。俺はその盾に近づき手に取ってみた。
「それなりに重いけど、思ったより軽いな・・・」
自然に声が漏れ、軽々と持ち上げていた。すると、隣で見ていた森雪さんも持ち上げてみることにした。
「私も持てるかな?」
試してみたが、片手では持ち上げることができなかった。苦笑いしながら抱きかかえる形で少し浮く低度だ。
「無理・・・」
再度挑戦するもやはり僅かにしか持ち上がらなかった。
俺が左手で掴み飄々と振り回すと、森雪さんの目が点になっていた。
その様子を見ていた店員が驚いた表情を浮かべながら近寄ってきた。
「それ、800mmX400mm、厚さ40mmの特注品なんですよ。普通の盾よりかなり厚くて、注文したお客さんが『重すぎて持てない』とキャンセルした品なんです。15kgちょっとあるんですけど、軽々と振り回すなんてお兄さんは若いのにすごいですね。余程のことがない限り割れないと思いますよ。そうですね、お値段は50万円です」
俺はその説明を聞きながら盾を確認する。確かに15kgありそうだが、俺にはそこまで重く感じなかった。
すこしくすんでいるが透明で、前方の視界が確保できるうえに頑丈なら文句なしだ。
一方、森雪さんは武器を物色していて、目を引いたのは槍だった。
「これ、何か特別な槍ですか?」
尋ねると、店員が誇らしげに答えた。
「これはダンジョンでドロップされた槍です。投げても必ず持ち主のもとに戻るという優れものなんです。600万円と少しお高いですが、それでもダンジョンドロップとしては破格の安さなんですよ。くて投げられる人がほとんどいないため、せっかくの『投げても手元に戻る』という特殊機能を活かせず、結局誰も買わないんですよね」
俺が興味深げにその槍を手に取ると、森雪さんも試そうとしたが、持ち上げるのが精一杯で、とてもではないが振り回すのは到底無理そうだった。
「それが普通の反応ですよ。実際、この槍を振り回せるのはA級ハンターくらいだと言われています。ただ、剣を好む人が多くて結局売れ残ってしまい、オブジェと化しているんです」
店員は笑いながら説明してくれた。
俺はその槍を手に取った時、ずっしりとはしているが、振り回すのが無理だとは思えなかった。自己再生機能も備わっていて、性能としては申し分ないがやはり重さがネックらしい。
「これ、いいな。盾と槍、両方買います。」
俺は即決でそう告げた。店員は少し驚いた様子だったが、すぐに準備を始めてくれた。
「名前は・・・」
槍の名前を確認しつつ、これが自分にとっての新たな武器だと思いながら手に取る。
その時、森雪さんが心配そうに
「お金、大丈夫なの?」
「まだ換金してないボスの魔石があるし、手持ちを使い切ってもあの後もダンジョンに潜っていたから問題ないよ」
彼女は少し安心したようにうなずいた。
「それより・・・服、買わない?」
しかし、次の瞬間少し言いにくそうに提案をしてきた。
俺はその言葉で、自分の今のダサい格好を思い出し、恥ずかしくなった。
「た、確かに・・・」
彼女の提案に従う1択しかない。
「じゃあ、これを受け取るのは後にしてもらって、帰りにピックアップするようにしようか。移動用に袋に入れてくれますか?」
店員に頼み、ひとまず武器と防具の受け取りを後回しにし、近くのアパレル店へ向かうことにした。
42
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
異世界悪霊譚 ~無能な兄に殺され悪霊になってしまったけど、『吸収』で魔力とスキルを集めていたら世界が畏怖しているようです~
テツみン
ファンタジー
『鑑定——』
エリオット・ラングレー
種族 悪霊
HP 測定不能
MP 測定不能
スキル 「鑑定」、「無限収納」、「全属性魔法」、「思念伝達」、「幻影」、「念動力」……他、多数
アビリティ 「吸収」、「咆哮」、「誘眠」、「脱兎」、「猪突」、「貪食」……他、多数
次々と襲ってくる悪霊を『吸収』し、魔力とスキルを獲得した結果、エリオットは各国が恐れるほどの強大なチカラを持つ存在となっていた!
だけど、ステータス表をよーーーーっく見てほしい! そう、種族のところを!
彼も悪霊――つまり「死んでいた」のだ!
これは、無念の死を遂げたエリオット少年が悪霊となり、復讐を果たす――つもりが、なぜか王国の大惨事に巻き込まれ、救国の英雄となる話………悪霊なんだけどね。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる