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第36話 槍と盾
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多少の?トラブルがあったものの、予定通りの電車に乗って隣の市に向かう。
電車の中でも森雪さんは自然な感じで腕を自ら俺の腕に絡ませ、またしても恋人のような雰囲気になるが、先ほどのナンパがよほど怖かったから知人にしがみついているだけで、好意からと勘違いしてはいけない。
だが、彼女が寄り添うことで腕が何かに触れていることに気づく。しかし、胸の柔らかさを期待していたのに、微妙な感触だ。いや、硬い・・・
「ん?」
俺は不思議に思い、森雪さんに聞いてみる。まさかビキニアーマーを身に着けていないよね?
「あの・・・その、もしかして・・・服の下に何か着てる?」
森雪さんは少し頬を赤らめながら、こくんと頷いたが、発した内容に驚きを隠せなかった。
「実は・・・ビキニアーマーを着てきたの」
まさかと思ったが、どうやら本当にそうらしい。
「それって、ダンジョン用の装備じゃ?・・・」
「だって、何かあったら怖いでしょ?安全第一だよ」
彼女は真剣な表情で答える。どうやら森雪さんは普段から用心深いタイプらしい。
「まあ、何事も準備は大切だよね」
俺は半ば呆れつつも笑って返す。微妙な感触は納得できたものの、電車の中でビキニアーマーを着てる彼女の姿を想像すると、やっぱりちょっと笑ってしまう。いや想像してニヤけてしまう。
電車を降りると寄り道をせず武器や防具を扱う通称武器屋へ向かう。駅前から少し歩いた場所にあるその店は、ハンター専用の武器や防具を扱っている専門店だ。中に入ると、ずらりと並んだ武器や防具が目に飛び込んできて、少し緊張する。
「ここがハンター御用達の店か・・・」
俺は周囲を見渡しながら呟いた。
森雪さんは早速、店のスタッフにハンター証を見せ店内を案内してもらう。
「どれがいいかな・・・?」
武器を吟味する彼女を横目で見つつ、俺も何かしっくりくる装備がないかなと探し始める。
しばらくして俺は盾と槍の組み合わせに惹かれた。シンプルだが堅実な武器で、少し使い込まれた感じが逆に安心感を与える。何度も試しに持ってみると手にしっくりと馴染むのがわかる。
「これ、いいかも」
俺は呟く。
「それ、かっこいいね」
森雪さんも微笑む。彼女も自分の新しい装備に満足しているようで、少し誇らしげな表情を見せたが見た目は良いが軽すぎて保留だ。彼女は小さな盾とメイスを選ぶ。
武器屋の店内を見回していると、ひと際目を引く大きな盾が目に入った。アクリル製と思われる透明な盾だが、少しくすんでいて、分厚さが際立っていた。俺はその盾に近づき手に取ってみた。
「それなりに重いけど、思ったより軽いな・・・」
自然に声が漏れ、軽々と持ち上げていた。すると、隣で見ていた森雪さんも持ち上げてみることにした。
「私も持てるかな?」
試してみたが、片手では持ち上げることができなかった。苦笑いしながら抱きかかえる形で少し浮く低度だ。
「無理・・・」
再度挑戦するもやはり僅かにしか持ち上がらなかった。
俺が左手で掴み飄々と振り回すと、森雪さんの目が点になっていた。
その様子を見ていた店員が驚いた表情を浮かべながら近寄ってきた。
「それ、800mmX400mm、厚さ40mmの特注品なんですよ。普通の盾よりかなり厚くて、注文したお客さんが『重すぎて持てない』とキャンセルした品なんです。15kgちょっとあるんですけど、軽々と振り回すなんてお兄さんは若いのにすごいですね。余程のことがない限り割れないと思いますよ。そうですね、お値段は50万円です」
俺はその説明を聞きながら盾を確認する。確かに15kgありそうだが、俺にはそこまで重く感じなかった。
すこしくすんでいるが透明で、前方の視界が確保できるうえに頑丈なら文句なしだ。
一方、森雪さんは武器を物色していて、目を引いたのは槍だった。
「これ、何か特別な槍ですか?」
尋ねると、店員が誇らしげに答えた。
「これはダンジョンでドロップされた槍です。投げても必ず持ち主のもとに戻るという優れものなんです。600万円と少しお高いですが、それでもダンジョンドロップとしては破格の安さなんですよ。くて投げられる人がほとんどいないため、せっかくの『投げても手元に戻る』という特殊機能を活かせず、結局誰も買わないんですよね」
俺が興味深げにその槍を手に取ると、森雪さんも試そうとしたが、持ち上げるのが精一杯で、とてもではないが振り回すのは到底無理そうだった。
「それが普通の反応ですよ。実際、この槍を振り回せるのはA級ハンターくらいだと言われています。ただ、剣を好む人が多くて結局売れ残ってしまい、オブジェと化しているんです」
店員は笑いながら説明してくれた。
俺はその槍を手に取った時、ずっしりとはしているが、振り回すのが無理だとは思えなかった。自己再生機能も備わっていて、性能としては申し分ないがやはり重さがネックらしい。
「これ、いいな。盾と槍、両方買います。」
俺は即決でそう告げた。店員は少し驚いた様子だったが、すぐに準備を始めてくれた。
「名前は・・・」
槍の名前を確認しつつ、これが自分にとっての新たな武器だと思いながら手に取る。
その時、森雪さんが心配そうに
「お金、大丈夫なの?」
「まだ換金してないボスの魔石があるし、手持ちを使い切ってもあの後もダンジョンに潜っていたから問題ないよ」
彼女は少し安心したようにうなずいた。
「それより・・・服、買わない?」
しかし、次の瞬間少し言いにくそうに提案をしてきた。
俺はその言葉で、自分の今のダサい格好を思い出し、恥ずかしくなった。
「た、確かに・・・」
彼女の提案に従う1択しかない。
「じゃあ、これを受け取るのは後にしてもらって、帰りにピックアップするようにしようか。移動用に袋に入れてくれますか?」
店員に頼み、ひとまず武器と防具の受け取りを後回しにし、近くのアパレル店へ向かうことにした。
電車の中でも森雪さんは自然な感じで腕を自ら俺の腕に絡ませ、またしても恋人のような雰囲気になるが、先ほどのナンパがよほど怖かったから知人にしがみついているだけで、好意からと勘違いしてはいけない。
だが、彼女が寄り添うことで腕が何かに触れていることに気づく。しかし、胸の柔らかさを期待していたのに、微妙な感触だ。いや、硬い・・・
「ん?」
俺は不思議に思い、森雪さんに聞いてみる。まさかビキニアーマーを身に着けていないよね?
「あの・・・その、もしかして・・・服の下に何か着てる?」
森雪さんは少し頬を赤らめながら、こくんと頷いたが、発した内容に驚きを隠せなかった。
「実は・・・ビキニアーマーを着てきたの」
まさかと思ったが、どうやら本当にそうらしい。
「それって、ダンジョン用の装備じゃ?・・・」
「だって、何かあったら怖いでしょ?安全第一だよ」
彼女は真剣な表情で答える。どうやら森雪さんは普段から用心深いタイプらしい。
「まあ、何事も準備は大切だよね」
俺は半ば呆れつつも笑って返す。微妙な感触は納得できたものの、電車の中でビキニアーマーを着てる彼女の姿を想像すると、やっぱりちょっと笑ってしまう。いや想像してニヤけてしまう。
電車を降りると寄り道をせず武器や防具を扱う通称武器屋へ向かう。駅前から少し歩いた場所にあるその店は、ハンター専用の武器や防具を扱っている専門店だ。中に入ると、ずらりと並んだ武器や防具が目に飛び込んできて、少し緊張する。
「ここがハンター御用達の店か・・・」
俺は周囲を見渡しながら呟いた。
森雪さんは早速、店のスタッフにハンター証を見せ店内を案内してもらう。
「どれがいいかな・・・?」
武器を吟味する彼女を横目で見つつ、俺も何かしっくりくる装備がないかなと探し始める。
しばらくして俺は盾と槍の組み合わせに惹かれた。シンプルだが堅実な武器で、少し使い込まれた感じが逆に安心感を与える。何度も試しに持ってみると手にしっくりと馴染むのがわかる。
「これ、いいかも」
俺は呟く。
「それ、かっこいいね」
森雪さんも微笑む。彼女も自分の新しい装備に満足しているようで、少し誇らしげな表情を見せたが見た目は良いが軽すぎて保留だ。彼女は小さな盾とメイスを選ぶ。
武器屋の店内を見回していると、ひと際目を引く大きな盾が目に入った。アクリル製と思われる透明な盾だが、少しくすんでいて、分厚さが際立っていた。俺はその盾に近づき手に取ってみた。
「それなりに重いけど、思ったより軽いな・・・」
自然に声が漏れ、軽々と持ち上げていた。すると、隣で見ていた森雪さんも持ち上げてみることにした。
「私も持てるかな?」
試してみたが、片手では持ち上げることができなかった。苦笑いしながら抱きかかえる形で少し浮く低度だ。
「無理・・・」
再度挑戦するもやはり僅かにしか持ち上がらなかった。
俺が左手で掴み飄々と振り回すと、森雪さんの目が点になっていた。
その様子を見ていた店員が驚いた表情を浮かべながら近寄ってきた。
「それ、800mmX400mm、厚さ40mmの特注品なんですよ。普通の盾よりかなり厚くて、注文したお客さんが『重すぎて持てない』とキャンセルした品なんです。15kgちょっとあるんですけど、軽々と振り回すなんてお兄さんは若いのにすごいですね。余程のことがない限り割れないと思いますよ。そうですね、お値段は50万円です」
俺はその説明を聞きながら盾を確認する。確かに15kgありそうだが、俺にはそこまで重く感じなかった。
すこしくすんでいるが透明で、前方の視界が確保できるうえに頑丈なら文句なしだ。
一方、森雪さんは武器を物色していて、目を引いたのは槍だった。
「これ、何か特別な槍ですか?」
尋ねると、店員が誇らしげに答えた。
「これはダンジョンでドロップされた槍です。投げても必ず持ち主のもとに戻るという優れものなんです。600万円と少しお高いですが、それでもダンジョンドロップとしては破格の安さなんですよ。くて投げられる人がほとんどいないため、せっかくの『投げても手元に戻る』という特殊機能を活かせず、結局誰も買わないんですよね」
俺が興味深げにその槍を手に取ると、森雪さんも試そうとしたが、持ち上げるのが精一杯で、とてもではないが振り回すのは到底無理そうだった。
「それが普通の反応ですよ。実際、この槍を振り回せるのはA級ハンターくらいだと言われています。ただ、剣を好む人が多くて結局売れ残ってしまい、オブジェと化しているんです」
店員は笑いながら説明してくれた。
俺はその槍を手に取った時、ずっしりとはしているが、振り回すのが無理だとは思えなかった。自己再生機能も備わっていて、性能としては申し分ないがやはり重さがネックらしい。
「これ、いいな。盾と槍、両方買います。」
俺は即決でそう告げた。店員は少し驚いた様子だったが、すぐに準備を始めてくれた。
「名前は・・・」
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その時、森雪さんが心配そうに
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「それより・・・服、買わない?」
しかし、次の瞬間少し言いにくそうに提案をしてきた。
俺はその言葉で、自分の今のダサい格好を思い出し、恥ずかしくなった。
「た、確かに・・・」
彼女の提案に従う1択しかない。
「じゃあ、これを受け取るのは後にしてもらって、帰りにピックアップするようにしようか。移動用に袋に入れてくれますか?」
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