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第32話 スルメイラからの逆襲
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スルメイラは森雪さんの手からビキニアーマーをすっと奪い去ったと言うか、手に取ると頷きながら「ふむふむ」とまるで鑑定士のようにビキニアーマーをじっくりと観察し始めた。
「ほほう、これは・・・すんごい代物ですよ、ご主人様!」
目を輝かせながら突然言い出す。
俺と森雪さんが驚いていると、スルメイラは嬉しそうに続けた。
「このビキニアーマー、ただの装備じゃないよ!まず、見た目はただのセクシーな鎧に見えるけど・・・実は、ものすごい魔力を秘めているんです!特に防御力が異常に高く、物理攻撃や魔法攻撃を大幅に軽減できるの。しかも、これを着た者の身体能力も大幅に引き上げる効果があるわ。さらに、着ると自動的に戦闘時の反応速度もアップする優れものよ!」
俺と森雪さんは思わず顔を見合わせた。
「そんなすごいものなのか・・・」
俺が呟くと、スルメイラは満足げに頷き、さらに話を続けた。
「ただし、ちょっと問題があるのです。これを装備するには相応の精神力が必要なんだよ。じゃないと、着る人の意志を少しずつ支配しちゃうかもしれないの。特に自己意識が強いと、アーマーが自分の体の一部だと錯覚してしまうことがあるの。逆に心や意志の弱い人が着ると、アーマーの保護欲が働き、防御力が物凄いの。でも少し強気になるのが難点かな?まさに使う者を選ぶ装備と言っても過言じゃないんだよ!まぁ、ご主人様あなら大丈夫だろうけど、どう?着てみる?なんなら手伝うよ!」
俺は急に視線を感じ、ビキニアーマーをじっと見つめる森雪さんと、何とも言えない表情で俺を見ているスルメイラに気づいた。
「いやいや!俺は着られないし、森雪さんが着るかどうかも彼女次第だから!」
慌てて言い訳をする俺。
「そ、そんな・・・凄そうなのを・・・私に?」
森雪さんは戸惑いながらも、スルメイラの説明に少し興味を持った様子だった。
森雪さんはスルメイラに突き飛ばされた時に足をくじいたようで、回復魔法を使ったはずだけど歩くのが辛そうだった。
そして、痛む足がカクンとなり、よろけて倒れる。
咄嗟に抱きとめる。
「森雪さん、さっき足を挫いていたんだね・・・ここは奥の方であよれだから、俺が背負うよ。森雪さんは黙っておぶされて!」
森雪さんはあわあわしていたけど、スルメイラに促され俺の背後に回る。
しかし、最後は背中にくっつかないのをもどかしく思ったスルメイラが背中を押し、俺の背中に森雪さんがぶつかる形となったが、俺は森雪さんを一気に背負った。
「そ、そんな・・・悪いわ・・・」
「気にしないで。何か出たらスルメイラが倒すから、森雪さんはしばらく背負われててよ」
「だって、私ってきっと重いよ?」
「ふふふ。俺、体力だけは自信があるんだよ。ほら、森雪さんは軽いからなんともないさ!」
そうして森雪さんを背中におんぶしながら、俺は何とかダンジョンの出口を目指して歩いていた。正確には階段が近いので2階層に降り、転移版を使う。
彼女の体のぬくもりがじわりと伝わってくる。そして女性特有のプニッとした柔らかさは・・・感じなかった。
何故ならハンターの常識として、胸はガードするものだから、森雪さんも皮の胸当てを着ている。
多少曲がるが、ベルトほどの硬さの革をなめし、女性用はバストサイズに合わせて作られているが、背中に押し付けられるのは、その硬い皮の胸当ての感触で正直少し痛い。
胸の感触なんてダンジョンでは感じないのさ。
それにしても、スルメイラが俺の方を見てニヤニヤしているのが気になって仕方がない。
「ご主人様、背中の感触はどんな感じですか?」と、スルメイラが意地悪そうに聞いてくる。
「な、なに言ってんだよ、別に何も感じてねぇよ!」俺はあわてて否定するが、顔が熱くなってきているのが自分でもわかる。背中のぬくもりが急に意識に上がってしまい、ますます焦る。
「ほうほう、そういうことですか・・・。ただ、ぬくもりだけじゃない感触もあるんじゃないですか?」
スルメイラがからかうように言って、さらに俺の動揺を誘う。
「おい、やめろって!そんなこと気にしてねぇから!胸当てをしてるから少し痛いくらいなんだぞ!」俺は必死に声を張るが、どうしても意識が背中に向いてしまう。確かに、森雪さんの体の感触は胸当ての所以外思った以上に柔らかくて・・・いや、ダメだ!そんなことを考えちゃいけない。
「ふふん、そうは言っても、ご主人様もの顔が赤くなってますよ?それとも…森雪さんの背中のぬくもりに、他のことまで考えちゃったとか?」
スルメイラがさらに追い打ちをかけるように言ってくる。
「は、はうう・・・」
突然、森雪さんが背中で小さく声を漏らすのが聞こえた。
「も、森雪さん?どうした?」
俺は驚いて振り向こうとするが、彼女は顔を俺の背中に埋めてしまっている。
「ごめんね、銀治君・・・。なんか、その・・・背中にくっついてるのが・・・気になって・・・胸当てのところ痛いって言ってたから気になるの」
彼女が小さな声で言った。
俺は急に意識が背中から外れなくなり、ますます焦りを覚える。
「いや、全然大丈夫だって!俺も、気にしてないから・・・」
「本当に?・・・」
森雪さんがさらに小さな声で聞いてきて、背中にピタリとくっついたまま。
首に絡みつく腕の柔らかさと、髪の毛からわずかに漂うシャンプーの匂いが心地よい。
「う、うん、もちろん!」
俺は必死で答えたけど、どうしても背中の感触から意識が離れない。スルメイラはそんな俺を見て楽しんでいるかのように、ますますニヤニヤしている。
「ほらほら、ご主人様、正直に言わないとダメですよ?森雪さんの胸は結構いい感じの感触でしょ?」
とからかうスルメイラに対して、俺はもう何も言い返せない。ただ、心の中で頼むから、もう黙ってくれ!と叫ぶしかなかった。
「ほほう、これは・・・すんごい代物ですよ、ご主人様!」
目を輝かせながら突然言い出す。
俺と森雪さんが驚いていると、スルメイラは嬉しそうに続けた。
「このビキニアーマー、ただの装備じゃないよ!まず、見た目はただのセクシーな鎧に見えるけど・・・実は、ものすごい魔力を秘めているんです!特に防御力が異常に高く、物理攻撃や魔法攻撃を大幅に軽減できるの。しかも、これを着た者の身体能力も大幅に引き上げる効果があるわ。さらに、着ると自動的に戦闘時の反応速度もアップする優れものよ!」
俺と森雪さんは思わず顔を見合わせた。
「そんなすごいものなのか・・・」
俺が呟くと、スルメイラは満足げに頷き、さらに話を続けた。
「ただし、ちょっと問題があるのです。これを装備するには相応の精神力が必要なんだよ。じゃないと、着る人の意志を少しずつ支配しちゃうかもしれないの。特に自己意識が強いと、アーマーが自分の体の一部だと錯覚してしまうことがあるの。逆に心や意志の弱い人が着ると、アーマーの保護欲が働き、防御力が物凄いの。でも少し強気になるのが難点かな?まさに使う者を選ぶ装備と言っても過言じゃないんだよ!まぁ、ご主人様あなら大丈夫だろうけど、どう?着てみる?なんなら手伝うよ!」
俺は急に視線を感じ、ビキニアーマーをじっと見つめる森雪さんと、何とも言えない表情で俺を見ているスルメイラに気づいた。
「いやいや!俺は着られないし、森雪さんが着るかどうかも彼女次第だから!」
慌てて言い訳をする俺。
「そ、そんな・・・凄そうなのを・・・私に?」
森雪さんは戸惑いながらも、スルメイラの説明に少し興味を持った様子だった。
森雪さんはスルメイラに突き飛ばされた時に足をくじいたようで、回復魔法を使ったはずだけど歩くのが辛そうだった。
そして、痛む足がカクンとなり、よろけて倒れる。
咄嗟に抱きとめる。
「森雪さん、さっき足を挫いていたんだね・・・ここは奥の方であよれだから、俺が背負うよ。森雪さんは黙っておぶされて!」
森雪さんはあわあわしていたけど、スルメイラに促され俺の背後に回る。
しかし、最後は背中にくっつかないのをもどかしく思ったスルメイラが背中を押し、俺の背中に森雪さんがぶつかる形となったが、俺は森雪さんを一気に背負った。
「そ、そんな・・・悪いわ・・・」
「気にしないで。何か出たらスルメイラが倒すから、森雪さんはしばらく背負われててよ」
「だって、私ってきっと重いよ?」
「ふふふ。俺、体力だけは自信があるんだよ。ほら、森雪さんは軽いからなんともないさ!」
そうして森雪さんを背中におんぶしながら、俺は何とかダンジョンの出口を目指して歩いていた。正確には階段が近いので2階層に降り、転移版を使う。
彼女の体のぬくもりがじわりと伝わってくる。そして女性特有のプニッとした柔らかさは・・・感じなかった。
何故ならハンターの常識として、胸はガードするものだから、森雪さんも皮の胸当てを着ている。
多少曲がるが、ベルトほどの硬さの革をなめし、女性用はバストサイズに合わせて作られているが、背中に押し付けられるのは、その硬い皮の胸当ての感触で正直少し痛い。
胸の感触なんてダンジョンでは感じないのさ。
それにしても、スルメイラが俺の方を見てニヤニヤしているのが気になって仕方がない。
「ご主人様、背中の感触はどんな感じですか?」と、スルメイラが意地悪そうに聞いてくる。
「な、なに言ってんだよ、別に何も感じてねぇよ!」俺はあわてて否定するが、顔が熱くなってきているのが自分でもわかる。背中のぬくもりが急に意識に上がってしまい、ますます焦る。
「ほうほう、そういうことですか・・・。ただ、ぬくもりだけじゃない感触もあるんじゃないですか?」
スルメイラがからかうように言って、さらに俺の動揺を誘う。
「おい、やめろって!そんなこと気にしてねぇから!胸当てをしてるから少し痛いくらいなんだぞ!」俺は必死に声を張るが、どうしても意識が背中に向いてしまう。確かに、森雪さんの体の感触は胸当ての所以外思った以上に柔らかくて・・・いや、ダメだ!そんなことを考えちゃいけない。
「ふふん、そうは言っても、ご主人様もの顔が赤くなってますよ?それとも…森雪さんの背中のぬくもりに、他のことまで考えちゃったとか?」
スルメイラがさらに追い打ちをかけるように言ってくる。
「は、はうう・・・」
突然、森雪さんが背中で小さく声を漏らすのが聞こえた。
「も、森雪さん?どうした?」
俺は驚いて振り向こうとするが、彼女は顔を俺の背中に埋めてしまっている。
「ごめんね、銀治君・・・。なんか、その・・・背中にくっついてるのが・・・気になって・・・胸当てのところ痛いって言ってたから気になるの」
彼女が小さな声で言った。
俺は急に意識が背中から外れなくなり、ますます焦りを覚える。
「いや、全然大丈夫だって!俺も、気にしてないから・・・」
「本当に?・・・」
森雪さんがさらに小さな声で聞いてきて、背中にピタリとくっついたまま。
首に絡みつく腕の柔らかさと、髪の毛からわずかに漂うシャンプーの匂いが心地よい。
「う、うん、もちろん!」
俺は必死で答えたけど、どうしても背中の感触から意識が離れない。スルメイラはそんな俺を見て楽しんでいるかのように、ますますニヤニヤしている。
「ほらほら、ご主人様、正直に言わないとダメですよ?森雪さんの胸は結構いい感じの感触でしょ?」
とからかうスルメイラに対して、俺はもう何も言い返せない。ただ、心の中で頼むから、もう黙ってくれ!と叫ぶしかなかった。
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