30 / 70
第30話 イレギュラー再び
しおりを挟む
袋小路を見つけると森雪さんとスルメイラが話を始めた。
袋小路は背後を気にしないで済むから、森雪さんはそこで話をしようとした様だ。
俺はスルメイラと森雪さんが袋小路で話している間、いや、スルメイラが説教され始めたので少し奥へと歩を進めることにした。
二人が話しているのを見てどこか安心してしまったのかもしれない。
ふと、遠くから「大変!」という森雪さんの声が聞こえてきた。
数秒後「銀治君!」名前を呼ばれ、驚きと焦りが胸を駆け巡った。
気づけば俺は1階層の階段が見えるところまで来ていたが、森雪さんの声がした瞬間、階段の向こうから不穏な気配が漂ってきた。
胸の奥で何かが警鐘を鳴らし、思わず剣を構えて立ち止まる。その瞬間、そこから出てきた何かは俺を無視して森雪さんの方に向かって行ったので、俺は慌てて駆け出した。
そこに現れたのは、巨大なミノタウロス――このダンジョンで出るのは一箇所のみのはず・・・7階層のフロアボスだ。スルメイラを召喚しようと思ったが、そういえば森雪さんと一緒にいるんだった。ミノタウロスが見えると、その先に森雪さんとスルメイラが見えた。スルメイラは森雪さんをかばおうとして突き飛ばす。その隙にこん棒がスルメイラを吹き飛ばすも、壁に激突する寸前に回転し、壁を蹴って格好良く着地する。言質は残念だが、体さばきは華麗で嫌味なくらいカッコ良い。ふわっと舞ったがスカートが捲れる、下着が見えないギリギリで、慌てて整えていた。
そこに隙が生まれ、ミノタウロスが斬馬刀?を振りスルメイラの背後を襲う。
まずいと思いカードに戻すことにした。
「戻れするメイラ!」
ぽすんと音がしてスルメイラがカードに戻り、斬馬刀が空を斬る。
「森雪さんに何をするんだ!許さんぞ!」
はっとなり叫んだ。スルメイラのことは置いといて、俺はサブウェポンのコンバットナイフを握ると、躊躇うことなく投げた。するとミノタウロスの分厚く筋肉ムキムキな背中に刺さる。
しかし、筋肉に阻まれて大したダメージは入らないが、目的はヘイトを稼ぐこと。
黒いビキニアーマーを着るなどある意味不気味で恐ろしい姿をしており、ものすごい形相になり俺を睨む。
よしっ!ヘイトが俺に向いたぞ。そして鼻息を荒くしたミノタウロスが俺に向かって突進してくる。巨体が地響きを立て、迫りくる。俺は一瞬も目を離せない。けれど――その突進は、思っていたよりも遅い。確かに力強いが、意外と避けられる。
「・・・あれ、これ…いけるか?」徐々に自信が戻ってきた。俺は恐怖を振り払って、剣を構え直す。
徐々に自信が戻ってきた。俺は恐怖を振り払って、剣を構え直す。最初の一撃を避けると反撃に転じた。ミノタウロスの振り下ろした斧をかわし、隙を見つけて切り込む。思ったよりも戦えていることに気づいた。
「いける、これなら!」
俺は流れるように攻撃を繰り出し、ミノタウロスの動きを見切りながら、的確に斬り込んでいった。10度目の交戦の後、剣がミノタウロスの胸に深く食い込み、ついにその巨体が崩れ落ちた。
「ぐああああ…!」
ミノタウロスの断末魔が響き、俺は立ち尽くした。手元を見つめると、震えていた手がもう安定している。まさか――7階層のフロアボスを、こんなにもあっさり倒せるとは。
「俺・・・本当にこんなに強くなってたのか・・・?」
驚きとともに、自分の成長を実感する。戦いは俺を確かに強くしていたのだ。森雪さんやスルメイラに見守られながら、この感覚がじわりと広がっていった。
俺は肩で息をしながら、ミノタウロスの体が霧のように消えていく様子を見つめていた。その瞬間、わずかにダンジョンが揺れた気がした。地面に転がるのは、テニスボールほどの大きさの魔石。これがこの戦いの報酬だということを示していた。
「これを売れば…50万か…」
俺は思わずごくりと唾を飲み込む。有名なミノタウロスの角も残されていて、それがフロアボスだったことを確信させた。休み時間に森雪さんがこのダンジョンのボスについて教えてくれたことを思い出す。
だが、ふと足元を見ると、何故かビキニアーマーがドロップしていた。…まさかこれは、あのミノタウロスが落としたものなのか?鑑定してみないとわからないが、7階層のボスのドロップがただのレア(R)なわけがない。SSR級のレアリティがあってもおかしくないはずだ。もしや、あのミノタウロス…メスだったのか?
不意に森雪さんのことを思い出し、急いで彼女の元へ戻ると、なんと彼女は一人だった。スルメイラの姿がない。森雪さんが慌てた様子で駆け寄ってくるが、俺が手にしているビキニアーマーを見た途端、その目がじっと俺を見据えた。
「なにそれ?・・・」
「いや、これ、ボスが・・・」
俺が弁解しようとするも、彼女の目はジト目になっていた。まるで、「本当にそれがドロップしたの?」とでも言いたげな表情だ。
袋小路は背後を気にしないで済むから、森雪さんはそこで話をしようとした様だ。
俺はスルメイラと森雪さんが袋小路で話している間、いや、スルメイラが説教され始めたので少し奥へと歩を進めることにした。
二人が話しているのを見てどこか安心してしまったのかもしれない。
ふと、遠くから「大変!」という森雪さんの声が聞こえてきた。
数秒後「銀治君!」名前を呼ばれ、驚きと焦りが胸を駆け巡った。
気づけば俺は1階層の階段が見えるところまで来ていたが、森雪さんの声がした瞬間、階段の向こうから不穏な気配が漂ってきた。
胸の奥で何かが警鐘を鳴らし、思わず剣を構えて立ち止まる。その瞬間、そこから出てきた何かは俺を無視して森雪さんの方に向かって行ったので、俺は慌てて駆け出した。
そこに現れたのは、巨大なミノタウロス――このダンジョンで出るのは一箇所のみのはず・・・7階層のフロアボスだ。スルメイラを召喚しようと思ったが、そういえば森雪さんと一緒にいるんだった。ミノタウロスが見えると、その先に森雪さんとスルメイラが見えた。スルメイラは森雪さんをかばおうとして突き飛ばす。その隙にこん棒がスルメイラを吹き飛ばすも、壁に激突する寸前に回転し、壁を蹴って格好良く着地する。言質は残念だが、体さばきは華麗で嫌味なくらいカッコ良い。ふわっと舞ったがスカートが捲れる、下着が見えないギリギリで、慌てて整えていた。
そこに隙が生まれ、ミノタウロスが斬馬刀?を振りスルメイラの背後を襲う。
まずいと思いカードに戻すことにした。
「戻れするメイラ!」
ぽすんと音がしてスルメイラがカードに戻り、斬馬刀が空を斬る。
「森雪さんに何をするんだ!許さんぞ!」
はっとなり叫んだ。スルメイラのことは置いといて、俺はサブウェポンのコンバットナイフを握ると、躊躇うことなく投げた。するとミノタウロスの分厚く筋肉ムキムキな背中に刺さる。
しかし、筋肉に阻まれて大したダメージは入らないが、目的はヘイトを稼ぐこと。
黒いビキニアーマーを着るなどある意味不気味で恐ろしい姿をしており、ものすごい形相になり俺を睨む。
よしっ!ヘイトが俺に向いたぞ。そして鼻息を荒くしたミノタウロスが俺に向かって突進してくる。巨体が地響きを立て、迫りくる。俺は一瞬も目を離せない。けれど――その突進は、思っていたよりも遅い。確かに力強いが、意外と避けられる。
「・・・あれ、これ…いけるか?」徐々に自信が戻ってきた。俺は恐怖を振り払って、剣を構え直す。
徐々に自信が戻ってきた。俺は恐怖を振り払って、剣を構え直す。最初の一撃を避けると反撃に転じた。ミノタウロスの振り下ろした斧をかわし、隙を見つけて切り込む。思ったよりも戦えていることに気づいた。
「いける、これなら!」
俺は流れるように攻撃を繰り出し、ミノタウロスの動きを見切りながら、的確に斬り込んでいった。10度目の交戦の後、剣がミノタウロスの胸に深く食い込み、ついにその巨体が崩れ落ちた。
「ぐああああ…!」
ミノタウロスの断末魔が響き、俺は立ち尽くした。手元を見つめると、震えていた手がもう安定している。まさか――7階層のフロアボスを、こんなにもあっさり倒せるとは。
「俺・・・本当にこんなに強くなってたのか・・・?」
驚きとともに、自分の成長を実感する。戦いは俺を確かに強くしていたのだ。森雪さんやスルメイラに見守られながら、この感覚がじわりと広がっていった。
俺は肩で息をしながら、ミノタウロスの体が霧のように消えていく様子を見つめていた。その瞬間、わずかにダンジョンが揺れた気がした。地面に転がるのは、テニスボールほどの大きさの魔石。これがこの戦いの報酬だということを示していた。
「これを売れば…50万か…」
俺は思わずごくりと唾を飲み込む。有名なミノタウロスの角も残されていて、それがフロアボスだったことを確信させた。休み時間に森雪さんがこのダンジョンのボスについて教えてくれたことを思い出す。
だが、ふと足元を見ると、何故かビキニアーマーがドロップしていた。…まさかこれは、あのミノタウロスが落としたものなのか?鑑定してみないとわからないが、7階層のボスのドロップがただのレア(R)なわけがない。SSR級のレアリティがあってもおかしくないはずだ。もしや、あのミノタウロス…メスだったのか?
不意に森雪さんのことを思い出し、急いで彼女の元へ戻ると、なんと彼女は一人だった。スルメイラの姿がない。森雪さんが慌てた様子で駆け寄ってくるが、俺が手にしているビキニアーマーを見た途端、その目がじっと俺を見据えた。
「なにそれ?・・・」
「いや、これ、ボスが・・・」
俺が弁解しようとするも、彼女の目はジト目になっていた。まるで、「本当にそれがドロップしたの?」とでも言いたげな表情だ。
45
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
異世界で俺だけレベルが上がらない! だけど努力したら最強になれるらしいです?
澤檸檬
ファンタジー
旧題 努力=結果
異世界の神の勝手によって異世界に転移することになった倉野。
実際に異世界で確認した常識と自分に与えられた能力が全く違うことに少しずつ気付く。
異世界の住人はレベルアップによってステータスが上がっていくようだったが、倉野にだけレベルが存在せず、行動を繰り返すことによってスキルを習得するシステムが採用されていた。
そのスキル習得システムと異世界の常識の差が倉野を最強の人間へと押し上げていく。
だが、倉野はその能力を活かして英雄になろうだとか、悪用しようだとかそういった上昇志向を見せるわけでもなく、第二の人生と割り切ってファンタジーな世界を旅することにした。
最強を隠して異世界を巡る倉野。各地での出会いと別れ、冒険と楽しみ。元居た世界にはない刺激が倉野の第二の人生を彩っていく。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる