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第14話 謎の人物による尋問
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校長室の前に着くと、校長は俺に向き直った。
「すまないが少し待っていてくれ」
ちょっと待ってくれと言うと校長は一人で中に入ったが、どうやら電話をしていたようだ。
・
・
・
「すまないな。急いで連絡を入れなければならなくてね。さあ、中に入ってくれ」
校長室に足を踏み入れた瞬間、空気が一変した。古びた木製の机と革張りの椅子、重厚なカーテンが遮る外の光が、部屋全体に緊張感を漂わせている。
校長は応接にあるソファーに腰掛け、その顔にはいつもの優しさはなく、厳しい眼差しが俺に向けられていた。
俺は2つの意味で緊張している。
ひとつはいわずもがなだと思うが、校長室なんて初めて入るし、一生縁のない所だと思っていたよ。
そして2つ目は森雪さん。
彼女は俺の手をぎゅっと握り、離そうとしない。
多分恋人のそれではなく、姉が幼い弟の手を握り、道路に飛び出さないようにするようなのだと思う。前者だったら嬉しいが、残念ながらそういう関係ではないし、そういうふうに見られてはいないと思う。俺に気があるなんて間違ってもなんて勘違いはすまい。道すがら心配そうに俺の顔をチラチラ見ていたから、余計そう思う。
余程今回のレイド戦のショックが大きかったのか、その反動かな?今の森雪さんは厳しい目をしている。
近くで見るとやはり綺麗だな!メガネをやめてコンタクトにすればよいのに・・・と、ふらちなことをつい思う。
森雪さんが俺の隣に立ち、心配そうに俺の顔を見つめている中、校長は応接に座るよう手振りで示した。
こういう場所というか、応接セットに座るときのマナーや決まりがわからないので、取り敢えず校長の様子を見、促されるのに任せようと思う。
校長が先に座っており、校長の手振りに促され、森雪さんが座りかけたので俺も腰掛けると、校長先生は一息つくと静かな声で問いかけた。
「市河君、君が無事で本当に良かった。しかし、君が今ここにいることに、どうにも違和感がある。何があったのか正直に話してくれるかね?」
俺は一瞬、言葉に詰まったが、正直に答えなければならないと決意してレイド戦で死にかけ、昨夜家に戻ったと簡単に話した。
「怪我はなかったのかね?」
それについて口を開こうとしたその瞬間、校長が突然俺の腕を見つめていることに気がついた。そして鋭い眼差しで上着を指差しながら言った。
「その腕・・・少し見せてくれないか?」
驚きつつも、俺はゆっくりと上着を脱ごうとした。だが、校長は焦りを感じたのか、俺の手を掴むと自ら上着を剥ぎ取った。
そこで露わになったのは、包帯がぐるぐる巻かれた左腕。不自然に短く、明らかに普通ではない状態だった。森雪さんはその場で息を呑み、口を押さえて絶句した。
校長もまた、驚愕の表情を浮かべ、深くため息をついた。
「これは一体・・・どうしてこんなことに?」
俺はレイド戦での役目、道中のことを話し、ボス部屋での絶望的な戦いについて話し始めた。暫くするとノックと共に校長室の扉が開き、ギルドからの使者が入ってきた。返事を待たずに・・・だ。
見知った顔が一人、そして見知らぬ年配の男性と共に現れた。見知った顔はギルドでの受付担当、水木さんだ。彼女は俺の姿を見て、一瞬戸惑った様子を見せたが、すぐに冷静さを取り戻し、隣の年配の男性に何かを耳打ちした。
その男性は俺の左腕を見ると、鋭い眼差しを俺にだけ向けて言った。
「君の名前は市河銀治君で間違いないな?」
彼の声は低く、しかし威圧的ではないが、素直に受け答えしなければならないなという迫力を感じさせるものだった。
俺は迷うことなく頷き、彼らの次の言葉を待った。
「君が生還したのは奇跡だ。しかし、その腕・・・まさか、今回失ったのか?君の身に何が起こったのか知る必要があるし、それよりも何か重大なことが隠されているのではないかと思うのだ」
ギルドからの使者たちは、明らかに俺の状況を探ろうとしていた。森雪さんは不安そうに俺を見つめ、何か言おうとしたが、言葉が出てこなかったようだ。
校長は深く息を吸い込み、ギルドの使者たちに向かって言った。
「この状況をどう理解すべきか、私にはまだわかりません。ですが、ハンターギルドの判断に委ねるしかないようだ。」
ギルドの年配の男性は頷き、再び俺に向き直った。
「市河君、君の身に何が起こったのか、全て話してもらう必要がある。今、この場で。」
俺は逃げることもできず、全てを話す覚悟を決めた。目の前の人々が何を知っているのか、そして俺の未来がどうなるのかはわからない。だが、今は真実を語るしかなかった。
しかし小心者の俺は疑問を口に出せずにいて、「あんた誰さ?」とか「人に物を尋ねる前にまず名乗るのが礼儀じゃないのか?」などと心の中でしか発せずに聞けなかった。少なくともハンターギルドの幹部だろう。水木さんの様子から、水木さんにとって目上の人っぽい・・・本当にこのひとは何者なのか・・・誰か教えてください・・・切実にお願いします!
「すまないが少し待っていてくれ」
ちょっと待ってくれと言うと校長は一人で中に入ったが、どうやら電話をしていたようだ。
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「すまないな。急いで連絡を入れなければならなくてね。さあ、中に入ってくれ」
校長室に足を踏み入れた瞬間、空気が一変した。古びた木製の机と革張りの椅子、重厚なカーテンが遮る外の光が、部屋全体に緊張感を漂わせている。
校長は応接にあるソファーに腰掛け、その顔にはいつもの優しさはなく、厳しい眼差しが俺に向けられていた。
俺は2つの意味で緊張している。
ひとつはいわずもがなだと思うが、校長室なんて初めて入るし、一生縁のない所だと思っていたよ。
そして2つ目は森雪さん。
彼女は俺の手をぎゅっと握り、離そうとしない。
多分恋人のそれではなく、姉が幼い弟の手を握り、道路に飛び出さないようにするようなのだと思う。前者だったら嬉しいが、残念ながらそういう関係ではないし、そういうふうに見られてはいないと思う。俺に気があるなんて間違ってもなんて勘違いはすまい。道すがら心配そうに俺の顔をチラチラ見ていたから、余計そう思う。
余程今回のレイド戦のショックが大きかったのか、その反動かな?今の森雪さんは厳しい目をしている。
近くで見るとやはり綺麗だな!メガネをやめてコンタクトにすればよいのに・・・と、ふらちなことをつい思う。
森雪さんが俺の隣に立ち、心配そうに俺の顔を見つめている中、校長は応接に座るよう手振りで示した。
こういう場所というか、応接セットに座るときのマナーや決まりがわからないので、取り敢えず校長の様子を見、促されるのに任せようと思う。
校長が先に座っており、校長の手振りに促され、森雪さんが座りかけたので俺も腰掛けると、校長先生は一息つくと静かな声で問いかけた。
「市河君、君が無事で本当に良かった。しかし、君が今ここにいることに、どうにも違和感がある。何があったのか正直に話してくれるかね?」
俺は一瞬、言葉に詰まったが、正直に答えなければならないと決意してレイド戦で死にかけ、昨夜家に戻ったと簡単に話した。
「怪我はなかったのかね?」
それについて口を開こうとしたその瞬間、校長が突然俺の腕を見つめていることに気がついた。そして鋭い眼差しで上着を指差しながら言った。
「その腕・・・少し見せてくれないか?」
驚きつつも、俺はゆっくりと上着を脱ごうとした。だが、校長は焦りを感じたのか、俺の手を掴むと自ら上着を剥ぎ取った。
そこで露わになったのは、包帯がぐるぐる巻かれた左腕。不自然に短く、明らかに普通ではない状態だった。森雪さんはその場で息を呑み、口を押さえて絶句した。
校長もまた、驚愕の表情を浮かべ、深くため息をついた。
「これは一体・・・どうしてこんなことに?」
俺はレイド戦での役目、道中のことを話し、ボス部屋での絶望的な戦いについて話し始めた。暫くするとノックと共に校長室の扉が開き、ギルドからの使者が入ってきた。返事を待たずに・・・だ。
見知った顔が一人、そして見知らぬ年配の男性と共に現れた。見知った顔はギルドでの受付担当、水木さんだ。彼女は俺の姿を見て、一瞬戸惑った様子を見せたが、すぐに冷静さを取り戻し、隣の年配の男性に何かを耳打ちした。
その男性は俺の左腕を見ると、鋭い眼差しを俺にだけ向けて言った。
「君の名前は市河銀治君で間違いないな?」
彼の声は低く、しかし威圧的ではないが、素直に受け答えしなければならないなという迫力を感じさせるものだった。
俺は迷うことなく頷き、彼らの次の言葉を待った。
「君が生還したのは奇跡だ。しかし、その腕・・・まさか、今回失ったのか?君の身に何が起こったのか知る必要があるし、それよりも何か重大なことが隠されているのではないかと思うのだ」
ギルドからの使者たちは、明らかに俺の状況を探ろうとしていた。森雪さんは不安そうに俺を見つめ、何か言おうとしたが、言葉が出てこなかったようだ。
校長は深く息を吸い込み、ギルドの使者たちに向かって言った。
「この状況をどう理解すべきか、私にはまだわかりません。ですが、ハンターギルドの判断に委ねるしかないようだ。」
ギルドの年配の男性は頷き、再び俺に向き直った。
「市河君、君の身に何が起こったのか、全て話してもらう必要がある。今、この場で。」
俺は逃げることもできず、全てを話す覚悟を決めた。目の前の人々が何を知っているのか、そして俺の未来がどうなるのかはわからない。だが、今は真実を語るしかなかった。
しかし小心者の俺は疑問を口に出せずにいて、「あんた誰さ?」とか「人に物を尋ねる前にまず名乗るのが礼儀じゃないのか?」などと心の中でしか発せずに聞けなかった。少なくともハンターギルドの幹部だろう。水木さんの様子から、水木さんにとって目上の人っぽい・・・本当にこのひとは何者なのか・・・誰か教えてください・・・切実にお願いします!
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