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第2章
第108話 ムネチカ
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ムネチカは鏡で整形後の姿を確認していたが、感動で泣きじゃくっていた。
俺はムネチカへ指示を出した。暫く横になり、30分位したらもう1度体を確認し、力を抑えた時と差がないか、セルフチェックをするようにし、異常があれば俺が寝ていても起こし、そうでなければ体を休めるよう伝えたのだ。
俺は処置で汗をかいたので取り急ぎ風呂場へ入浴し直す為に向かっていたが、疲れもあり少しふらついていた。
風呂場に行くとミザリアが入っていたので、ムネチカの事を伝える。
「友安様にしては上出来ね!うふふ」
俺の頭を胸に抱き寄せ、撫でてくれた。
それと、ムネチカとエルザを妻として正式に迎え入れるという。そう、この世界の風習は、ハーレム入りは第1夫人の許可というか、ハーレムメンバーを決めるのは第1夫人で、場合によっては夫の意志とは関係なく、初対面の者を妻として迎え入れる必要があるのだ。その為、最初の妻は慎重に選ぶ必要がある。
風呂を上がり、俺が泊まる部屋にて横になりながら考え事をしていると、うとうとしていた。
やがて目が覚めると、俺の目の前には寝顔を見ていたムネチカがいた。
「どうした?俺の寝顔なんてつまらないだろう?それより体は大丈夫なのか?」
「はい。友安様には感謝しています。もうあの醜い姿にならなくても良いだなんて感激です。友安様の事を誰よりも愛しています。私を妻にして欲しいの。駄目ですか?」
「俺なんかでいいのか?」
「はい。私は友安様と運命共同体です。それに私は、友安様が死ねば1日しか生きられません。私は友安様に愛される為に生を受けたのです。あなたしかいないの!」
ムネチカが熱いキスをしてきた。彼女の話し方はよくわからない。記憶がないそうだ。それに少し砕けた喋り方にシフトしていくのかな?と感じる。あの醜い姿から開放され、本来の喋り方が出始めているようだ。
薄い寝間着のみで、いや、肌着か?そのセクシーさに理性が飛び、ムネチカを求めた。愛おしかった。初めから虜だったのだ。彼女は日本人の見た目だったから、俺は日本人に飢えていた。ただ、記憶がないので、出身地等は分からない。
誰かが扉を開けるなどという無粋な事もなく、2人の濃密な時間が過ぎて行く。俺はかなり恥ずかしいキザなセリフをベットの上で言っていた。まあ、スキルのお陰なんだけどね。君の瞳に乾杯だとか、俺達はきっと前世でも結ばれてたんだよ!とね。
友安はキザなセリフはスキルの為せる技だと思っていたが、実はそうではない。アカン系のスキルは、あくまで性行為関連で、キザなセリフとは関係ない。精神的に成長し、コミュ障が治っていたのだ。ミザリアの愛が友安に自信をつけさせ、恥ずかしいセリフが口に出せるようになっていた。
朝目覚めると、ムネチカが俺の胸にしがみついている感じで寝ていた。髪を撫でた時に1つ忘れていた事が思い出された。いずれ渡そうとしていて渡しそびれていた、修行の島で買ったアクセサリーを髪に着ける。
頭を撫でていたら起こしてしまった。
「おはよう。起こしてしまったな。よく寝れたかい?」
「はい。それよりもエルザに申し訳なくて。どうすればよいか悩んでいるの。先に妻になっちゃったから」
「気にしなくても良いさ。ちゃんと考えているから。それより腹が減ったな。確か朝食はフランカのお母様が用意してくれるはずだから、フランカの家に行こうか」
着替えるとすぐに皆で出掛ける事に。
フランカの実家まで近いのだが、馬車を使う事にしたのだ。それはイリアとミリアがまだ辛そうにしていたからで、別の意味でムネチカもね。
双子を馬車へ運び、いつの間にか帰って来ていたカナロアを含め、全員でフランカの実家に向かうのであった。
俺はムネチカへ指示を出した。暫く横になり、30分位したらもう1度体を確認し、力を抑えた時と差がないか、セルフチェックをするようにし、異常があれば俺が寝ていても起こし、そうでなければ体を休めるよう伝えたのだ。
俺は処置で汗をかいたので取り急ぎ風呂場へ入浴し直す為に向かっていたが、疲れもあり少しふらついていた。
風呂場に行くとミザリアが入っていたので、ムネチカの事を伝える。
「友安様にしては上出来ね!うふふ」
俺の頭を胸に抱き寄せ、撫でてくれた。
それと、ムネチカとエルザを妻として正式に迎え入れるという。そう、この世界の風習は、ハーレム入りは第1夫人の許可というか、ハーレムメンバーを決めるのは第1夫人で、場合によっては夫の意志とは関係なく、初対面の者を妻として迎え入れる必要があるのだ。その為、最初の妻は慎重に選ぶ必要がある。
風呂を上がり、俺が泊まる部屋にて横になりながら考え事をしていると、うとうとしていた。
やがて目が覚めると、俺の目の前には寝顔を見ていたムネチカがいた。
「どうした?俺の寝顔なんてつまらないだろう?それより体は大丈夫なのか?」
「はい。友安様には感謝しています。もうあの醜い姿にならなくても良いだなんて感激です。友安様の事を誰よりも愛しています。私を妻にして欲しいの。駄目ですか?」
「俺なんかでいいのか?」
「はい。私は友安様と運命共同体です。それに私は、友安様が死ねば1日しか生きられません。私は友安様に愛される為に生を受けたのです。あなたしかいないの!」
ムネチカが熱いキスをしてきた。彼女の話し方はよくわからない。記憶がないそうだ。それに少し砕けた喋り方にシフトしていくのかな?と感じる。あの醜い姿から開放され、本来の喋り方が出始めているようだ。
薄い寝間着のみで、いや、肌着か?そのセクシーさに理性が飛び、ムネチカを求めた。愛おしかった。初めから虜だったのだ。彼女は日本人の見た目だったから、俺は日本人に飢えていた。ただ、記憶がないので、出身地等は分からない。
誰かが扉を開けるなどという無粋な事もなく、2人の濃密な時間が過ぎて行く。俺はかなり恥ずかしいキザなセリフをベットの上で言っていた。まあ、スキルのお陰なんだけどね。君の瞳に乾杯だとか、俺達はきっと前世でも結ばれてたんだよ!とね。
友安はキザなセリフはスキルの為せる技だと思っていたが、実はそうではない。アカン系のスキルは、あくまで性行為関連で、キザなセリフとは関係ない。精神的に成長し、コミュ障が治っていたのだ。ミザリアの愛が友安に自信をつけさせ、恥ずかしいセリフが口に出せるようになっていた。
朝目覚めると、ムネチカが俺の胸にしがみついている感じで寝ていた。髪を撫でた時に1つ忘れていた事が思い出された。いずれ渡そうとしていて渡しそびれていた、修行の島で買ったアクセサリーを髪に着ける。
頭を撫でていたら起こしてしまった。
「おはよう。起こしてしまったな。よく寝れたかい?」
「はい。それよりもエルザに申し訳なくて。どうすればよいか悩んでいるの。先に妻になっちゃったから」
「気にしなくても良いさ。ちゃんと考えているから。それより腹が減ったな。確か朝食はフランカのお母様が用意してくれるはずだから、フランカの家に行こうか」
着替えるとすぐに皆で出掛ける事に。
フランカの実家まで近いのだが、馬車を使う事にしたのだ。それはイリアとミリアがまだ辛そうにしていたからで、別の意味でムネチカもね。
双子を馬車へ運び、いつの間にか帰って来ていたカナロアを含め、全員でフランカの実家に向かうのであった。
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