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第2章
第101話 熾烈な戦い
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戦闘は熾烈を極めた。いくらソンビの進む速度が遅いとはいえ、数が多過ぎたからだ。
次第に追い込まれ、すっかり囲まれてしまった。
ムネチカにお願いし、俺が魔法を放つ時間を稼ぐべく、周辺の駆逐をして貰う。魔法は念じてから展開されてから発動するまで、威力やランクによりそれ相応の時間を必要とするが、初級だけは念じた途端に放つ事が可能だ。
次の魔法を放った後、俺はムネチカへ護衛を一旦解除し、己の判断で攻撃して貰う事にした。それに伴い俺も自分の身は自分で守る事になる。接近戦になるのだが、はっきり言ってグロかった。目が落ちていたり、体の彼方此方にウジが湧いていたりと、正直な所直視に耐えない。小さなファイヤーボールはサクサク出るし、相手はキモいので小さいファイヤーボールで対応する。これだと接近戦も可能なので近くに来てしまったら剣にて対処していた。
2時間位戦っているとカナロアが駆けつけてきた。
皆は洞窟に避難し、入り口を隠蔽してきたと。エルザがいれば大丈夫よと言われ、ミザリアに送り出されて来たのだ。
急遽カナロアの護衛をムネチカに頼み、カナロアのスキルを使う。
スキルを発動する為に貯めに入るが、5分程必要で、その間は無防備になってしまうという。
俺達の中で最大級の威力なのだが、その分制約がきつかったのだ。
エルザの技もかなりきつかったが、カナロアのは倍以上の時間を要する。しかも当人は歩く事も出来ず、移動すら出来ない為、移動しながら貯めをし、目的地に着いたら即時発動というのが使えない。何せ足元に魔法陣が現れ、カナロアがそこから出てしまうとキャンセルされてしまうし、何より魔法陣の位置は動かす事が出来ない。
しかし何とか時間を稼ぎ、カナロアのスキルが発動したが、禍々しい何かが出て行き、敵対勢力が周囲2キロ位の範囲で蒸発していき、数秒で範囲内にいた魔物は魔石を残し、消えていった。
あまりに強力なのを放った反動からカナロアは気絶してしまった。
俺はカナロアを背負い、ミザリア達の元に向かい出す。でかいから大変だ。何でこんなにでかいんだよ!幸いなのは、専属防具は気絶すると消える事だ。
1時間もカナロアを担いで歩いた所為で、ミザリア達の所に辿り着いた頃には、汗だくでくたくただった。ムネチカは警戒と護衛の為、カナロアを担がせなかった。
今日の夜は、この退避した洞窟を寝床とし、休む事になった。
イリアとミリアは相変わらず痛みに震えていた。
カナロアは疲弊していて、気絶したままだった。こんな状態のカナロアを見るのは初めてだ。
何かがおかしいなと思っていたが、フランカの様子もおかしかった。
見張りは結局俺とミザリア、エルザ、ムネチカが順番を決めて対応した。
幸い何事もなく朝を迎え、明るくなった頃にはカナロアも復活していた。
そして何とか今日中にフランカの故郷の村に辿り着くはずなので、朝食の後、村へ向けて出発した。
幸い何事も無く順調に進んでいた。不自然な位順調だった。
気になるのは1日中誰にも会わなかった事だ。道の草も増えてきて、人の往来が少ないと分かる。それ以外は特に気になる事は無かった。
ただ、フランカの焦点が合わず、目が泳いでいた。ずっとイリア達の面倒を無言で看てくれていた。
大丈夫かと聞くと、疲れが溜まっていて、少し元気がないだけと言うので、俺は時折フランカの様子を見る感じにしていた。
イリアとミリアは相変わらずだったが、少しづつ痛みが和らいできていると言う。
そしてもう少しで夕方に差し掛かろうという位で、目的の村が見えてきたのであった。
次第に追い込まれ、すっかり囲まれてしまった。
ムネチカにお願いし、俺が魔法を放つ時間を稼ぐべく、周辺の駆逐をして貰う。魔法は念じてから展開されてから発動するまで、威力やランクによりそれ相応の時間を必要とするが、初級だけは念じた途端に放つ事が可能だ。
次の魔法を放った後、俺はムネチカへ護衛を一旦解除し、己の判断で攻撃して貰う事にした。それに伴い俺も自分の身は自分で守る事になる。接近戦になるのだが、はっきり言ってグロかった。目が落ちていたり、体の彼方此方にウジが湧いていたりと、正直な所直視に耐えない。小さなファイヤーボールはサクサク出るし、相手はキモいので小さいファイヤーボールで対応する。これだと接近戦も可能なので近くに来てしまったら剣にて対処していた。
2時間位戦っているとカナロアが駆けつけてきた。
皆は洞窟に避難し、入り口を隠蔽してきたと。エルザがいれば大丈夫よと言われ、ミザリアに送り出されて来たのだ。
急遽カナロアの護衛をムネチカに頼み、カナロアのスキルを使う。
スキルを発動する為に貯めに入るが、5分程必要で、その間は無防備になってしまうという。
俺達の中で最大級の威力なのだが、その分制約がきつかったのだ。
エルザの技もかなりきつかったが、カナロアのは倍以上の時間を要する。しかも当人は歩く事も出来ず、移動すら出来ない為、移動しながら貯めをし、目的地に着いたら即時発動というのが使えない。何せ足元に魔法陣が現れ、カナロアがそこから出てしまうとキャンセルされてしまうし、何より魔法陣の位置は動かす事が出来ない。
しかし何とか時間を稼ぎ、カナロアのスキルが発動したが、禍々しい何かが出て行き、敵対勢力が周囲2キロ位の範囲で蒸発していき、数秒で範囲内にいた魔物は魔石を残し、消えていった。
あまりに強力なのを放った反動からカナロアは気絶してしまった。
俺はカナロアを背負い、ミザリア達の元に向かい出す。でかいから大変だ。何でこんなにでかいんだよ!幸いなのは、専属防具は気絶すると消える事だ。
1時間もカナロアを担いで歩いた所為で、ミザリア達の所に辿り着いた頃には、汗だくでくたくただった。ムネチカは警戒と護衛の為、カナロアを担がせなかった。
今日の夜は、この退避した洞窟を寝床とし、休む事になった。
イリアとミリアは相変わらず痛みに震えていた。
カナロアは疲弊していて、気絶したままだった。こんな状態のカナロアを見るのは初めてだ。
何かがおかしいなと思っていたが、フランカの様子もおかしかった。
見張りは結局俺とミザリア、エルザ、ムネチカが順番を決めて対応した。
幸い何事もなく朝を迎え、明るくなった頃にはカナロアも復活していた。
そして何とか今日中にフランカの故郷の村に辿り着くはずなので、朝食の後、村へ向けて出発した。
幸い何事も無く順調に進んでいた。不自然な位順調だった。
気になるのは1日中誰にも会わなかった事だ。道の草も増えてきて、人の往来が少ないと分かる。それ以外は特に気になる事は無かった。
ただ、フランカの焦点が合わず、目が泳いでいた。ずっとイリア達の面倒を無言で看てくれていた。
大丈夫かと聞くと、疲れが溜まっていて、少し元気がないだけと言うので、俺は時折フランカの様子を見る感じにしていた。
イリアとミリアは相変わらずだったが、少しづつ痛みが和らいできていると言う。
そしてもう少しで夕方に差し掛かろうという位で、目的の村が見えてきたのであった。
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