72 / 130
第1章
第72話 強がり
しおりを挟む
俺がミザリアの部屋を出ると、直ぐにミリアに捕まり、彼女の部屋に引きずり込まれた。
「と、友安、そ、そにょ、お姉さまと仲良しさんになったのですか?」
「エッチをしたかって事か?それならしていないし、彼女はまだ処女のままだよ。本当は名実共に妻にしたいし、プロポーズも受けてくれたんだ。でも今はエッチをしている場合じゃないんだ。変異がすぐ間近なんだよ。もし今身籠ったらミザリアは生き残れないと思うんだ。だから変異を経験するか、半年後の早い方まで待つ事にしたんだ」
ミリアは真っ赤である。
仲良しさんと言葉を濁しているのに、俺が濁さずにズバリで言ったからだ。
ミザリアの忠告通りに俺はミリアにキスをしたが、固まってしまった上にぶっ倒れた。そして、まだ寝ていたイリアにごちんこだ。
イリアが唸っていた。
俺はイリアを撫でながらおはようのキスをすると、妙にしおらしくなった。うん。俺好みの淑女に見えたくらいだ。いつもこうならな。でもツンデレは貴重だ。うん。貴重だ。大事な事だから2度言おう。
ハッとなりトイレに逃げるように駆けていったイリアが戻ると、イリアとミリアが話をしていたが、唐突に変な事を言われた。
「と、友安は不能なの?女の私から見てもお姉さまは絶世の美女なのよ!なのにエッチしないって、馬鹿じゃないの?お姉さまは受け入れているのでしょ?抱いてあげなきゃ可哀想よ!」
俺は驚いた。まさか責められるとは思わなかったからだ。
「違うみたいよ。姉様がご懐妊する可能性があって、その場合変異にて死んでしまう恐れが高くなるからだそうよ。だから変異が終わってから結婚するみたいなのよ。本当は抱きたかったって言うのよ」
「へーちゃんと考えているんだ。いいなあ姉様は愛されてるな」
俺は2人をぎゅっと力一杯抱きしめていた。
「ミザリアを愛しているが、イリアとミリアの事も負けず劣らず愛しているよ!ミザリアが先だが、俺の妻になってくれ!君達がいないと俺は生きていけないよ」
ついつい2人にもプロポーズしてしまった。
そして2人が泣きながら抱き付いて離さない。もちろん頷いている。
少ししてミザリアが食事にしようねと言いに来たので、着替えて部屋を出た。
今日は夕方に向こうに着く船で帰るが、それまでは観光だ。
俺達は古い建物を見て回っていた。
しゃちほこが有ったのには驚いた。
たまには息抜きも良いものだ。民芸品を見たり皆で回っていた。
珍しいのは、今迄こういう時に一緒に来た事の無いゼツエイが来ている事だ。
カナロアは1人で何処かに行っていた。
まあ、歌を歌っているのだろう。
そして船の時間が近づいて来るに従って、イリアとミリアの表情が雲って来て口を利かない。
多分船酔いが嫌なのだろう。しかし、時間とは無情に過ぎるものである。
そうして島での修行を終えて、沈んだ双子の手を引きながら船乗り場に向かうのであった。
「と、友安、そ、そにょ、お姉さまと仲良しさんになったのですか?」
「エッチをしたかって事か?それならしていないし、彼女はまだ処女のままだよ。本当は名実共に妻にしたいし、プロポーズも受けてくれたんだ。でも今はエッチをしている場合じゃないんだ。変異がすぐ間近なんだよ。もし今身籠ったらミザリアは生き残れないと思うんだ。だから変異を経験するか、半年後の早い方まで待つ事にしたんだ」
ミリアは真っ赤である。
仲良しさんと言葉を濁しているのに、俺が濁さずにズバリで言ったからだ。
ミザリアの忠告通りに俺はミリアにキスをしたが、固まってしまった上にぶっ倒れた。そして、まだ寝ていたイリアにごちんこだ。
イリアが唸っていた。
俺はイリアを撫でながらおはようのキスをすると、妙にしおらしくなった。うん。俺好みの淑女に見えたくらいだ。いつもこうならな。でもツンデレは貴重だ。うん。貴重だ。大事な事だから2度言おう。
ハッとなりトイレに逃げるように駆けていったイリアが戻ると、イリアとミリアが話をしていたが、唐突に変な事を言われた。
「と、友安は不能なの?女の私から見てもお姉さまは絶世の美女なのよ!なのにエッチしないって、馬鹿じゃないの?お姉さまは受け入れているのでしょ?抱いてあげなきゃ可哀想よ!」
俺は驚いた。まさか責められるとは思わなかったからだ。
「違うみたいよ。姉様がご懐妊する可能性があって、その場合変異にて死んでしまう恐れが高くなるからだそうよ。だから変異が終わってから結婚するみたいなのよ。本当は抱きたかったって言うのよ」
「へーちゃんと考えているんだ。いいなあ姉様は愛されてるな」
俺は2人をぎゅっと力一杯抱きしめていた。
「ミザリアを愛しているが、イリアとミリアの事も負けず劣らず愛しているよ!ミザリアが先だが、俺の妻になってくれ!君達がいないと俺は生きていけないよ」
ついつい2人にもプロポーズしてしまった。
そして2人が泣きながら抱き付いて離さない。もちろん頷いている。
少ししてミザリアが食事にしようねと言いに来たので、着替えて部屋を出た。
今日は夕方に向こうに着く船で帰るが、それまでは観光だ。
俺達は古い建物を見て回っていた。
しゃちほこが有ったのには驚いた。
たまには息抜きも良いものだ。民芸品を見たり皆で回っていた。
珍しいのは、今迄こういう時に一緒に来た事の無いゼツエイが来ている事だ。
カナロアは1人で何処かに行っていた。
まあ、歌を歌っているのだろう。
そして船の時間が近づいて来るに従って、イリアとミリアの表情が雲って来て口を利かない。
多分船酔いが嫌なのだろう。しかし、時間とは無情に過ぎるものである。
そうして島での修行を終えて、沈んだ双子の手を引きながら船乗り場に向かうのであった。
2
お気に入りに追加
1,727
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
無能テイマーと追放されたが、無生物をテイムしたら擬人化した世界最強のヒロインたちに愛されてるので幸せです
青空あかな
ファンタジー
テイマーのアイトは、ある日突然パーティーを追放されてしまう。
その理由は、スライム一匹テイムできないから。
しかしリーダーたちはアイトをボコボコにした後、雇った本当の理由を告げた。
それは、単なるストレス解消のため。
置き去りにされたアイトは襲いくるモンスターを倒そうと、拾った石に渾身の魔力を込めた。
そのとき、アイトの真の力が明らかとなる。
アイトのテイム対象は、【無生物】だった。
さらに、アイトがテイムした物は女の子になることも判明する。
小石は石でできた美少女。
Sランクダンジョンはヤンデレ黒髪美少女。
伝説の聖剣はクーデレ銀髪長身美人。
アイトの周りには最強の美女たちが集まり、愛され幸せ生活が始まってしまう。
やがてアイトは、ギルドの危機を救ったり、捕らわれの冒険者たちを助けたりと、救世主や英雄と呼ばれるまでになる。
これは無能テイマーだったアイトが真の力に目覚め、最強の冒険者へと成り上がる物語である。
※HOTランキング6位
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした
田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。
しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。
そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。
そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。
なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。
あらすじを読んでいただきありがとうございます。
併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。
より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる