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第1章

第63話 誤解

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 俺達はひたすら着替えていた。
 着替える→ガチャる→着替える→ガチャるの繰り返しだ。

 カナロア用の武器ガチャを引く事8回目、無事UR華が完成し、それとは別にSSRが手元に残った。
 むさいのでどうやったかは割愛するが、SSRが4回、Rが4回出た。途中で引き過ぎた事に気が付き、8回目で終わらせた。同じレアリティーの武器を重ねて「合成」と呟くだけで合成がてきたのだ。

 神々しいギターのが出来た。
 カナロアが歌い出そうとしたので、外に放り出し、夕食までに戻る事として野に解き放った。

 因みに手持ちの短剣でガチャで得られた剣を打ち付けるも、短剣は刃が歯こぼれしたが、カナロアの剣には傷1つ付かなかった。

 手伝ってくれた2人はポカーンとしていたが、女性陣が帰ってくると大変なので、少し余分にお金を渡して半ば追い出す形で帰らせた。

 暫くすると女性陣が帰って来たので部屋に入ってきた。

「ねえ、ともちー?大量に買ってきたけど何に使うの?」

「うん。4人共パンツを履き替えて、今まで履いていたのをここに出してくれ!ロぐぼぁー・・!」

 イリアのグーパンチが炸裂した。
 それは見事に。

「何しれっと言っているのよ!友安の変態!そんな趣味があるなんて!ばかー!」

「と、友安様?女性が履いていた下着を被るのですか?不潔です!」

「ま、まさか変態様でしたの?くんすかくんすかと匂いを堪能される方が貴族の中にはいると聞いた事がありますが、まさか、私に手を出してこないのは、下着の方が良かったのですか?」

「今から4人まとめてお抱きになるのですね!ウエルカムですわ。」

「最後まできけーいぃ!そんな趣味はないよ!ガチャを引くのに、君らの下着がいるんだよ!まあ見てろ。後ろを向いているから騙されたと思って履き替えてくれ!俺を信じろ」

 取り敢えずズボンの者にスカートを出して、万が一の時にお尻が見えないようにした。

 俺の気迫に押されたのか、渋々4人が下着を履き替える。衣擦れの音が生々しく、下着を履き替えている様を想像したりする。

 4人が恐る恐る下着を差し出してきたが、俺はまだ温かい下着をまとめて掴んだ。

 「武器ガチャ!」

 即時にガチャると、下着が輝いたのだが、次の瞬間霧散するように消えていった。代わりに俺の手にはムネチカ用の大剣が握られていた。

「うおぉ!ラッキー!いきなりURだ!見たろ?ガチャに君らの脱ぎたてほやほやの下着が要るんだよ。敷居が高くてさ、このガチャを回すには4人の、それも処女の履いていたパンツが要るんだ。しかも脱ぎたて5分以内限定なんだよ!だから頼んだんだ」

 皆口をポカーンと開けている。

 ちなみに男の場合童貞だ。
 なのでゼツエイは分かる。だが、事に驚かされた。異性とエッチな事をした事が無いと思っていたのに。裏切り者!リア充か?爆せろ!・・・

「悪いけどまだまだ行くよ!悪いな」

「ご、ごめんなさい。てっきり下着をくんすかくんすかするのかと思ったの」

「俺は変態じゃないぞ!まあその事は良いけど、日頃俺の事をどう思っているんだよ!はぁ・・・」

 4人共しょんぼりしている。しちゃっているよ。俺って変態に思われとるんか?泣きたい。泣きたいっす!

「コホン、さあ、続きを行こう。嫌な事をさせて悪いけど、ムネチカ用の強力な武器をゲットする為なんだ」

「友安様?私の事お嫌いになりました?あのそのもうぷ・・・」

 最後まで言わせなかった。俺の口で塞いだのだ。

 イリアとミリアも何故か目を閉じて待っている。
 嫌な事をさせるのだからと俺はそっとキスをしてあげた。ムネチカにはデコピンだ。さっきしたからな。

 そうすると、4人共俺の目の前で脱ぎ出したので、慌てて後ろを向いた。

「友安様は紳士様なのですね。うふふ。さあどうぞ」

 イリアは俺の顔に投げてきた。幸い履いて直ぐだから汚くない。言っておくけど、脱がせたいとは思うが、脱いだ後の下着に興味はない。
 洗濯してくれ!って今回のは即使うが。

 4人から下着を受け取ると、即時ガチャを再び回す。残念ながらRだった。
 そして次々に回していった。
 R、SR、SR、R、SSR、Rとなり、またもやもう必要な分が揃った事に気が付くのが遅くなり、慌てて合成した。結局UR華とSSRが出来た。
 その神々しい剣にムネチカは感激し、俺に抱き付き、あまつさえキスをしまくってきた。咄嗟の出来事でやられてしまった。嫌じゃないんだけどさ、キスは好きだよ。でも、3人から黒いオーラが絶対出ているよな。

 その剣は黒かった。漆黒で吸い込まれそうな感じだが、柄は神聖なオーラが出ていた。不思議な黒い輝きだ。

 4人は俺の目の前で服を着替え始めた。俺には刺激が強かったが、ついつい見てしまった。

 しかし、下着姿のミザリアのお股の辺りに違和感があった。

「ミザリア?その傷はどうした?いつのだ?」

「黙っていて申し訳ありません。暫くすれば治る傷ですから気になさらないで下さい」

 俺はミザリアをベッドに押し倒し、股に顔を埋めてその微妙な所にそっと触れて傷を治した。

 そしてそっと起こし、後ろを向いた。

「傷が残る所だったよ。恥ずかしがらずに怪我をしたらちゃんと言うんだよ!」

 そういうとミザリアに後ろから抱き付かれて感謝をされた。胸の感触がダイレクトに伝わりドキドキするじゃないか!やはり至宝の感触!そう言えば治療の為とはいえ、ミザリアの股間に顔を埋めたのだ!ミザリアは恥ずかしかっただろうなとふと思う。

 その後はちゃんと着替え、フランカとゼツエイに武器のお披露目をした。するとゼツエイは驚いていた。

「なんじゃこりゃあ!」

 そのありえない武器を掴んだゼツエイの咆哮が響き渡ったのであった。
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