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第1章
第53話 VSドラゴン
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ドラゴンは恐ろしい存在だ。正直な感想は、許されるのならば尻尾を巻いて逃げたい!だ。残念ながら、今この島や島の周辺にいる者の中でこのドラゴンと渡り合える者は、俺達をおいて他にはいない筈だ。しかも、逃げたとしても、追いつかれて蹂躙される未来しかない。つまり、生き残ろうと思ったら、ドラゴンを殺らねばならないのだ。
俺の魔法の準備ができたので即時発動すると、俺が展開した魔法がドラゴンを囲んでいた。進化したばかりの為か注意力が欠落していたのか、それとも舐めているのかこちらの攻撃に対して無頓着だった。
先ずはアイスボール、次にアイスアロー、更にアイスランスを投射した。第1弾として放った魔法のうち半分位が当たった。だが、体に当たった分はダメージが殆ど無い。鱗に守られており、精々衝撃を感じただけのようだ。尤も本命はファイヤーボールだ。狙いは片側の翼としている。アイス系は威力も弱くし、命中する事を優先した。牽制と俺の魔法に対する脅威判定を下げる為に放ったのだ。
牽制のアイス系のお陰で本命は見事に決まり、翼を激しく燃やす事に成功した。
「ギャオオオオ!」
ドラゴンは怒りに任せ咆哮を上げていたが、やがて翼が千切れ、飛べなくなった為に墜落していく。
「ギュルルルルル!キュオオオオオオン!」
ドラゴンはきりもみ状態で建物に向かってまっしぐらだ。落下しながら悲鳴に聞こえなくもない咆哮を上げていた。そして地上に墜ちると、ドゴーンと耳をつんざく音がし、少し遅れて大地が揺れた。
ファイヤーボールが当たる前は、嘲笑うかのような咆哮すら上げていて余裕だった感すらある。
かなりの高さからの落下だ、ダメージは大きい筈だ。
そして詠唱の終わったミザリアが使える最大攻撃力である魔法、すなわちジンポニックを放った。
俺はというと、上空に大魔力を込めて作り出された円錐形の巨大な氷の塊、一応アイスボールを止めとし生成し、落下させた。多分上空500n位からだ。アイス系は何故か高高度からの生成が出来るのだ。
ドラゴンはミザリアの魔法と戦い、炎のブレスで応戦していたが、ミザリアの魔法との戦いに全力だった為か、巨大な氷の塊、そう直径20m位が当たる直前に漸く上空を見上げ、己の最後を悟ったようだ。
氷塊が頭から当たり、その頭が潰され、一気に頭部が千切れた。そして何故か俺の足元に飛んで来たのだ。
その頭を踏みつけて俺は雄叫びを上げた。
まだ死んでおらず、恨めしい目線を俺に送っていた。勿論何もできやしない。その目も段々生気を失い、やがて白濁となったので死亡した事が確認できた。
町のあちこちで火の手があがっており、かなりの面積が燃えているのが分かる。俺は上空へ、小さいが大量のウォーターボールを生成して行く。そう、雨を降らせる感じにし、消火の為に生成したのだ。
やがて俺は魔法を放ち、町に雨を降らせた。
幸い俺達の仲間は全員無事だった。
俺の元にギルドマスターと結界師が来ていた。俺がドラゴンを倒したと認識し、相談に来たのだ。
多くの結界師が死傷し、動く事が出来るのは1人しか残っていないという。いや動く事が出来ない=死亡だ。
結界を再展開するには、結界師の人数が不足していた。というよりも、魔力が足りないという。
先程の戦いで、俺の魔力量は途方もない量を保有しているのだと分かっているので、俺の魔力を貸して欲しいというのだ。
俺はドラゴンから魔石を抜くのをイリア達に託し、フランカを護衛とし、結界を発動する為の場所に向かうのであった。
俺の魔法の準備ができたので即時発動すると、俺が展開した魔法がドラゴンを囲んでいた。進化したばかりの為か注意力が欠落していたのか、それとも舐めているのかこちらの攻撃に対して無頓着だった。
先ずはアイスボール、次にアイスアロー、更にアイスランスを投射した。第1弾として放った魔法のうち半分位が当たった。だが、体に当たった分はダメージが殆ど無い。鱗に守られており、精々衝撃を感じただけのようだ。尤も本命はファイヤーボールだ。狙いは片側の翼としている。アイス系は威力も弱くし、命中する事を優先した。牽制と俺の魔法に対する脅威判定を下げる為に放ったのだ。
牽制のアイス系のお陰で本命は見事に決まり、翼を激しく燃やす事に成功した。
「ギャオオオオ!」
ドラゴンは怒りに任せ咆哮を上げていたが、やがて翼が千切れ、飛べなくなった為に墜落していく。
「ギュルルルルル!キュオオオオオオン!」
ドラゴンはきりもみ状態で建物に向かってまっしぐらだ。落下しながら悲鳴に聞こえなくもない咆哮を上げていた。そして地上に墜ちると、ドゴーンと耳をつんざく音がし、少し遅れて大地が揺れた。
ファイヤーボールが当たる前は、嘲笑うかのような咆哮すら上げていて余裕だった感すらある。
かなりの高さからの落下だ、ダメージは大きい筈だ。
そして詠唱の終わったミザリアが使える最大攻撃力である魔法、すなわちジンポニックを放った。
俺はというと、上空に大魔力を込めて作り出された円錐形の巨大な氷の塊、一応アイスボールを止めとし生成し、落下させた。多分上空500n位からだ。アイス系は何故か高高度からの生成が出来るのだ。
ドラゴンはミザリアの魔法と戦い、炎のブレスで応戦していたが、ミザリアの魔法との戦いに全力だった為か、巨大な氷の塊、そう直径20m位が当たる直前に漸く上空を見上げ、己の最後を悟ったようだ。
氷塊が頭から当たり、その頭が潰され、一気に頭部が千切れた。そして何故か俺の足元に飛んで来たのだ。
その頭を踏みつけて俺は雄叫びを上げた。
まだ死んでおらず、恨めしい目線を俺に送っていた。勿論何もできやしない。その目も段々生気を失い、やがて白濁となったので死亡した事が確認できた。
町のあちこちで火の手があがっており、かなりの面積が燃えているのが分かる。俺は上空へ、小さいが大量のウォーターボールを生成して行く。そう、雨を降らせる感じにし、消火の為に生成したのだ。
やがて俺は魔法を放ち、町に雨を降らせた。
幸い俺達の仲間は全員無事だった。
俺の元にギルドマスターと結界師が来ていた。俺がドラゴンを倒したと認識し、相談に来たのだ。
多くの結界師が死傷し、動く事が出来るのは1人しか残っていないという。いや動く事が出来ない=死亡だ。
結界を再展開するには、結界師の人数が不足していた。というよりも、魔力が足りないという。
先程の戦いで、俺の魔力量は途方もない量を保有しているのだと分かっているので、俺の魔力を貸して欲しいというのだ。
俺はドラゴンから魔石を抜くのをイリア達に託し、フランカを護衛とし、結界を発動する為の場所に向かうのであった。
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