スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!

KeyBow

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第1章

第25話 初依頼を受けよう

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  そうこうしているとギルドに着いたのだが、依頼を貼り出す掲示板に多くの冒険者が群がっていた。ただ、一部の場所は殆ど誰もいない。

「ねえミザリアさん、なんであっちの依頼は誰も見ていないの?なんか偏りがあるのだけれども?」

「その、友安様、私の事はミザリアって呼んで欲しいのです。お願いしますわ。そうですわね、掲示板の偏りはあちらはA級以上の冒険者でないと受けられない依頼だからですわ。一般の冒険者は精々C級ですもの。私とトト様はA級ですから、パーティーとしてはD~S級の依頼を受けられましてよ。確か4人共講習でB級冒険者の実力を上回っていたのですよね!?でしたらA級の依頼をこなすのも良いと思いますわ。これなんかどうでしょうか?」

 そう言って依頼を指し示し、その上で読み上げてくれた。

「オークのコロニーの殲滅。最近複数のオークの少集団を見掛けたと報告があった。尾行して確認した所、上位種が居る事が分かった。間違いなくコロニーが出来上がっている。発見しこれを殲滅して欲しい。報酬額30万G。場所は隣町だから馬車で半日、調査と殲滅で1日~2日、帰りに半日と言った所でしょうか。まずまず近い依頼ですわね。いかがでしょうか?」

「俺はそれで依存無い。フランカさんはどうだい?」

「私の事もフランカって呼んでください。確かオークって女性を犯し酷い事をするのですよね。世の中の女性の為に是非行きましょう!」

 そうして俺はミザリアへ頷いてから依頼の紙を剥がし、受付にて依頼を受託する手続きをする事にした。

 掲示板の方に新たな依頼を貼りだそうと職員が出てきた所だったので、今は受付に誰も並んでいなかった。その為、並ぶ事もなくすんなり受付を済ます事が出来た。

 オークの集落討伐は、まず依頼を出している町に行き、そこの領主から説明を受けるのだという。

 取り敢えず馬車をチャーターし、その町に向かう。
 金貨5枚が飛んだが、初依頼の景気付けとして馬車での移動を選んだ。
 しかし俺は初依頼とは別の事でドキドキしていた。

 そう、どうしてこうなった!と自問自答していた。

 馬車に乗り込んだが、この人数だと中はきつきつで、荷物を置くスペースが厳しく、荷物を置く為に1人分開けたい所だったが、ミザリアがとんでもないお願いをしてきた。

「ねえ友安様、イリアさんかミリアさんのどちらかを膝に乗せられないかしら?彼女達なら小柄で軽いと思うのです。荷物を置く場所を確保したいのですが無理でしょうか?」

 ミザリアがそう言うと、2人がじゃんけんをし始めた。そして勝ったミリアが俺の膝の上に当たり前のように座って来るのだ。中学生位の歳とはいえ、雌の匂いというか、1人前にフェロモンが出ているものだから、俺はドキドキしてしまった。その柔らかな感触は間違いなく女性のそれであり、温もりとほのかな匂い、体の柔らかさが心地良い。ただ、普段2人を子供扱いしているので、今更恥ずかしくて、女性として見てしまったとはとてもではないが言える訳もなく、誤魔化す俺である。

「まあ仕方が無いな。その代わり耳と尻尾をモフらせろよ。触り心地が物凄く良いんだよな!」

 そうやってモフっていると、ミリアとイリアが俯いて真っ赤である。何故赤くなる!?と思っているとミザリアが驚いていた。

「あ、あのう、友安様?2人にその様な事をよくなされておいでなのですか?」

「うん。触り心地が良いので、時々モフらせて貰っているよ。尻尾って気持ち良いよね!向こうじゃヒューマンしかいないから、尻尾って新鮮なんだよね!」

「あのう!猫耳族の女性の尻尾を触る事の意味をご存知ないのですか!?」

「ふへ?何かあるの?ああ猫耳万歳!」

「あのですね、例え奴隷であっても、尻尾に触れられる事については拒否できるのですわ。拒否しないというのはですね、心から愛しています、信頼しております、いつでもお抱きになっても結構ですという意思表示なのですわ。友安様は彼女達に心から慕われているという事になりますのよ。2人にちょっと嫉妬しますわ」

「へっ?うん?もし2人の年齢が18歳になっていたら結婚を申し込んでいると思う程に好いているよ。そういう意味があったんだね。俺はミザリアの事もちゃんと好きだよ。後でその耳を触らせてくれないかな!?向こうじゃエルフっていないから、耳の作りの違いって興味があるんだよね!」

 取り敢えずやらかした感が一杯だったが、余裕ぶって見せる。そう、友安は見栄っ張りなのだ。

「あっ!ちゃんとミザリアって言ってくれたのですね。うふふ。お耳ですか?形以外特にヒューマンと変わり無いはずですよ?でも友安様が触りたいのでしたら、いつでも良いですわ」

 そんな感じで移動時間を過ごすのであった。
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