異世界でハズレスキル【安全地帯】を得た俺が最強になるまで〜俺だけにしか出来ない体重操作でモテ期が来た件〜

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第33話 ホブブリンを倒すもジェネラルだった件

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 朝、冒険者ギルドで常時出されているゴブリンやオークの討伐依頼を受けた俺たちは、意気揚々と狩り場に向かった。駆け出し冒険者向けの依頼だが、俺たちにとってはちょうどいいし、腕試しの機会とする依頼となるだ。

 狩り場に着くと、さっそくゴブリンやオークを見つけた。俺たちはチームワークを発揮し、次々と敵を倒していった。カナエの魔法が炸裂し、ミカはトンファーを巧みに操って敵を薙ぎ倒す。俺も剣を振るい、ゴブリンたちを蹴散らしていく。数体いるので手応えがありそうだったが、敵が思ったよりも弱く感じた。

「これ、あんまり強くないよね…?」ミカが呟く。

「うん、もう少し強い敵が出てくると思ってたんだけどな・・・」カナエも少し不満そうだ。

 俺たちはさらに奥へと進んでいくと、ゴブリンの集落のような場所にたどり着いた。そこには多数のゴブリンが集まっており、こちらに気づくと一斉に襲いかかってきた。

「今度こそ、少しは手応えがあるかな?」俺は剣を構え、戦闘態勢に入る。

 戦闘が始まり、俺たちは再び連携を取りながら敵を倒していった。気がつけば、周囲のゴブリンはすべて倒れていた。そして、最後に残ったひときわ大きなゴブリンが地面に倒れているのが目に入った。

「ん?あれ、ホブゴブリンかな?」ミカがその大きなゴブリンを指差す。

「多分、そうだろうね。あれも討伐証明として使えるかもしれない」俺たちはそのゴブリンに近づき、討伐証明のための部位を切り取る準備を始めた。

 魔石の抜き取りと討伐証明のための部位を切り取った後、俺たちはギルドに戻ることにした。特にこれが【ジェネラル】だとは思っておらず、単なるホブゴブリンだと思っていた。

 ギルドに戻ると、俺たちは討伐証明と魔石を受付に提出した。受付の女性は最初は普通に対応していたが、魔石を見た途端に顔色を変えた。

「ちょ、ちょっと待ってください!この魔石・・・これってゴブリンジェネラルのものじゃないですか?」

 彼女が驚いて言うと、俺たちはきょとんとした顔で彼女を見つめた。「えっ、そうなんですか?」

「はい、これ間違いなくゴブリンジェネラルの魔石です。それに、討伐証明も…あれ、どうやって手に入れたんですか?」

「いや、普通に倒しましたけど…」俺はあっけらかんと答えた。

 彼女はしばらく唖然としていたが、やがて深呼吸をして気を取り直した。「そ、そうですか…とにかく、これはすごいことですよ。Fランクでゴブリンジェネラルを倒すなんて…」

「まあ、運が良かったのかな?」

 カナエが微笑みながら答えた。

 受付の女性は少し困った顔をしていたが、俺たちの戦果を記録し、報酬を準備し始めた。

「とりあえず、これは大きな手柄ですから、報酬もそれ相応のものになります。少しお待ちくださいね。」

 俺たちは一瞬驚きつつも、彼女が報酬を準備している間にギルド内を見回した。周囲の冒険者たちが俺たちに注目しているのがわかる。どうやら俺たちは、またもや目立つ存在になってしまったようだ。
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