16 / 48
第16話 呼び名
しおりを挟む
安全地帯の中に入ると、荷物が乱雑に置かれていた。正確には転がっていた。買い物した物がそのままで、しかも急いでいたから文字通り放り込んでいたからだ。
安全地帯の様子を見回しながら、俺はため息をついた。
「とりあえず今日はこのままここで過ごそうか。2人とも黙ってついてきてくれてありがとうな。それと、ざっくりと2人の知りたいことを話すよ。」
美佳は腕を組んで俺を見つめた。
「本当にいろいろと知りたいわね。でもまず、なんでこんなに痩せたの?」
佳苗も頷くが、まず知りたいのはそこかと少し驚く。女性にとってスタイルが大事なのか?美佳の質問に俺は少し考えた後、続きを話し始めた。
「その前に、まずはこれを話さないとな。メイドによる自作自演の話だ。俺は嵌められたんだ。」
美佳はため息をつきながら、俺に言った。
「そんなの分かっているわよ。あんたがそんなことできるわけないでしょ?それに、あんな感じの女が好みなわけ?だったら趣味悪いわよ!」
「いや、全然好みじゃないんだ。俺は嵌められただけだ。」
「だからそれは分かっているって言ったじゃん。あんたにおっぱい触ってもいいよと言っても、恥ずかしがって触れないに決まっているわ。それよりも、なんで嵌められたの?まさか何かやったわけ?」
佳苗は神妙な表情で俺を見つめ、涙ぐみながら言った。
「ごめんなさい。その、信じてあげられなくてごめんなさい・・・あの時は・・・」
カナエが土下座して謝りそうになったのを見て、俺は慌てて止めた。
「佳苗やめてくれ。精神に対して状態異常をかけられていたんだから仕方がないよ。君のせいじゃないんだ。気にしないで」
佳苗は涙を拭いながら、頷いた。
「ありがとう、山田君・・・」
美佳が腕を組んだまま、鋭い目で俺を見た。
「で、なんでそんなことになったのか話しなさいよ!」
俺は深呼吸をし、説明を続けた。
「召喚直後に状態異常に対する耐性を得られるスキルを取ったから、精神支配が効かなかったんだ。王に忠誠を誓えばこの体を好きにしてもよいと言われたけど、もちろん断ったよ。そうしたら、あの変態女が自分の服を破って悲鳴を上げたんだ。」
美佳は少し驚いた表情を見せた。
「なるほどね・・・そっか。私は風呂に入っていたから翌日までその騒ぎのこと知らなかったんだよね。それで嵌められたのね。まあそれは分かったけど、それよりもさ、そのスキルを取ったって何なのよ?」
俺は頷いた。
「それだけど、先に痩せた理由を話さないとなんだ・・・実は召喚直後にスキルを見ていたら体重を操作できることが分かったんだ。体重をポイントに変換できるんだけど、ステータスにある体重を詳しく見ていたら、たまたま触れられたんだ。2人にはできない?」
美佳は俺に疑いの目を向けた。
「本当に?じゃあ試して見るわよ。」
しばらくの静寂の後、美佳が口を開いた。
「確かにステータスの中に体重が有るわね。でも体重なんて触れないわよ。佳苗はどう?」
「私も美佳ちゃんと同じね。」
「だ・か・ら!私のことは美佳って呼んでって言ったでしょ!」
「うん。じゃあ美佳って呼ぶわ。」
「素直でよろしい!で、ヤマピーなら私たちの体重を触れるんじゃないの?何かヤマピーはしっくりこないな。やまっちね!ならさ、やまっちが出来るなら私も少し体重を減らして欲しいんだ!」
「美佳のどこに減らす体重があるんだよ。って説明の後で試そうか。取り敢えず続きだけど、体重を減らして得たポイントを使えばステータスを増やせられるんだ。筋力や敏捷などを増やすことができ、身長も増やすこともできたんだ。それとスキルも取得することができるんだ。」
俺は美佳に手を差し出した。
「まあとりあえず手を握って」
そう言うと躊躇わずに手を差し出してきたので、俺は深呼吸をしてから美佳の手を握った。
しかし、体重操作と念じるもできなく、頭をくっつけなければできないと頭の中にメッセージが聞こえた気がする。
「手ではできないようだ。なんか頭の中に俺の額に相手の額を合わせないと駄目だって聞こえてきたんだ。試してみるか?大丈夫そうならくっつけてみてくれないか?」
美佳は少し照れながらも、額を俺の額に近付けた。
「もしやろうとしても止められないけどさ、そのままキスしたら怒るからね!まだ誰にもこの唇を許したことないんだからね!」
俺は集中して試す・・・あかん、いらないことを言うもんだから集中できない。唇に意識がいく。このまま数センチ顔を押し込むと、彼女のファーストキスを・・・・駄目だ、真面目に・・・集中しないと・・・意外だったな。交際も派手かと思ったら、奥手なんだな・・・よし、成功した。
「どう?2キロ減ったと思うけど?」
美佳は驚きの表情で自分の体を触りながら言った。
「本当に減ったわ・・・!お腹凹んでるわよ!やまっち、すごいじゃない!佳苗もやってもらったら?」
佳苗も興味津々で見つめていた。
「私も試してみたいわ!私も美佳と同じ2キロでお願いします」
佳苗も躊躇わず、美佳と同じように額をくっつけてくれた。お互い恥ずかそうにしていて、やはり唇が気になるも、やることをやらねばと集中した。
そして佳苗の体重も2キロ減らすことに成功した。
「終わったよ」
そう告げると、佳苗も驚きと感動で目を輝かせた。
「すごい・・・本当にすごいわ!」
美佳は少し頬を赤らめながらも、嬉しそうに言った。
「まあ、認めてあげるわ。あんたのこと、少しだけ信じるわ。でも調子に乗って変なことしたら許さないんだからね!」
俺は微笑みながら頷いた。
「分かっているよ。美佳、これからも協力していこうな。後で、今得たポイントについて話すよ」
こうして、俺たちは安全地帯で一夜を過ごす準備を整えた。これからの旅路は厳しいだろうが、仲間がいることで心強く感じられた。
安全地帯の様子を見回しながら、俺はため息をついた。
「とりあえず今日はこのままここで過ごそうか。2人とも黙ってついてきてくれてありがとうな。それと、ざっくりと2人の知りたいことを話すよ。」
美佳は腕を組んで俺を見つめた。
「本当にいろいろと知りたいわね。でもまず、なんでこんなに痩せたの?」
佳苗も頷くが、まず知りたいのはそこかと少し驚く。女性にとってスタイルが大事なのか?美佳の質問に俺は少し考えた後、続きを話し始めた。
「その前に、まずはこれを話さないとな。メイドによる自作自演の話だ。俺は嵌められたんだ。」
美佳はため息をつきながら、俺に言った。
「そんなの分かっているわよ。あんたがそんなことできるわけないでしょ?それに、あんな感じの女が好みなわけ?だったら趣味悪いわよ!」
「いや、全然好みじゃないんだ。俺は嵌められただけだ。」
「だからそれは分かっているって言ったじゃん。あんたにおっぱい触ってもいいよと言っても、恥ずかしがって触れないに決まっているわ。それよりも、なんで嵌められたの?まさか何かやったわけ?」
佳苗は神妙な表情で俺を見つめ、涙ぐみながら言った。
「ごめんなさい。その、信じてあげられなくてごめんなさい・・・あの時は・・・」
カナエが土下座して謝りそうになったのを見て、俺は慌てて止めた。
「佳苗やめてくれ。精神に対して状態異常をかけられていたんだから仕方がないよ。君のせいじゃないんだ。気にしないで」
佳苗は涙を拭いながら、頷いた。
「ありがとう、山田君・・・」
美佳が腕を組んだまま、鋭い目で俺を見た。
「で、なんでそんなことになったのか話しなさいよ!」
俺は深呼吸をし、説明を続けた。
「召喚直後に状態異常に対する耐性を得られるスキルを取ったから、精神支配が効かなかったんだ。王に忠誠を誓えばこの体を好きにしてもよいと言われたけど、もちろん断ったよ。そうしたら、あの変態女が自分の服を破って悲鳴を上げたんだ。」
美佳は少し驚いた表情を見せた。
「なるほどね・・・そっか。私は風呂に入っていたから翌日までその騒ぎのこと知らなかったんだよね。それで嵌められたのね。まあそれは分かったけど、それよりもさ、そのスキルを取ったって何なのよ?」
俺は頷いた。
「それだけど、先に痩せた理由を話さないとなんだ・・・実は召喚直後にスキルを見ていたら体重を操作できることが分かったんだ。体重をポイントに変換できるんだけど、ステータスにある体重を詳しく見ていたら、たまたま触れられたんだ。2人にはできない?」
美佳は俺に疑いの目を向けた。
「本当に?じゃあ試して見るわよ。」
しばらくの静寂の後、美佳が口を開いた。
「確かにステータスの中に体重が有るわね。でも体重なんて触れないわよ。佳苗はどう?」
「私も美佳ちゃんと同じね。」
「だ・か・ら!私のことは美佳って呼んでって言ったでしょ!」
「うん。じゃあ美佳って呼ぶわ。」
「素直でよろしい!で、ヤマピーなら私たちの体重を触れるんじゃないの?何かヤマピーはしっくりこないな。やまっちね!ならさ、やまっちが出来るなら私も少し体重を減らして欲しいんだ!」
「美佳のどこに減らす体重があるんだよ。って説明の後で試そうか。取り敢えず続きだけど、体重を減らして得たポイントを使えばステータスを増やせられるんだ。筋力や敏捷などを増やすことができ、身長も増やすこともできたんだ。それとスキルも取得することができるんだ。」
俺は美佳に手を差し出した。
「まあとりあえず手を握って」
そう言うと躊躇わずに手を差し出してきたので、俺は深呼吸をしてから美佳の手を握った。
しかし、体重操作と念じるもできなく、頭をくっつけなければできないと頭の中にメッセージが聞こえた気がする。
「手ではできないようだ。なんか頭の中に俺の額に相手の額を合わせないと駄目だって聞こえてきたんだ。試してみるか?大丈夫そうならくっつけてみてくれないか?」
美佳は少し照れながらも、額を俺の額に近付けた。
「もしやろうとしても止められないけどさ、そのままキスしたら怒るからね!まだ誰にもこの唇を許したことないんだからね!」
俺は集中して試す・・・あかん、いらないことを言うもんだから集中できない。唇に意識がいく。このまま数センチ顔を押し込むと、彼女のファーストキスを・・・・駄目だ、真面目に・・・集中しないと・・・意外だったな。交際も派手かと思ったら、奥手なんだな・・・よし、成功した。
「どう?2キロ減ったと思うけど?」
美佳は驚きの表情で自分の体を触りながら言った。
「本当に減ったわ・・・!お腹凹んでるわよ!やまっち、すごいじゃない!佳苗もやってもらったら?」
佳苗も興味津々で見つめていた。
「私も試してみたいわ!私も美佳と同じ2キロでお願いします」
佳苗も躊躇わず、美佳と同じように額をくっつけてくれた。お互い恥ずかそうにしていて、やはり唇が気になるも、やることをやらねばと集中した。
そして佳苗の体重も2キロ減らすことに成功した。
「終わったよ」
そう告げると、佳苗も驚きと感動で目を輝かせた。
「すごい・・・本当にすごいわ!」
美佳は少し頬を赤らめながらも、嬉しそうに言った。
「まあ、認めてあげるわ。あんたのこと、少しだけ信じるわ。でも調子に乗って変なことしたら許さないんだからね!」
俺は微笑みながら頷いた。
「分かっているよ。美佳、これからも協力していこうな。後で、今得たポイントについて話すよ」
こうして、俺たちは安全地帯で一夜を過ごす準備を整えた。これからの旅路は厳しいだろうが、仲間がいることで心強く感じられた。
80
お気に入りに追加
323
あなたにおすすめの小説
誰でも職業をもらえる世界で無職と言われた俺は「職業合成師」の力に覚醒する ~剣聖奴隷や王女メイドの最強ハーレムパーティーを作る~
今川幸乃
ファンタジー
ラザフォード王国に暮らす者は十五歳の誕生日になると皆神殿で「職業」をもらうことが出来る。
が、アレンはなぜか職業をもらうことが出来ず、神官には「神を冒涜したからだ」と言われ、「聖剣士」の職業をもらった幼馴染のリオナにも見捨てられてしまう。
しかしアレンは自分の力が職業の受け渡しや合成、強化を行うことが出来る唯一無二のものであることに気づいていく。そして集めた職業によって自身も強化されていくことに気づく。
アレンは奴隷として売られていたリンや元王女のティアにオリジナル職業を覚えさせ、最強ハーレムパーティーを作るのだった。
※「カクヨム」で先行連載中。約8万字書き溜めあり。
美醜逆転異世界に転移したおっさんは気付かない
仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。
トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した異世界だったが、柴田はそれに気付かない。
美人の奴隷が安かったから買ったが、いつか刺されるのではないかという妄想に取りつかれてしまう。
そんな哀れなおっさんの勘違いの話。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
祈りの力でレベルカンストした件!〜無能判定されたアーチャーは無双する〜
KeyBow
ファンタジー
主人公は高校の3年生。深蛇 武瑠(ふかだ たける)。以降タケル 男子21人、女子19人の進学校ではない普通科。大半は短大か地方の私立大学に進む。部活はアーチェリー部でキャプテン。平凡などこにでもいて、十把一絡げにされるような外観的に目立たない存在。それでも部活ではキャプテンをしていて、この土日に開催された県総体では見事に個人優勝した。また、2年生の後輩の坂倉 悠里菜も優勝している。
タケルに彼女はいない。想い人はいるが、彼氏がいると思い、その想いを伝えられない。(兄とのショッピングで仲良くしているのを彼氏と勘違い)
そんな中でも、変化があった。教育実習生の女性がスタイル抜群で美人。愛嬌も良く、男子が浮き足立つのとは裏腹に女子からの人気も高かった。タケルも歳上じゃなかったら恋をしたかもと思う。6限目が終わり、ホームルームが少しなが引いた。終わると担任のおっさん(40歳らしい)が顧問をしている部の生徒から質問を受け、教育実習生のミヤちゃん(竹下実弥子)は女子と雑談。タケルは荷物をまとめ、部活にと思っていた、後輩の二年生の坂倉 悠里菜(ゆっちゃん、リナ)が言伝で来た。担任が会議で遅れるからストレッチと走り込みをと言っていたと。この子はタケルに気があるが、タケルは気が付いていない。ゆっちゃんのクラスの担任がアーチェリー部の担任だ。ゆっちゃんと弓を持って(普段は学校においているが大会明けで家に持って帰っていた)。弓を背中に回して教室を出ようとしたら…扉がスライドしない。反対側は開いていたのでそっちに行くが見えない何かに阻まれて進めない。反発から尻餅をつく。ゆっちゃんは波紋のようなのが見え唖然とし、タケルの手を取る。その音からみっちゃんも扉を見て驚く。すると急に光に包まれ、気絶した。目を覚ますと多くの人がいる広間にいた。皆すぐに目覚めたが、丁度三人帰ったので40人がそこにいた。誰かが何だここと叫び、ゆっちゃんは震えながらタケルにしがみつく。王女と国王が出てきてありきたりな異世界召喚をしたむね話し出す。強大な魔物に立ち向かうべく勇者の(いせかいから40人しか呼べない)力をと。口々に避難が飛ぶが帰ることは出来ないと。能力測定をする。タケルは平凡な数値。もちろんチート級のもおり、一喜一憂。ゆっちゃんは弓の上級スキル持ちで、ステータスも上位。タケルは屑スキル持ちとされクラスのものからバカにされる。ウイッシュ!一日一回限定で運が良ければ願いを聞き入られる。意味不明だった。ステータス測定後、能力別に(伝えられず)面談をするからと扉の先に案内されたが、タケルが好きな女子(天川)シズクと他男子二人だけ別の扉を入ると、閉められ扉が消え失せた。四人がいないので担任が質問すると、能力が低いので召喚を取り消したと。しかし、帰る事が出来ないと言っただろ?となるが、ため息混じりに40人しか召喚出
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる