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第2章
仕込み
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太一達一行は次の宿場町を目指していた。
雇われる形で内部に入り込んだので楽に進んでいた。休憩時に水を配りあくせくと仕事をする。
皆が休憩をしている間に対地は仕事だ。その為に太一は進んでいる間には休憩だった。
太一はノエルに甘えられていた。
寄りかかられていて、頭を撫でてと甘えてきて撫でていた。
太一は悪い気はしなかった。美女が横に座り、好いてくれていて頭を撫でているからだ。彼女の温もりが伝わる。
「あのね、いつでも胸を触ってもいいよ。だから私の事を捨てたりしないで。だから」
そうやって自らの胸に太一の手を当てた。様子が昨夜からおかしかった。太一はノエルから触っても良いと折角言われたが、揉む様な無粋な真似は出来なかった。
太一はハッとなり、ノエルを抱きしめその先を唇を合わせる事で言わさなかった。
「あっ」
「ノエル、昨夜はごめん。君にちゃんと言っていなかったね。確かにあの子は綺麗な子だ。ノエルと甲乙付け難い位に。例えあの子を好きになってもノエルを嫌いにはならない。だから心配しなくても良いよ。俺の方こそ愛想を尽くされないようにしなきゃだなんだよ」
「だって、あんなに胸を触りたがるのに、いざ胸に手を当てても何もして来ないんだもん。私の事嫌いになったんじゃないの?」
「お前は俺の大事な女だ。絶対離さない。だから黙って俺についてこい」
「はい。喜んで。なんでも言ってね。その、胸を触られるのは少し恥ずかしいけど」
「じゃあ、膝枕してよ」
キョトンとしているが、ノエルは太一の頭を引き寄せ、椅子に寝かせる形で頭をその細い両脚に乗せた。そして無意識に頭を撫でていた。
「やっぱいいな。癒やされるな。膝枕って夢だったんだよな。好きな子に膝枕をして貰っているなんて、俺って幸せだよ」
「こんなのが好きなんて、ロイは変わっているわね。私はロイが好きだよ。由美子さんを好きになっても、私の事を好きでいてくれる?」
「当たり前だから、もう言うな。次言ったら胸揉むからな」
ノエルは安心したのか頷き、太一にキスを返した。
その後ノエルが御者をしている時にシャロンが有無を言わせずに膝枕をしてきた。
「硬い脚でごめんなさい。その、ロイ様が膝枕が鋤だと聞いたので」
「硬いもんか。柔らかく、心地良いよ。ありがとう」
そのまま、シャロンの頭を引き寄せキスをした。シャロンは抵抗せずにキスを喜んだ。
「なんか、脚の柔らかさがちゃんと伝わって来るんだけど名瀬だろう?バトルスーツが柔らかいぞ」
「えっ?ロイ様から貰ったから知っていると思っていたのですが、魔力を流して硬さを調節出来るのですよ。柔らかくサラサラにしても防御力は変わらないので、私達は柔らかくしていたのよ。てっきりロイ様は硬い服が好みなのかと思っていたのですけれども」
「あっ、ありがとう。なる程な、凄いなこれは」
そんな感じでゴワゴワしていた服が普通の服に化けたのである。
2人はやはり不安だったのだ。太一が一夫一妻制度の世界から来て、同じく一夫一妻制度の世界から来た女性が急接近してきたから、ひょっとして太一は一人の女性しか選ばないのではないかと感じたからだ。だから女性としての魅力をアピールし太一を繋ぎ止めようとしたのだ。昼の休憩時の出発直前に馬車の中で2人を一緒に抱きしめ、交互にキスをして2人がいかに大事か、由美子を好きになってもちゃんと2人を好きになったままだと伝え、不安を取り除こうとした。
太一は段々変わってきていた。2人と接するうちに、人間不信が無くなってきており、本来のお気軽な性格が戻り始めていた。
一夫多妻制も受け入れ始めていた。浮気という己の欲望ではなく、自分を好いてくれる女性を対等の立場とし、大事にしたいと思っていたからだ。ノエルやシャロンは太一を上の立場だと見るようだが、あくまで年長者、パーティーのリーダーとして以外は上の立場としてふんぞりかえるもんかと心に誓うのであった。
その日の宿場町では皆が食料品を買いに奔走していた。
また、ノエルとシャロンを引き連れ、野営に必要なテントや食器類を急いで買い揃えていた。
寝具を扱っている店で布団や毛布を稲垣、稲生の両名に購入し収納に入れて貰うように御願いしていた。そうやって準備をしていった。
騎士から日当を貰う時に太一は
「出発がかなり遅いと思うんです。パターンを替えて早目に出た方が裏をかけると思うんです。今のままじゃ距離が縮まらないのではないのかと思います」
「やはり遅いか。確かに我々の出発時間は一般の商隊は既に出発している時間だな。分かった、もう少し早く宿を出るように進言しておくよ。明日も頼んだぞ」
その日はごく短い時間だけ由美子が来ていたが、太一が温泉に入りに行っている間だったので、何を話していたかは分からなかったが、話を誰かに聞かれていても大丈夫な内容しか話してはいないと言い切っていた。
また、夜は2人に挟まれ寝ざるを得なくなり、悶々として中々寝れずに、一度シャロンを起こし、正直に性的に興奮して寝れないからとスリープを掛けてもらっていた。新たに得たスキルの関係で、スリープはレジストしてしまうのだが、額と額を当てている状態だとレジストをキャンセル出来るので御願いをしたのであった。
雇われる形で内部に入り込んだので楽に進んでいた。休憩時に水を配りあくせくと仕事をする。
皆が休憩をしている間に対地は仕事だ。その為に太一は進んでいる間には休憩だった。
太一はノエルに甘えられていた。
寄りかかられていて、頭を撫でてと甘えてきて撫でていた。
太一は悪い気はしなかった。美女が横に座り、好いてくれていて頭を撫でているからだ。彼女の温もりが伝わる。
「あのね、いつでも胸を触ってもいいよ。だから私の事を捨てたりしないで。だから」
そうやって自らの胸に太一の手を当てた。様子が昨夜からおかしかった。太一はノエルから触っても良いと折角言われたが、揉む様な無粋な真似は出来なかった。
太一はハッとなり、ノエルを抱きしめその先を唇を合わせる事で言わさなかった。
「あっ」
「ノエル、昨夜はごめん。君にちゃんと言っていなかったね。確かにあの子は綺麗な子だ。ノエルと甲乙付け難い位に。例えあの子を好きになってもノエルを嫌いにはならない。だから心配しなくても良いよ。俺の方こそ愛想を尽くされないようにしなきゃだなんだよ」
「だって、あんなに胸を触りたがるのに、いざ胸に手を当てても何もして来ないんだもん。私の事嫌いになったんじゃないの?」
「お前は俺の大事な女だ。絶対離さない。だから黙って俺についてこい」
「はい。喜んで。なんでも言ってね。その、胸を触られるのは少し恥ずかしいけど」
「じゃあ、膝枕してよ」
キョトンとしているが、ノエルは太一の頭を引き寄せ、椅子に寝かせる形で頭をその細い両脚に乗せた。そして無意識に頭を撫でていた。
「やっぱいいな。癒やされるな。膝枕って夢だったんだよな。好きな子に膝枕をして貰っているなんて、俺って幸せだよ」
「こんなのが好きなんて、ロイは変わっているわね。私はロイが好きだよ。由美子さんを好きになっても、私の事を好きでいてくれる?」
「当たり前だから、もう言うな。次言ったら胸揉むからな」
ノエルは安心したのか頷き、太一にキスを返した。
その後ノエルが御者をしている時にシャロンが有無を言わせずに膝枕をしてきた。
「硬い脚でごめんなさい。その、ロイ様が膝枕が鋤だと聞いたので」
「硬いもんか。柔らかく、心地良いよ。ありがとう」
そのまま、シャロンの頭を引き寄せキスをした。シャロンは抵抗せずにキスを喜んだ。
「なんか、脚の柔らかさがちゃんと伝わって来るんだけど名瀬だろう?バトルスーツが柔らかいぞ」
「えっ?ロイ様から貰ったから知っていると思っていたのですが、魔力を流して硬さを調節出来るのですよ。柔らかくサラサラにしても防御力は変わらないので、私達は柔らかくしていたのよ。てっきりロイ様は硬い服が好みなのかと思っていたのですけれども」
「あっ、ありがとう。なる程な、凄いなこれは」
そんな感じでゴワゴワしていた服が普通の服に化けたのである。
2人はやはり不安だったのだ。太一が一夫一妻制度の世界から来て、同じく一夫一妻制度の世界から来た女性が急接近してきたから、ひょっとして太一は一人の女性しか選ばないのではないかと感じたからだ。だから女性としての魅力をアピールし太一を繋ぎ止めようとしたのだ。昼の休憩時の出発直前に馬車の中で2人を一緒に抱きしめ、交互にキスをして2人がいかに大事か、由美子を好きになってもちゃんと2人を好きになったままだと伝え、不安を取り除こうとした。
太一は段々変わってきていた。2人と接するうちに、人間不信が無くなってきており、本来のお気軽な性格が戻り始めていた。
一夫多妻制も受け入れ始めていた。浮気という己の欲望ではなく、自分を好いてくれる女性を対等の立場とし、大事にしたいと思っていたからだ。ノエルやシャロンは太一を上の立場だと見るようだが、あくまで年長者、パーティーのリーダーとして以外は上の立場としてふんぞりかえるもんかと心に誓うのであった。
その日の宿場町では皆が食料品を買いに奔走していた。
また、ノエルとシャロンを引き連れ、野営に必要なテントや食器類を急いで買い揃えていた。
寝具を扱っている店で布団や毛布を稲垣、稲生の両名に購入し収納に入れて貰うように御願いしていた。そうやって準備をしていった。
騎士から日当を貰う時に太一は
「出発がかなり遅いと思うんです。パターンを替えて早目に出た方が裏をかけると思うんです。今のままじゃ距離が縮まらないのではないのかと思います」
「やはり遅いか。確かに我々の出発時間は一般の商隊は既に出発している時間だな。分かった、もう少し早く宿を出るように進言しておくよ。明日も頼んだぞ」
その日はごく短い時間だけ由美子が来ていたが、太一が温泉に入りに行っている間だったので、何を話していたかは分からなかったが、話を誰かに聞かれていても大丈夫な内容しか話してはいないと言い切っていた。
また、夜は2人に挟まれ寝ざるを得なくなり、悶々として中々寝れずに、一度シャロンを起こし、正直に性的に興奮して寝れないからとスリープを掛けてもらっていた。新たに得たスキルの関係で、スリープはレジストしてしまうのだが、額と額を当てている状態だとレジストをキャンセル出来るので御願いをしたのであった。
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