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第2章
検査*
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「あのうロイ様、由美子さんって綺麗な人ね。ずっとデレデレとしていましたけれども、ああいう子が好みなのでしょうか?怒らないから正直に言おうね」
シャロンの目は泳いでいた。
「あのー、ロイ様?私と彼女、どちらが良いのですか?やはり彼女とも付き合うのですか?」
シャロンの目には涙が浮かび、泣き始めた。太一は戸惑っていた。
先程頬にキスをされたが、ずっと頬へキスされた唇の感触が頭から離れない。ポロリした胸も頭から離れない。俺って結局ノエルじゃないが、胸の事しか考えてないよな。いかんなあこんな事ではと思いつつ、でも改めてあの子を見るとやっぱり綺麗だよな。
何高校生相手に欲情してるんだろうと首を振る。
「ねえ、シャロン。君達は俺の事を何だと思ってるんだい?そりゃあ確かに美人で素直そうな子だし、この後縁があって恋人になるかも分からないし、ならないのかも分からない。今の俺にはシャロンとエリカが大事だよ。好きだよ。おいで」
2人が太一の脇に座る。そしてビンタを覚悟である事を敢行する。
「僕に僕の大切な女性の胸を触らせてください。無理は言いません」
そう言いつつ腰に回した手を胸に回し、胸にタッチした。その瞬間バカという2人のビンタが太一の頬にヒットした。
当たった事に驚いたシャロンは
「もう、胸ばかりなんですね。もうロイ様なんて知らない」
そう言われそっぽを向かれてしまった。思う所があり、由美子の事をあまり詮索して欲しくはなかったのだ。というよりも今後の事について色々な事を考え、慎重に行動しなければならなくなってしまった。テーブルに座りメモを出していた。
考えを巡らせながら、ああでもない、こうでもないと問題点を箇条書きにし、筆を走らせて行く。
稲生達には太一に対して、必要最小限の接触しかしないように、お風呂場で言ってある。風呂場はいい機会だったのだ。基本的には太一の方が先に入り、後から稲生さんと稲垣さんが入ってくる。そして彼らの方が先に出ていく。彼らが入った後に入ってきた者は色々と勘ぐられる筈だから、そうする方が良いと判断していた。但し由美子に関しては、シャロンやノエルと仲良くする分には一向に構わないのだ。
さてどうしたものかと考える。ボロを出さないようにしなければならない。地図を見ながら今いる街と隣国に行く為の分岐路を考える。分岐路に達するのが明後日なのだ。そしてそこから国境までは2日の距離を要する。その為、明後日に分岐路に達した時に行動を開始せねばならない。その時までにあの弓使いの女をどうにかしなければならなかったのだ。
太一が真剣に考え事をしていて、訳の分からない文字を書き記していた。それを見ていたシャロンとノエルは不思議そうに太一の方を見ていた。
太一の前に2人が座り、退屈そうにテーブルに手をついて眺めていた。
人数が増えた場合の事を考える。一気に人数が倍増になるが、果たしてあの馬車で対応できるのだろうかと考える。多分人だけを乗せる分には対応できるだろうと。逃げる時は収納に荷物を全て入れるから軽いのだ。御者を交代交代で行って行かねばならないが、おそらくあの4人は馬車を操れない。さてどうしたものかとは思うが、一度行動を開始してしまうと食料の補充だとかが中々に厳しくなると予測している。その為、明日は怪しまれない程度に皆が食料を購入し、収納に入れて貰わなくてはならない。やはり弓使いに知らせるのは直前になってからにしようと思っていた。
その場で選択を迫る。それが良いのかと思っていた。どちらに転ぶか分からないので、深く考える時間を与えない。最悪の場合気絶させて馬車の中に放り込む事も考えていた。太一が考えを巡らせているといつの間にやらシャロンもノエルもテーブルに突っ伏して眠っていた。
しょうがない奴だなとつぶやき、まずシャロンをお姫様抱っこし、ベッドに連れて行く。そっと布団を掛け、おでこにキスをし
「好きだよ。おやすみ」
と一言言う。
次にノエルを同じようにしてベッドに連れて行く。そして同じくおでこにキスをし
「お休み。良い夢を」
布団を掛けてあげる。
そしてもう少し作戦について思案をしていた。ある程度考えがまとまった時はおそらくもう夜中なんだろうと思い時間を確認すると、23時少し前だったので寝る事にした。
そして翌朝シャロンが謝罪してきた。
「ごめんなさい。私達嫉妬していました。彼女なら、4人目の妻に相応しいと思いますわ。」
「俺の方こそ悪かった。大事な女性がいるのに、確かに鼻の下を伸ばしていた。無神経過ぎた。俺はシャロンとノエルが好きだよ」
2人はニッコリとして腕を組み食堂に向かった。
早目の朝食を終えた後、昨日の騎士に伝えられた。
「悪いが君達は新入りの為に検査をさせて貰う。一緒にギルドに来てくれ。お前達の検査が終わってからの出発になる。馬車でついてこい」
騎士は馬で向かった。
皆より一足先に出掛け始めたのだ。そうギルドに行きステータスを確認する為だった。
王都のギルドより一回り小さいのだが、ギルドに着くなりいきなりギルドマスターを呼び付けていた。城からの使者である事を伝える。悪びれた様子がないのだが、一応紳士的に
「悪いが新たな同行者の素性を確かめる為にステータスの確認をしたい。お金はちゃんと払うからステータスのチェックをしてくれ」
勿論太一達には断る理由も選択肢も無い。寧ろそろそろステータスの確認をしたいなとは思っていたので、丁度良いし、きちんと名前が偽装された状態であるという事を確認したかった。そして三人は言われるがままにステータスチェックを行い検査をして行く。
ステータスの紙は封印しきしが持っていく為、太一達には見せて貰えないと言う事が分かった。但し、追加でお金を払い、自分達用にもステータスの紙を発行して貰う許可が出たので、結果的に同じステータスを表示した紙が2部出来たのであった。
以下はステータスのみ
名前 ロイ(稲葉 太一)
年齢 19
職業
第一職業 (煌勇者)
第二職業 魔法戦士
ギフト
詠唱破棄
無限収納
言語翻訳
成長補正極大
嘘発見
スキル
気配察知
隠密(新)
魔法抵抗(新)
使用可能魔法
生活魔法
アルマゲドン(極大魔法)
補正地 前回 今回
LV 04 06
STR 62 66
DEX 89 97
VIT 96 125
INT 19876 32568(325)
AGI 678 811(81)
魔力 99999 99999(999)
魔力は測定可能値の上限超え
名前 シャロン
年齢 19(16)
職業
第一職業 魔法剣士
第二職業 無し
ギフト
剣の舞
スキル
ミラージュ
投擲
使用可能魔法
風(初級)(中級)
火(初級)(中級)
回復魔法(初級)
補助魔法
スリープ
隠蔽
肉体強化
補正値 前回 今回
LV 12 41
STR 84 122
DEX 52 75
VIT 95 119
INT 74 96
AGI 96 115
魔力 149 259
名前 エリカ(ノエル)
年齢 20(17)
職業
第一職業 ヒーラー
第二職業 無し
ギフト
隠蔽無効
スキル
容姿変形
交渉(新)
鑑定(新)
使用可能魔法
ヒール(小)(中)
解毒
状態回復
浄化
前回 今回
LV 1 31
STR 5 39
DEX 67 93
VIT 14 32
INT 57 77
AGI 11 21
魔力 87 105
年齢の()内はヒューマン換算
太一のステータスのカッコは隠蔽され、小さく表示されている
ノエルには正しい数字が見える
シャロンの目は泳いでいた。
「あのー、ロイ様?私と彼女、どちらが良いのですか?やはり彼女とも付き合うのですか?」
シャロンの目には涙が浮かび、泣き始めた。太一は戸惑っていた。
先程頬にキスをされたが、ずっと頬へキスされた唇の感触が頭から離れない。ポロリした胸も頭から離れない。俺って結局ノエルじゃないが、胸の事しか考えてないよな。いかんなあこんな事ではと思いつつ、でも改めてあの子を見るとやっぱり綺麗だよな。
何高校生相手に欲情してるんだろうと首を振る。
「ねえ、シャロン。君達は俺の事を何だと思ってるんだい?そりゃあ確かに美人で素直そうな子だし、この後縁があって恋人になるかも分からないし、ならないのかも分からない。今の俺にはシャロンとエリカが大事だよ。好きだよ。おいで」
2人が太一の脇に座る。そしてビンタを覚悟である事を敢行する。
「僕に僕の大切な女性の胸を触らせてください。無理は言いません」
そう言いつつ腰に回した手を胸に回し、胸にタッチした。その瞬間バカという2人のビンタが太一の頬にヒットした。
当たった事に驚いたシャロンは
「もう、胸ばかりなんですね。もうロイ様なんて知らない」
そう言われそっぽを向かれてしまった。思う所があり、由美子の事をあまり詮索して欲しくはなかったのだ。というよりも今後の事について色々な事を考え、慎重に行動しなければならなくなってしまった。テーブルに座りメモを出していた。
考えを巡らせながら、ああでもない、こうでもないと問題点を箇条書きにし、筆を走らせて行く。
稲生達には太一に対して、必要最小限の接触しかしないように、お風呂場で言ってある。風呂場はいい機会だったのだ。基本的には太一の方が先に入り、後から稲生さんと稲垣さんが入ってくる。そして彼らの方が先に出ていく。彼らが入った後に入ってきた者は色々と勘ぐられる筈だから、そうする方が良いと判断していた。但し由美子に関しては、シャロンやノエルと仲良くする分には一向に構わないのだ。
さてどうしたものかと考える。ボロを出さないようにしなければならない。地図を見ながら今いる街と隣国に行く為の分岐路を考える。分岐路に達するのが明後日なのだ。そしてそこから国境までは2日の距離を要する。その為、明後日に分岐路に達した時に行動を開始せねばならない。その時までにあの弓使いの女をどうにかしなければならなかったのだ。
太一が真剣に考え事をしていて、訳の分からない文字を書き記していた。それを見ていたシャロンとノエルは不思議そうに太一の方を見ていた。
太一の前に2人が座り、退屈そうにテーブルに手をついて眺めていた。
人数が増えた場合の事を考える。一気に人数が倍増になるが、果たしてあの馬車で対応できるのだろうかと考える。多分人だけを乗せる分には対応できるだろうと。逃げる時は収納に荷物を全て入れるから軽いのだ。御者を交代交代で行って行かねばならないが、おそらくあの4人は馬車を操れない。さてどうしたものかとは思うが、一度行動を開始してしまうと食料の補充だとかが中々に厳しくなると予測している。その為、明日は怪しまれない程度に皆が食料を購入し、収納に入れて貰わなくてはならない。やはり弓使いに知らせるのは直前になってからにしようと思っていた。
その場で選択を迫る。それが良いのかと思っていた。どちらに転ぶか分からないので、深く考える時間を与えない。最悪の場合気絶させて馬車の中に放り込む事も考えていた。太一が考えを巡らせているといつの間にやらシャロンもノエルもテーブルに突っ伏して眠っていた。
しょうがない奴だなとつぶやき、まずシャロンをお姫様抱っこし、ベッドに連れて行く。そっと布団を掛け、おでこにキスをし
「好きだよ。おやすみ」
と一言言う。
次にノエルを同じようにしてベッドに連れて行く。そして同じくおでこにキスをし
「お休み。良い夢を」
布団を掛けてあげる。
そしてもう少し作戦について思案をしていた。ある程度考えがまとまった時はおそらくもう夜中なんだろうと思い時間を確認すると、23時少し前だったので寝る事にした。
そして翌朝シャロンが謝罪してきた。
「ごめんなさい。私達嫉妬していました。彼女なら、4人目の妻に相応しいと思いますわ。」
「俺の方こそ悪かった。大事な女性がいるのに、確かに鼻の下を伸ばしていた。無神経過ぎた。俺はシャロンとノエルが好きだよ」
2人はニッコリとして腕を組み食堂に向かった。
早目の朝食を終えた後、昨日の騎士に伝えられた。
「悪いが君達は新入りの為に検査をさせて貰う。一緒にギルドに来てくれ。お前達の検査が終わってからの出発になる。馬車でついてこい」
騎士は馬で向かった。
皆より一足先に出掛け始めたのだ。そうギルドに行きステータスを確認する為だった。
王都のギルドより一回り小さいのだが、ギルドに着くなりいきなりギルドマスターを呼び付けていた。城からの使者である事を伝える。悪びれた様子がないのだが、一応紳士的に
「悪いが新たな同行者の素性を確かめる為にステータスの確認をしたい。お金はちゃんと払うからステータスのチェックをしてくれ」
勿論太一達には断る理由も選択肢も無い。寧ろそろそろステータスの確認をしたいなとは思っていたので、丁度良いし、きちんと名前が偽装された状態であるという事を確認したかった。そして三人は言われるがままにステータスチェックを行い検査をして行く。
ステータスの紙は封印しきしが持っていく為、太一達には見せて貰えないと言う事が分かった。但し、追加でお金を払い、自分達用にもステータスの紙を発行して貰う許可が出たので、結果的に同じステータスを表示した紙が2部出来たのであった。
以下はステータスのみ
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年齢 19
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第一職業 (煌勇者)
第二職業 魔法戦士
ギフト
詠唱破棄
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言語翻訳
成長補正極大
嘘発見
スキル
気配察知
隠密(新)
魔法抵抗(新)
使用可能魔法
生活魔法
アルマゲドン(極大魔法)
補正地 前回 今回
LV 04 06
STR 62 66
DEX 89 97
VIT 96 125
INT 19876 32568(325)
AGI 678 811(81)
魔力 99999 99999(999)
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名前 シャロン
年齢 19(16)
職業
第一職業 魔法剣士
第二職業 無し
ギフト
剣の舞
スキル
ミラージュ
投擲
使用可能魔法
風(初級)(中級)
火(初級)(中級)
回復魔法(初級)
補助魔法
スリープ
隠蔽
肉体強化
補正値 前回 今回
LV 12 41
STR 84 122
DEX 52 75
VIT 95 119
INT 74 96
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第一職業 ヒーラー
第二職業 無し
ギフト
隠蔽無効
スキル
容姿変形
交渉(新)
鑑定(新)
使用可能魔法
ヒール(小)(中)
解毒
状態回復
浄化
前回 今回
LV 1 31
STR 5 39
DEX 67 93
VIT 14 32
INT 57 77
AGI 11 21
魔力 87 105
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ノエルには正しい数字が見える
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